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2009年7月号


小さき兄弟会第187回総集会特集号

clip_image002小さき兄弟会第187回総集会が2009年5月24日に始まりました。主な祭儀は800年前にアシジの聖フランシスコの小さき兄弟会が誕生したポルチウンクラ聖堂のそばで行なわれます。

5月25日現総長の兄弟ホセ・ロドリゲス・カルバッリョの司式による荘厳な共同聖体祭儀が行なわれ、総集会が正式に開会しました。総長は説教の中で、聖パウロの大胆さと聖フランシスコの迅速さをもって緊急に聖福音を告げ知らせる事が必要であると強調しました。私たちの挑戦は、このミッションが試練と苦しみを引き起こすであろう地域に恐れず出かけていき、そこにとどまる事です。総長は全世界の兄弟たちにこう呼びかけました:

clip_image004「『小さき兄弟たちよ、行きなさい』と主の聖霊は言われます。真理の保護者としてではなく、謙遜なしもべとして行きなさい。そしてあなた方が無償で受けたものを無償で与えなさい。行って町の路上や広場で出会うすべての人々に、彼らが同じ唯一の御父の息子と娘であり、自分にとっては兄弟姉妹である事を知らせなさい。行って老若男女の信徒と協力して福音を伝えなさい。行ってまだイエスを知らない人々のそばにとどまり、あらゆる場所ですべての行ないにおいて福音の価値を証ししなさい。困難が伴う事は明らかですが、主は私たちに言われます-『勇気を持ちなさい、恐れるな』と」。

総長の報告

私たちの場合のように「ミッション-福音宣教」をテーマとする総集会では、こんにち「福音宣教のミッション」がフランシスカン的基調において何を意味するか、簡潔に思い起こす事から始めるのが適切だと考えます。

clip_image006福音化するミッションは、神体験と兄弟的生活と共に修道生活を構成する大切な柱の一つです。実にミッションは、強い神体験と本物の兄弟関係がある場合にのみ有効です。修道生活はこれらの分かち難い三つの要素を通して、神の国の現存と聖福音の活力と現実性とを示す確かなしるしに変わり、「福音を宣べ伝える」ものに変容します。

小さき兄弟には上述の三要素(信仰体験、兄弟的生活、ミッション)に加えて第四の本質的な要素があります:小さき者である事、それは私たちと神、兄弟たち、世界との関係を導き特徴づける次元です。私たちは単に宣教する兄弟共同体ではなく、宣教する観想的兄弟共同体でもありません。私たちはこれまで言ってきた事から、自身を「世界にある宣教者」として、「心を主に向けた小さき者である兄弟」と定義する事ができるでしょう。

clip_image008未来に目を向けて、会において地域レベル、全体レベル、またその中間というすべてのレベルで協働の文化を強める必要があります。自身の小さな世界に閉じこもろうとする傾向が、あらゆる共同体に強くみられます。そして管区合同や異文化間合同の共同体の増えるリズムはあまりに緩やかです。

協働の理解に質的な飛躍が必要です。それは人的資源の不足に対する救済策や打開策としてだけではなく、小さき兄弟として、教会としての私たちの召命の求めに対して、また言うまでもなく私たちの生きる社会が私たちに求める要求に対してよりよく応えるための重要な道具として考えられます。私たちは共同体の境界を越えて皆同じ生活様式を誓願した事を自覚し、会への帰属感の内に成長し続ける事が必要です」。

世界中に神の御言葉を宣べ知らせる者

5月30日午前中の全体会議をもって、今月24日からアシジの天使の聖母聖堂で開かれている第187回小さき兄弟会総集会の第一週が終了しました。

clip_image010この週の作業は総長の兄弟ホセ・ロドリゲス・カルバッリョの「信頼の内に未来に向けて。主に心を向け、兄弟として小さき者として世界にある宣教者」と題する総長報告に基づいて進められました。

全体会議と10の言語別グループ会議では、特に「ミッション」を始めとして様々のテーマが話し合われました。兄弟ホセは本会がミッションのために存在する事、そしてそれ故に兄弟たちは現代の人々の求めに創造力をもって惜しみなく大胆に応えられるよう、彼らの要求を捉える事のできる世界観を持たなければならないと何度も繰り返し述べました。

clip_image012人間のために御自身を貧しくされたキリストの観想から、小さき者は生まれました。その姿勢は貧しい人々の中で貧しくあろうと兄弟たちを駆り立て、すべての人々の顔の上に本来あるべき尊厳と神の姿をくっきりと現れさせます。

養成と諸宗教間・異文化間対話もまた、152人の代表がこの時に向き合ったテーマでした。兄弟ホセは報告の最後に、フランシスカン家族の未来に向けた自身の夢を述べています:

「私はこんなフランシスカン生活を夢見ています。それはより観想的で、イエス・キリストとの驚嘆するような熱烈な出会いに根差しており、世の底辺や境界や非人間的な修道院に向かって旅する勇気をもって、路傍にうち捨てられ、傷つき踏みにじられて安全を脅かされている人々の世界に神の慈しみにあふれた御顔と兄弟愛、和解、平和、連帯を宣べ伝えるものです」。

教皇ベネディクト16世の手紙

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「教皇インノセント3世が大きな慈悲の心をもって、聖福音の形に従った生活を望むアシジのフランシスコと仲間たちを迎えた日から、800年がたちました。教皇は実際に幸いなる聖フランシスコとその兄弟たちの希望をかなえ、次のように言いました:『兄弟たちよ、主と共に行きなさい。主があなた方の霊に示してくださったように、すべての人に悔い改めを説きなさい』(1チェラノ33,6-7)。

キリストの代理のこの素晴らしい祝福と勧告は豊かに完成された信仰と卓越した愛の心をもって受け入れられ、その後何世紀にもわたって聖性と宣教の情熱と、そして人々の間に人間的で霊的な生活を広めるあらゆる仕事とに多くの豊かな実を結んできました。実にもともとの始めから、小さき兄弟たちは福音的生活の模範を携えて世界中に出て行きました。そして簡単に言えば、カトリックの人々や遥かな遠方の人々、多様な宗教と文化の人々の間に、キリスト・イエスにおける永遠の救済の種を蒔き続けているのです」。  (教皇ベネディクト16世)

兄弟ホセ・ロドリゲス・カルバッリョが総長に再選

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兄弟ホセ・ロドリゲス・カルバッリョは第187回総集会のためにアシジの天使の聖母聖堂に集結した152人の代表によって、2009年6月4日小さき兄弟会総長に再選されました。選挙の典礼は教皇代理のホセ・サライヴァ・マルティンス枢機卿の司式によって行なわれ、再選された新総長に「全小さき兄弟会の印章」が手渡されました。

clip_image018 兄弟ホセ・ロドリゲス・カルバッリョは本年8月に56歳になります。2003年から総長を務めており、それ以前は総理事及び養成と勉学総書記、サンチアゴ・デ・コンポステラ(スペイン)のフランシスカン管区長、ヨーロッパ小さき兄弟連合議長、若い兄弟たちの養成担当者を歴任して本会に奉仕してきました。また9年間管区理事も務めました。

現在はヴァチカンの福音宣教省と奉献・使徒的生活会省のメンバーです。兄弟ホセ・ロドリゲス・カルバッリョは聖フランシスコの第119代継承者となり、2015年まで世界113カ国に生きる15,000人の小さき兄弟会メンバーを導きます。

兄弟マイケル・A・ペリーが副総長に選出

第187回総集会のためにアシジの天使の聖母聖堂に集まった152人の小さclip_image020き兄弟会代表は2009年6月5日、兄弟マイケル・アンソニー・ペリーを本会副総長に選出しました。

兄弟マイケルは1954年米国インディアナポリスに生まれ、同国「いとも聖なるイエスの御心」管区長を務めました。管区内で神学面の養成や修練院修了後の養成、国際JPIC委員会の仕事に携わる一方、10年間コンゴ民主共和国での宣教活動に奉仕しました。またカトリック救済サービスや米国カトリック司教協議会でも働いています。

学問面では宗教人間学で博士号、神学で修士号、司祭養成で神学修士号、歴史と哲学で学士号をそれぞれ得ています。

兄弟マイケル・アンソニー・ペリーは兄弟フランチェスコ・ブラヴィの後任となります。

新しい総理事

聖フランシスコの志に従い聖霊降臨祭の総集会に集まった小さき兄弟会は、次期6年間の活性化と権威の奉仕を委ねる兄弟たちを選出しました。総理事の平均年齢は53.8歳です。

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Vincent Mduduzi Zungu

Paskalis Bruno Syukur

Francis Walter

Roger Marchal

Vincente Tapia

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Vincenzo Brocanelli

Ernest Karol Siekierka

Nestor Inacio Schwerz

Julio Cear Bunader

 

役目を終えて退任する総理事の兄弟たちに、会への奉仕を心から感謝致します。

現代の人々に語りかける小さき兄弟会の800年

小さき兄弟会総本部は会則認可800周年(1209-2009)の記念のために2007年「アントニアノ・ディ・ボローニャ」に、創立の当初から現在に至るまでフランシスカンたちを駆り立ててきた精神を思い起こしてたたえるドキュメンタリー作成を依頼しました。

clip_image040 「アントニアノ・ディ・ボローニャ」は天使の聖母聖堂で開催中の総集会で6月15日、DVD「OmnesVocentur Fratres Minores(皆おしなべて小さき兄弟と呼ばれるべきである)」の抜粋を紹介すると共に、サブリナ・シモーニ氏の率いる児童聖歌隊「Mariele Ventre」の実演を披露して皆の注目を集めました。歌はDVDサウンドトラックから「訓戒の言葉27-愛のあるところに」を始め、豊富なレパートリーからの抜粋曲でした。

製作に2年を要したこのドキュメンタリーは現在英語、イタリア語、スペイン語の3ヵ国語でアクセスでき、フランシスカンの体験を世界中に語りかけています。

副総長の説教-2009年6月16日聖クララ聖堂

「神の御言葉に耳を傾け、神の愛と慈しみを表す方法を識別するようにというフランシスコの招きは、明確に『イスラム教徒や非キリスト教徒』のただ中に行く事を願う者だけに当てはまるものではありません。それは貧しきキリストに従って貧しきキリストのおられるところに向かうすべての者にとっての出発命令です。キリストの体の一員となり、悔い改めの兄弟姉妹の会-兄弟会やクララ会、在世会-の一員となるために、私たちには神がイエスと聖霊において抱きとめられたのと同じ世界を受け容れて生きる事が求められます。

神のこの受容を通して、神の原初の御言葉の響きが一人ひとりのすべての人間とすべての被造物の内に現存します。それは神の原初の御言葉の意味と目的を発見するプロセスを通して、コミュニティや兄弟共同体の中でイエスとの出会いを生き抜く中でも明らかにされます。キリストはそのようにして私たちが和解と希望のふるまいのさ中に自身の生活に加わるすべての人々を受け容れ、彼らの生活を私たちの生活や共同体や管区や修道会のためのパン種とし、変容の力とするよう、私たちを強く動かさずにはおきません。

これが私たちの招かれた、敢えてひるむ事のない福音的生活です。それは世界との出会いの聖福音であり、それを通して神の力と慈しみが私たちの内に明らかに顕れます。

インターネットとメディア

clip_image042 ウェブを通してインフォメーションを配信する事は、本会の主催するすべての国際会議にとって重要な事項の一つになりました。

それは今回の総集会についても言える事で、テクストや総会日誌、写真、MP3ポッドキャスト、ビデオクリップ、ライブ映像(You Tube)を含めてウェブサイトがほぼ分単位で最新化されています。

clip_image044 私たちの配信した400以上の記事、600の写真、83の文書、1時間40分のビデオ、6時間30分のオーディオには大変積極的な反応がありました。466,749のIPアドレスから9,061,510回の閲覧があり、151.1ギガバイトのダウンロード(2,392,002ページから)がありました。一番のピークは6月4日の総長選挙の時で、アクセスが非常に多かったため私たちのサーバーへの接続が困難になるほどでした。

総集会の全メンバーから感謝をこめて

clip_image046 総集会は以下を始めとする多くの兄弟の皆様の御協力に感謝致します:総集会書記の兄弟フランチェスコ・パットン、兄弟ガブリエル・マシアス、兄弟エドウィン・アルヴァラド・セグラ、兄弟マルコ・フレッディ、最終文書並びに法律問題担当専門家、兄弟ビル・ショートと兄弟フィリペ・イェイツを統轄役とする通訳・翻訳者、兄弟ステファノ・レッキアを統轄役とする議事録書記、財務と物流・後方支援担当の兄弟ジャンカルロ・ラティ、典礼委員会と広報担当室の兄弟ジョン・アベラと兄弟ミルコ・セリット。

また快く自在な尽力と奉仕をいただいた聖フランシスコ熾天使管区の皆様に特別の感謝を申し上げます。会場になったドムス・パチスとストイエのスタッフの皆様の根気強い働きと御厚意にも、同様に心から御礼申し上げます。そして世界各地で祈りと支援を通して私たちを支え、ウェブサイトも見て下さったフランシスカンやノン・フランシスカンの兄弟、姉妹、すべての友人たちに心から感謝致します。皆様ありがとうございました!

総集会の全ての資料は引き続きインターネット下記サイトで閲覧いただけます:
ここをクリック

2009年6月号

2009年総集会始まる

clip_image002総集会は5月25日、天使の聖母聖堂において総長の司式による共同の荘厳な聖体祭儀をもって開始されました。議員たちは幾つかの形式的事項を終えた後、午前中アシジ管区長の兄弟ブルーノ・オッタヴィから心のこもった出迎えを受けました。それに続いてアシジ司教のモンシニョール・ドメニコ・ソレンティノと、アシジ市長のクラウディオ・リッチ博士の歓迎の挨拶がありました。

今回の総集会は、教皇インノセント3世による私たちの生活様式の認可800周年と時を同じくしている点で特別に有意義です。私たちは自身の起源と、世界における私たちの教会の位置とを自覚しつつ、未来を見つめるために招かれています。それに等しく重要なのは、これまでの総集会から引き続いて基調をなす一つの主題、すなわち「主に心を向け、すべての人々のただ中で主の御言葉を告げ知らせる事のできる小さき兄弟として、世界に宣教者である事」というテーマです。

第一週のうちに、過去6年期の旅路の評価が行なわれます。第二週には本修道会執行部が新たにされます。最後の第三週-四週は聖福音の証しをするという私たちの召命の再出発のために、次期6年の指針の作定に専念します。

総長は説教において次のように述べました:「私は聖霊が次のよclip_image004うに語りかけているように感じます。『小さき兄弟たちよ、

· 勇気を持ちましょう!キリストに捕えられ(フィリピ3:12参照)、ミッションのすべての辺境に至るまで人々に手を差し伸べる事を恐れてはなりません。

· 勇気を持ちましょう!地の果てまでも行き、最も貧しい人々や最も苦しむ人々の喜びと悲しみを自分のものとするために、「あなたの天幕に場所を広く取り、あなたの住まいの幕を広げる」(イザヤ54:2参照)事を恐れてはなりません。

· 勇気を持ちましょう!より深く日々キリストの内に生きる事を恐れてはなりません。なぜならそのようにして、あなたは他者-とりわけ苦しんでいる人々の中で一層よりよくその方に仕える事ができるからです。

· 勇気を持ちましょう!人間の美と尊厳が絶えずおとしめられている「忘れ去られた非人道的な修道院」(すなわち病いや苦しみに喘ぐ人々)に惹きつけられる事を恐れてはなりません(未裁可会則9,2参照)。なぜなら現代の「ハンセン病者」を抱きしめる時、あなたはキリスト御自身をもじかに抱きしめているからです。私たちが彼らを福音化する時、そのようにして彼らは私たちを福音化するのです。

· clip_image006勇気を持ちましょう!民族間の憎悪と殺戮の狂気に切り裂かれた現代の世界に、キリストの愛の対話を回復させる事を恐れてはなりません。平和をもたらす仲介者となりなさい。そのようにしてあなたは神の愛の証人となるでしょう。

聖地の教皇ベネディクト16世

教皇ベネディクト16世は2009年5月8日から15日まで聖地を巡礼されました。聖地におけるフランシスカンの存在と聖地特別分管区の果たす役割は、13世紀に本会の宣教師の召命が始まり、とりわけこの「海の彼方」の聖地に宣教者管区が設立されて以来こんにちに至るまで、カトリック教会にとって常にこの上なく重要なものであり続けています。

ローマ教皇はいち早くフランシスカンを諸聖所における教会の代表として認めました。聖地のフランシスカンの存在を、教会への神の御旨の賜物と表現した記録もあります。1342年に教皇クレメンス6世が最初にフランシスコ修道会のこうしたミッションを認めました。そしてそれ以降何世紀にも亘る聖座と聖地特別分管区との関係において、「教会は諸聖所の管理をフランシスカンに委託する」という考え方が常に支持されてきました。

例えば歴代教皇は、兄弟たちが幾多の困難と苦しみにもかかわらず(多くの兄弟が信仰により殉教しています)、師父フランシスコのカリスマに忠実であり続けた事を認めています。このため諸代教皇は、「教会はフランシスカンのミッションを讃え敬意を表すると共に、彼らが全ての人々に対する奉仕を続ける事を常に励ます」と繰り返し述べてきました。詳細は下記サイトをご覧下さい:http://www.custodia.org/ http://www.youtube.com/videocustodia/

司祭年始まる

アルスの聖司牧者ヨハネ・マリア・ヴィアンネの帰天150周年に当たって、教皇ベネディクト16世は2009年6月19日から2010年6月19日までの一年間を特に司祭年と定め、「キリストの忠実、司祭の忠実」をテーマとする事を発表しました。教皇は「イエスのみ心の祝い日」である「世界司祭聖化の日」の6月19日に晩祷を司式し、そこで公式に司祭年が開始されます。その際アルスの司牧者の聖遺物が、ベレイ-アルスの司教によって提示されます。そして一年後の2010年6月19日、聖ピエトロ広場で行なわれる「世界司祭会議」において再び教皇によって閉幕を迎えます。この記念年の間に教皇は、聖ヨハネ・ヴィアンネを「全世界の司祭の保護聖人」として宣言します。続いて「聴罪司祭並びに霊的指導者名簿」が刊行される予定です。名簿には、現代の司祭の生活とミッションに必須のテーマに関する教皇のテクスト集が載せられます。

聖職者省は教区の裁治権者及び修道会長上と一致して、教会と現代社会における司祭の重要な役割とミッションをより深く理解するため、様々の霊的・司牧的なイニシティブの推進と連繋を引き受けます。それは司祭職へ向けての神学生の養成と、司祭の生涯養成のためでもあります。

フランシスカン的説教に関する国際会議-USA

米国ニューヨーク管区「み言葉の委員会」の兄弟ジョン・アングリンと兄弟ラファエル・ボナンノは2009年6月10日から14日まで、コロラド州のコロラド・スプリングスにあるフランシスカン・リトリートセンターで、フランシスカン的説教に関する国際会議を開きます。テーマは「全世界を聖福音で満たす」です。全体会議では本会初期の説教、道徳的説教、フランシスカン的説教の将来の目標というテーマに取り組みます。またワークショップも開かれ、説教と平和の構築、説教と養成、ヒスパニックへの説教、女性への説教、女性による説教、霊性センター、フランシスコとイスラムについての説教、音楽と歌を伴う説教その他多くのテーマが取り上げられます。

フランシスカン新刊の栞

* パオロ・マルティネッリ監修「創立の恵み。アシジの聖フランシスコの最初の会則認可800周年記念論叢(1209-2009)」(原題La grazia delle origini. Studi in occasione dell‘VIII centenario dell‘approvazione della prima regola di San Francesco d‘Assisi (1209-2009))。デホニアネ出版、ボローニャ、2009年。全648頁。

「主である教皇」によって認可されたテクストにおいて初めて総合的に公式化されたフランシスコ会会則は、キリストの弟子として従順と清貧と貞潔の内に聖福音に従った生き方を求める事を、明確に定義づけています。この初めの恵みの記憶を追体験する事によって、フランシスカン家族のすべてのメンバーが喜びと共に各人の召命の賜物を再発見し、教会内と世界に向けた自身の旅路の刷新に勤しむ事ができるでしょう。

本書に収められたフランシスカニズム、霊性、奉献生活の神学という多様な分野の専門家による寄稿は、アシジのフランシスコの足跡に従いその旅路を学びたいと望む人々の中に聖熾父のよび起こす強い魅力を、情熱を込めて証ししています。

* ジュゼッペ・カッフーリ監修「エルサレムについての対話」(原題Colloqui sui Gerusalemme)。聖地出版、2008年。全180頁。

エルサレムは世界の中心です。それは預言者エゼキエルが七十人訳聖書の伝統に従って述べた定義づけであり(38:12)、信者であるか無いかにかかわらず世界各地の多くの人々が共通して抱く認識でもあります。現在までの三千年間、エルサレムの都は三つの一神教に聖地と認められ、神秘論者や詩人、巡礼者、関心を寄せる人々に霊感を与えてきました。そして同時に常に、排他的所有権を行使しようとする者による暴力に苦しみ続けてきました。本書は信仰に生きる人々、詩人、作家、エルサレム居住者、遠くからエルサレムを観想する人、地上のエルサレムのために働く人、天のエルサレムを待ち望む人など、様々の視点に立つ人々とのインタビューによって、エルサレム考察の対話を集めています。それは私たちすべての者が生まれた都(詩篇87)の神秘に入るための、創意に富んだ独自の方法と言えます。

以下は面談者一覧です(敬称略):エンゾ・ビアンキ、ホセ・ロドリゲス・カルバッリョ、フランコ・カルディーニ、アンドレア・コルデロ・ランザ・ディ・モンテゼモロ、エッリ・デ・ルカ、スタニスラフ・ドズィウィッツ、アモス・ルッザート、カルロ・マリア・マルティーニ、アルダ・メリーニ、ジャンフランコ・ラヴァシ、アンドレア・リカルディ、ミシェル・サバ、ピエトロ・サンビ、アンヘロ・スコラ、アキレ・シルヴェストリーニ、スザンナ・タマロ、ディオニギ・テッタマンツィ。

詳細は国際フランシスカン・ライブラリー下記サイトをご覧下さい:

http://www.libreriafrancescana.it/

お知らせ-世界のあちこちから

* 第5回エキュメニカルと諸宗教間対話に関する生涯養成講座-イスタンブール(トルコ):イスタンブールの聖マリア・ドラペリス国際共同体は対話の奉仕委員会並びに福音宣教総事務局と協働して、小さき兄弟たちとフランシスカン家族のメンバーに向けてエキュメニカルと諸宗教間対話についての生涯養成講座を開きます。使用言語はイタリア語とスペイン語で、期日は2009年10月16日-28日、予定されているテーマは「フランシスカン・カリスマにおける対話の養成」、「エキュメニカル対話、イスラム教とキリスト教の対話、ユダヤ教とキリスト教の対話」です。講座の活動の一環として、「黙示録の七つの教会」を訪ねる3日間の小旅行が含まれます。講座の費用は全部で500ユーロです。

受講希望者は講座責任者の兄弟ルベン・ティエラブランカrtierrablanca@ofm.org宛、または兄弟グウェノーレ・ジュセットgw.jeusset@yahoo.fr宛、またはファクスで+90-212-2432791に登録願をお送り下さい。締切は2009年7月31日で、先着順に20人の兄弟が受講を認められ、詳細な講義要目を送付されます。今すぐ申し込みましょう!

* フランシスカニズム週間:シチリアの小さき兄弟管区は教皇庁立聖アントニオ大学のフランシスカン及び中世研究高等研究所との協働で、シチリアのフランシスカン管区長連合の後援の下、2009年8月31日から9月5日まで毎年恒例の「フランシスカニズム週間」を主催します。テーマは「小さき兄弟会の会則と生活」です。参加希望者は7月30日までにe-メイルで兄弟サルヴァトーレ・フェッロsalvoferro@libero.itにご連絡下さい。全体のプログラムはウェブサイトhttp://www.ofmsicilia.it/に掲載中です。

* 「800年後にあなたも・・・」:これはイタリアのプーリアとモリーゼ両州の小さき兄弟「大天使聖ミカエル」管区が、本会創立800周年を記念して作成したCDの題名です。フランシスカンの15の楽曲が収められており、召命と共同体の賜物のために、そしてフランシスコのように神の美を宣べ伝え続けるために、「いと高い、全能の善い主」を称えて歌います。ベネディクト16世から幕屋の集会の参加者に呼びかけられた要請を喜んで受け入れ、私たちは800年後の今、再び「主イエス・キリストの家である教会を直し」、「救い主キリストの平和と愛」をすべての人々にもたらしましょう。詳細は下記アドレスにご連絡下さい。segretario@fratiminoripugliamolise.it

* フランシスカン宣教者養成講座:ブリュッセルで2009年9月から11月まで、フランシスカン宣教者養成講座が開かれます。

* 列福・列聖手続き担当総申請部長:総理事会は列福・列聖手続き担当総申請部長に兄弟ジョヴァンジュゼッペ・カリファノofmを指名しました。同兄弟はイタリアのアシジの聖フランシスコ熾天使管区メンバーで、これまで列聖手続きの総申請副部長として働いてきました。

* フラテルニタス次号:フラテルニタス来月号は2009年総集会の特集号です。カラー印刷され本会の各共同体に郵送されます。

* 聖アントニオ大学哲学部の研究会議:教皇庁立聖アントニオ大学哲学部は修道会全体と共にその創立800周年を祝いたいと考えました。そして800年間の歴史の中で兄弟たちが文化と社会に対して行なった貢献を再考し検討するために、5月7日午前中「フランシスカニズムの象徴的宇宙」という題の研究会議を開きました。ホセ・アントニオ・メリノ教授とダリオ・アンティセリ教授がそれぞれレポートを発表して、出席した学生と教師陣の間のディスカッションを活気づけました。その後、学部は両教授に各人の最新の出版物に対して感謝を表す機会を得ました。一つはホセ・アントニオ・メリノ著「ヨハネ・ドゥンス・スコトゥスを知る」(ポルチウンクラ出版)で、もう一つはダリオ・アンティセリ著「フランシスカン思想の現実性:現在の問いに対する過去からの答え」(ルベッティーノ出版)です。アンティセリ教授の本は哲学部の教授と学生たちによって、現在までにスペイン語、フランス語、アラビア語に翻訳されています。著者とルベッティーノ出版社の厚意によりフランシスカン思想についての書物が数冊寄贈され、学部長室で自由に利用できます。

OFM日本管区ニュース

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1)2009年6月21日(日)、小さき兄弟会創立800周年を記念して公募した聖フランシスコにまつわる歌・楽曲の作曲者や有志によるフランシスカン・ソングコンサートが田園調布教会でありました。コンサート模様はOFM-Jのウェブサイトにアルバム(会場写真)と動画(演奏)リンクがあります。http://www.ofm-j.or.jp/

2)講演会/兄弟の集まり:東京瀬田の聖アントニオ修道院

①10月11日(日)午後3時、兄弟フェルナンド・ウリベによる一般向け講話「会則に表れるフランシスコの精神(仮題)」と茶話会。フランシスカン・ソング発表。

②10月12日(月)10時、幕屋の集会・兄弟フェルナンド・ウリベによる講演「会則と私たち-FIMの視点から-(仮題)」と公式ミサ。

2009年5月(特集号)

国際幕屋の集会-特集号-

歴史的なイベント

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小さき兄弟会第一会並びにコンヴェンツァル会、カプチン会、律修第三会は、2009年4月15日から18日まで国際幕屋の集会を開催しました。それは1221年におよそ5,000人の兄弟たちが集まって天使の聖母聖堂で行なわれたあの第一回総集会をふまえたものです。1221年当時の稀有の熱烈さには及ばずとも、私たちの国際幕屋の集会は常に歴史的イベントであり続けるでしょう。

*参加者:35,000人のフランシスカンのうち約2,000人が65カ国からこのイベントに参加しました。それに加えてフランシスコとクララに霊感を与えられた男女修道会代表者やSFO/フランシスカン・ユースの代表者、他のキリスト教教派のフランシスカンたちも参加しました。

*動機:本年私たちは修道会創立800周年を祝います。800年前の1209年春にフランシスコと最初の仲間たちが聖福音に基づく生き方の認可を願ってインノセント三世のもとに赴き、聖人が後にそれをわずかな言葉で単純に書き記させて以来、実に800年の時がたちました。

clip_image004*目的:2008年復活祭に出された招集状において、フランシスカン家族協議会の総長たちは記念祭の意義を再確認しました。それは私たちのカリスマに対する忠実を新たにして、創立者の霊的遺産のすべてをもう一度とらえ直す事、そして私たち各人が、現代の突きつける多くの挑戦に対して日々の生活の中で具体的に創造的に応えていく事により、刷新された献身と新しいエネルギーと、キリスト者の希望へ開かれた心とをもって、それを実行していくという事でした。さらに総長たちは国際幕屋の集会を「第一日は真の交わりと歓迎の時、第二日目は個人的な証しの時、第三日目は悔い改めと断食の時、そして最後の第四日目は感謝の時であるように」と指示しました。

そして招集状の結びにこう述べました:「集会の期間中アシジの教会の客人として、私たちは遵守を約束した会則について内省し、回心への望みを具体的な振る舞いによって表します。そして特にこの歴史的体験を、『主である教皇』への従順を新たにし、教皇から世界中を巡って回心を説くようにとの命令を受ける事によって終了したいと考えます」。そのためこうした振る舞いが、最初の三日間には歓迎の心と証し、悔い改め、断食を通して、そして最終日の4月18日にはカステル・ガンドルフォに滞在中の教皇への感謝を通して表されました。

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歓迎

開会式は「大テント」(130m×15m)の下で、福音書と聖フランシスコの会則の奉戴をもって始まりました。交代制で今回フランシスカン家族協議会議長を務める現総長の兄弟ホセ・ロドリゲス・カルバッリョが、まずクララ会パガニカ修道院(ごく最近アブルッゾの地震で損壊)とテゼ院長の兄弟アロイスからのメッセージを読み上げた後、会場の出席者に次のような歓迎の挨拶を述べました:「フランシスカン家族がすべての始まった地であるアシジのポルチウンクラの前に共に集い、聖フランシスコが教会に残したカリスマの偉大な賜物を神に感謝するのは、実に歴史上初めての事です」。

そしてこのイベントを主催したイタリア・フランシスカン家族の管区長連合協議会議長を務める兄弟アルド・ブロッカトOFMCapの挨拶を受けた後、教皇庁付説教師の兄弟ラニエロ・カンタラメッサOFMCapの内省と共に集会が始まりました。同兄弟は以下のように述べました:「この2009年に私たちはフランシスカン・カリスマの湧き出たまさしくその場所において、その最も純粋な状態に立ち帰る又とない機会を与えられています。これは修道会全体とフランシスカン運動にとって、空しく見過ごす事のできない『カイロス』(出会い)です」。

第一日の午後の過程は、ポルチウンクラの聖堂で行なわれたアシジ司教モンシニョール・ドメニコ・ソレンティーノ司式による聖体祭儀をもって終了しました。司教は説教の中で、アシジのフランシスコとその最初の仲間の持っていた宣教の推進力を取り戻すために、現代の文化的文脈を組み込んでそれと対話する事の必要性を強調しました。

証し

clip_image0084月16日木曜日は終日、世界中に散らばっているフランシスカンたちの「証し」に専念しました。RAI(イタリア・ラジオテレビ放送)所属記者のフランチェスコ・ジョルジーノ氏が熟練した進行役を務め、三人の総長前任者すなわちカナダのネルソン司教モンシニョール・ジョン・コリヴォOFMCap.、兄弟ジャコモ・ビニOFM、奉献・使徒的生活会省書記の兄弟ジャンフランコ・アゴスティノ・ガルディンOFMConv.の個人的な証しの発表によって午前の部が始まりました。以下は上記各人の言葉です:

clip_image010*モンシニョール・J・コリヴォ:「主は私に兄弟たちを与えて下さった」。弟子の足を洗う主の姿ほどに、フランシスコを大きな熱情で満たすイエスの姿はありません。彼はそれを自身の共同体への権威と奉仕の模範として取り入れ、こう語りました;「他の人々の上に立てられた者は、兄弟の足を洗う務めに任命されたのと同じ程度に、自分の職務を誇るべきです。目上の務めが取り上げられた時、足を洗う務めを失った以上に心を乱せば乱すほど、ますます大きい「金入れ」を自分のために準備しており、魂を危険にさらしています」。

*兄弟ジャコモ・ビニ:「主はあなたがたを全世界にお遣わしになった。あなたがたが言葉と生活によって主の声の証しができるように」。生活の成長と発展によって、いかなるタイプの組織も変化を免れません。それ故私たちが心をしっかりと主に向けて変化する事は、生活のしるしであり、今も途上にある旅のしるしであり、歴史に忠実である事のしるしです。・・・内面が堅固である者は、変化を受け入れる事に困難がありません。・・・私たちの価値がより明確に、より強くなればなるほど、私たちはなおいっそう福音化及び現代の人々との出会いの新しい形を創り出します。・・・福音宣教と宣教者精神の刷新のように重要不可欠の内なる創造力は、神と歴史と教会と本修道会と、聖フランシスコの直観に対する刷新された忠実の表れです。

*モンシニョール・A・ガルディン:「あなたがたの上長と、聖なる母である教会のすべての聖職者に、常に忠実かつ従順でありなさい」。私には忠実という概念が従順の意味を照らし出すように思えます。従順はそれが聖福音に対する忠実の表れであり、聖福音への恭順を有効にするが故に意味を成します。フランシスコはそれを理解していました。なぜなら彼にとって聖福音を生きる事はキリスト者である事の鍵であり、最終目的だったからです。もう一度、私は忠実が単に形式的で受け身的な従順を指すものではないと言わなければなりません。フランシスコは従順が上長によって示される神のみ旨の仲介の道をゆき、それを越えていく事、そして仲介を超えて神のもとに到達し、放棄不可能な聖福音の本質的要求にまでたどり着くものである事をよく知っていました。

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午後には簡潔なビデオ上映を通して様々の体験が分かち合われました。アマゾニアの宣教者の兄弟パウロ・ザヴィエルOFMCap.は「諸国の民の中での宣教」について述べ、米国で大学講師を務める顧問の兄弟マーク・マクブライドTORは教育分野での奉仕について語りました。またパドゥアの「聖アントニオの使者」所長の兄弟ダニロ・サレッツェOFMConv.はコミュニケーション手段を重点的に取り上げ、SFO会長のエンカルナシオン・デル・ポゾ氏は三千年期におけるフランシスカン信者について発表しました。聖地特別分管区長の兄弟ピエルバッティスタ・ピッツァバラOFMは諸宗教間対話について語りました。

その後ポルチウンクラの天使の聖母聖堂で奉献・使徒的生活会省長官のフラン・ロデ枢機卿の司式による聖体祭儀が行なわれ、証しの日が締め括られました。枢機卿は説教の中で次のように述べました:「皆様は預言者フランシスコの子です。彼はアブラハムのように、自身をひたすら神にのみclip_image014委ねて行く先も知らないまま旅立ち、常に内なる回心の旅に出る用意ができていました。そしてついにはイエスが私たちのために得て下さった自由に到達する事ができました。皆様が主に祝福され、ゆるされ、溢れるばかりのみ恵みに満たされていると感じる事ができるようにと、聖霊が恵みの家であり皆様全員の生まれた地であるここポルチウンクラに、皆様を導いて下さいました。ここで皆様は、新しい生活を始めるために神の愛に回心し、進んで神の愛に自身を委ねる事ができるでしょう。そして今、個人と共同体の両方のレベルで信仰と召命の貴い真珠を再発見し、落胆や信仰に対する大小様々の妥協が原因となってその輝きを曇らせるうろこを取り除き清めるために、ここに招かれているのです」。

断食と巡礼

4月17日金曜日は断食の日であり「荒れ野に出る日」、そして聖フランシスコの墓所への巡礼の日でした。イタリア「フォリニョの聖ルチア」修道院長の姉妹アンジェラ・エマニュエラが聖クララ聖堂で内省をした後、議員たちは聖ダミアノの十字架の前で祈りを捧げ、天使の聖母聖堂やリヴォトルト、聖フランシスコ聖堂と聖クララ聖堂、聖ダミアノ教会、聖ルフィノ教会、カルチェリの隠遁所等、アシジの最も意義深い場所を訪ねて自身の荒れ野の体験に出て行きました。

兄弟たちは午後3時に再びポルチウンクラに集まり、総長たちの先導で聖フランシスコの墓所まで、全員が行列を組んで沈黙の内に歩きました。そしてそこで遵守を約束した新しい会則を与えられました。

その後、下部聖堂広場で聖職者省長官のクラウディオ・フンメス枢機卿OFMが荘厳な聖体祭儀を司式しました。その説教ではフランシスカン・カリスマについて「刷新」、「使徒的宣教者精神」、「清貧と貧しい人々とに対する愛」、「フランシスカン共同体」、「教会との交わり」の4点が重点的に取り上げられました。

「主である教皇」に拝謁-ローマ

2009年国際幕屋の集会は4月18日、三つの意義深い出会いをもって終幕を迎えました。

clip_image0161.復活された方との出会い:カステル・ガンドルフォ内「マリアポリ・センター」での聖体祭儀において。

聖体祭儀は兄弟ホセ・R・カルバッリョの司式によって行なわれました。兄弟ホセは説教の中で、この集会の内省のために4つの動詞を示しました。それは「見る、行く、走る、喜ぶ」でした。

2.「主である教皇」との出会い:カステル・ガンドルフォの教皇邸中庭において。

兄弟ホセ・カルバッリョOFMはフランシスカン家族協議会の交代制議長として全フランシスカン家族を代表して、教皇ベネディクト16世に次のように挨拶の言葉を述べました:「教皇聖下、本日全フランシスカン家族が聖下のもとに集い、教会において教会と共に小さき兄弟会創立800周年記念を祝い、また聖フランシスコが私たちに残したカリスマの賜物を祝う事は、誠に心からの喜びです。教皇聖下、私たちはこの事を確信して、丁度フランシスコと最初の仲間たちがそうしたようにアシジを立ち聖下のもとに参りました。私たちの会則にあるとおり、「私たちが常に聖なる教会の足下に臣下としてとどまり、カトリックの信仰を堅持し、固く約束したとおり、私たちの主イエス・キリストの清貧と謙遜と聖福音を守る」(裁可会則12,4)事ができるよう、聖下が再びこの聖なる生活様式を承認して下さいますようお願い申し上げます」。

clip_image018 ベネディクト16世は謁見の参列者を始め世界中の全ての男女フランシスカンに語りかけ、フランシスコの極めて重要な体験に思いを致しつつ以下のように応えられました:「フランシスコの回心から全ては始まりました。彼はイエスの模範にならって『すべてを放棄し』、貴婦人清貧の浄配となって、天におられる御父の証人と先触れになりました。兄弟姉妹の皆様、常に観想的で単純で喜びある心を持ち続けて下さい。フランシスコが聖ダミアノの十字架への崇敬とハンセン病者との出会いによって霊感を受けたように、皆様も苦しむ人々の中にキリストの御顔を見て彼らに主の平和をもたらす事のできるよう、常にキリストから霊感を受けて下さい。そしてどうぞ神の『美』の証し人となって下さい。フランシスコは被造物のすばらしさを観想してその美を歌う事を知っていました。それは全能の御方に対する『あなたは美』という感嘆をもたらしました」。

それから教皇は次のように話を結ばれました:「お越し下さって有難う。では、行ってすべての人に救い主キリストの平和と愛を届けなさい。『教会となったおとめ』、無原罪の聖母マリアが皆様と共にありますように!そしてここに参列された方々とすべてのフランシスカン家族に私が心から与える使徒的祝福によって、皆様が強められますように!」。

clip_image020教皇のスピーチの後、三人の総長はひざまずき、世界中に散らばっている兄弟たちを代表して、聖フランシスコの会則に従って生きるという約束を更新しました。最後にフランシスカン家族協議会は教皇に、フィレンツェの聖十字架聖堂の革製品学校作製の革装「フランシスカン源泉資料集」を献呈しました。

3.イタリア共和国大統領ジョルジョ・ナポリターノ氏との出会い:カステル・ポルツィアノにおいて。

総長たちを団長とする代表団は最後にイタリアの国家元首を訪問しました。兄弟ホセ・R・カルバッリョは大統領に以下のような挨拶の言葉を述べました:「この小さき人(フランシスコ)は聖福音だけを携えて、たゆまずイタリアやヨーロッパの地を歩いて渡り、はるばる聖地にまでも行きました。自分を最も貧しい者、社会の隅に追いやられた者のようにして、彼らのただ中に彼らと連帯して生きたいと願いました。なぜなら主イエス・キリストがそのように生きたからです」。

大統領はそれに応えて次のように述べました:「皆様方はこんにち世界中の至るところにおられます。そしてその数の多少にかかわらず、信仰の種子とフランシスカン的価値の証しをもたらしています」。そしてさらに以下のように続けました:「私たちは皆様方の存在と、働きと、我が国に絶えず刷新され広められるべき価値をもたらすための取り組みとを、必要としています」。

こうした言葉の後、総長は聖フランシスコの書き記した「民の支配者への手紙」の写しと共にデルタの陶器(ドミツィアーニ製)を大統領に謹呈しました。

結論

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国際幕屋の集会は、実にすばらしい喜びと深い感動に満ちた4日間でした。私たちは共にこの歴史的な日を祝い、共にこの又とない恵みの時を生きました。私たちは一つの普遍のフランシスカン家族としてここに再会し、師父アシジのフランシスコの教えと体験の核心である聖福音を、共に再び私たちの生活の中心に据え直しました。

2009年5月号

総集会と総長の選挙

clip_image002総集会中に全兄弟共同体の総長選挙が行なわれます。聖フランシスコはこれについて会則の中で次のように書き記しています:「すべての兄弟は、本修道会の兄弟の一人を、全兄弟会の総長、かつしもべとして常に持ち、彼に固く服従しなければならない。総長が死亡した時、その後継者は、聖霊降臨祭の総集会において、管区長およびクストスによって選ばれる。総長がこの総集会をどこに定めても、すべての管区長は、必ず集まらなければならない」(裁可会則8)。

兄弟たちは800年間常にフランシスコの望みを尊重してきました。教会の意志により例えば総長の任期(終身ではなく6年)のように、幾つかの避け難い法的修正を伴いはしまいしたが、それがこの予言的直観の力すなわち兄弟生活の一致を築く導きの力を弱める事はけっしてありませんでした。

「Minister」(管区長)という語は、イエスの教えと模範に由来します。フランシスコはこれに照らして未裁可会則にこう書き記しました:「奉仕者かつしもべ[である管区長]は、[次のことを]覚えていなければならない。すなわち、『私が来たのは、仕えられるためではなく、仕えるためである』と主が言われることと、兄弟たちの魂の世話が自分に委ねられているということを」(未裁可会則4)。フランシスコは旧来の慣習的な用語を好みませんでした。彼にとって「奉仕者かつしもべである」事とは、キリストの愛と謙虚さをもって兄弟たちに仕える事を意味しました。

現在に至るまで、本会はフランシスコの119人の後継者を得てきました。歴代の総長の内イタリア人が77人、スペイン人25人、フランス人7人、ドイツ人4人、ポルトガル人2人、アメリカ人2人、イギリス人1人、ブラジル人1人です。

教皇は2009年6月4日アシジで行なわれる本修道会総長選挙の議事進行を統轄するために、列聖省名誉長官のホセ・サライヴァ・マルティンCMF枢機卿を教皇代理として任命されました。

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お知らせ-世界のあちこちから

① 編集者からのお願い:

私たちの共同体は2009年の本会創立800周年祭を記念するために、書籍や切手の発行やメダイの作製など、多くのイニシアティブを行なっています。それ故編集者はこうした記念の品が本会文書館に保存できるよう、製作品を総本部内「フラテルニタス」宛にお送り下さいますように、皆様全員と特に管区・分管区・宣教地区の書記の方々にお願い致します。あるいは管区長や分管区長が総集会に出席する際、彼らに託して下さっても結構です。前以てご協力に感謝致します。宛先:Fraternitas, General Curia Via S. Maria Mediatrice 25, 00165 Rome, Italy.

② 総長が教皇の聖所訪問に随行して聖地へ:

総長は教皇の聖所訪問に随行して聖地を訪ね、ネボ山(ヨルダン)とナザレで教皇を公式に出迎える予定です。教皇は同地で私たちの共同体と共に一晩を過ごされます。

③ 福音宣教の修士課程開講-ペトロポリス(ブラジル):

リオデジャネイロ(ブラジル)のペトロポリスにあるフランシスカン神学研究所で2009年3月、「現代の概況とフランシスカン的展望」というテーマで福音宣教の修士課程が始まりました。学生はボリヴィア、ブラジル、コロンビア、エクアドル、メキシコ、ペルーのように主としてラテンアメリカ諸国の出身です。この講座は以下の3点を目的とします:1)ヴァチカン第二公会議後のラテンアメリカの伝統と、福音書の教えに合致したフランシスカン的展望との枠組みにおいて、福音宣教の実践を体系的に考察する。2)現代の一連の状況を、福音化に向けた挑戦と刺激と可能性として理解する。3)福音宣教の活動を教会への具体的な貢献に鑑みて適格化する。

④ ゲストハウス「兄弟アルデュイノ・プリオリ」-ペザロ(イタリア)

ペザロの聖ヨハネ修道院に隣接して、「兄弟アルデュイノ・プリオリ」という名の3階建て全6室(ミニ・アパート式)、各室とも居間、台所、寝室、バス・トイレ、暖房設備、TV、電話付のゲストハウスがあります。開設以来10年間、ペザロ市内の病院に入院中の親族の世話と手伝いのためにイタリア各地を始めアルゼンチン、パキスタン、インド、アフリカetc.と世界中からやって来た28,000人以上の人々に、施設は無料で宿を提供してきました。このゲストハウスが運営に成功を収めてきたのは、一つには地元の小さき兄弟共同体やSFOメンバーや後援者からの財政支援があったからですが、それだけではありません。兄弟アルデュイノの懐かしい思い出が、今もペザロの町の中に生き続けているからです。彼は「別の時代」からやってきた兄弟でした。40年間戸ごとに施しを乞い、人々-とりわけ年老いた人々や病人や日々の困苦に喘ぐ人々に、慰めと励ましと愛の言葉を届けました。ですから彼の最も足繁く訪れた場所が病院や高齢者用ホスピスや墓地であったのは、驚くにはあたりません。兄弟アルデュイノは1987年帰天しました。その記念日にあたる本年3月19日には、このユニークな小さき兄弟の姿に対する今も変わらぬ人気を示すものとして、ガブリエラ・カンブリーニ・サンキーニ著「私はペザロの路々にサンダルを履き尽した」と題する同兄弟の伝記が発表されて祝いにいっそう花を添えました。

⑤ 新任総視察者

1)兄弟ザヴィエル・ユ・スウ・イル(韓国聖殉教者管区所属)、総視察者として台湾の「中国の聖母」管区へ。

2)兄弟ロベルト・フーゲンブウム(オランダのゴルクム聖殉教者管区所属)、ドイツ諸管区長の要請により、同地の兄弟たちへの公式訪問と管区会議議長役、及び同地の現行の4つの管区を1つに合併するプロセスの監督のために、総長代理に任命。

2009年4月号

clip_image002幸いなるかな、アレルヤ!

私たちの平和である復活されたキリストにおいて、御復活祭をお祝い申し上げます! 私たちの歴史における4月16日

クレメンス12世の勅書-永遠の記念の内に

「聖フランシスコの小さき兄弟会(オブセルヴァンテスとも呼ばれた)の総長代理を務める愛すべきエボラのジュゼッペ・マリアは、修道会のすべての修道院の兄弟たちが、如何にあらゆる方法を尽くして4月16日に誓願を新たにしていたかを説明しました。4月16日とは会の創立者であるアシジの聖フランシスコが仲間たちと共に、私たちの幸いな記念の先達イノセント三世の手の中に同じ誓願を立てた日の事です。それ故、こうした信心深い行ないが魂の救済に大きく実を結ぶために、また兄弟たちの献身を高めるために、天上の教会の宝庫から恵みの愛を受けつつ、私たちは主の慈しみによって兄弟たちに-すなわち心から悔い改め告白し4月16日に聖体を拝領してどのような方法でも誓願を更新し、神にキリスト教の諸侯たちの一致と異端の根絶、聖なる母である教会の賛美の祈りを捧げる現在と未来の本会のすべての修道院の一人ひとりのすべての兄弟たちに、現在と未来の罪の赦しと全免償を与えます。

それ故私たちは皆様に、『transunti』すなわち本書状の荘厳な写しに公証人の自筆署名と高位聖職者の証印を印したものに対して、本書状が当人の眼前に示された場合と全く同じ信仰を表明するよう、お願いするものであります。

ローマ聖母大聖堂にて教皇の認印付指輪の下に。教皇クレメンス12世在位第5年の1735年3月30日」。オリヴィエリ枢機卿。

フランシスカン殉教者暦

「世界中に広がった熾天使的家族にとって本日4月16日は、1209年聖なる師父フランシスコが教会の支援のために教皇インノセント三世の手の中に会則の誓願を立てて、小さき兄弟会を始めた尊い荘厳記念の日です。この幸いな出発の記念として、この日に会員一人一人が心からの熱情をもって、共同でも個人でも、またフランシスカン男女修道会のそれぞれの修道院でも、誓願を更新する事が定められました。そして誓願を更新した者全員に、教皇クレメンス12世による全免償が与えられます(1939年版「フランシスカン殉教者暦」143頁)。

1959年4月16日

本会の創立800周年(1209-2009)記念祭が近づき、それは総本部の最年長兄弟である兄弟フランチェスコ・アントネッリにとって、1959年の本会創立750周年記念祭に関連した幾つかのエピソードを回想する機会となりました。当時の通例としてこうした重要な日を荘厳に記念するために、総本部別館の「取りなしの聖マリア」教会の立つジェルソミノ(ジャスミン)の丘で、在世フランシスコ会々員である教皇ヨハネ23世の臨席が発表されました。ローマ市長はこうした時節を考慮して、教皇と同じ名の当時まだ泥道だった道路を舗装するよう命じました。工事の進行に従って運悪くアーチ門が車の通行には狭すぎるという事で、道路の開通と同時に取り壊されました。

トビアという名の老人がいました。彼はこのアーチ門に程近い質素な小さな家に住み、子供の時からずっと、アーチ門の頂きのテラコッタの聖母子像を見慣れてきました。最初は取り壊しという冒瀆的行為に不服を唱えていましたが、後から教皇は結局総本部にはみえず、ラテラノの聖ヨハネ大聖堂で修道会創立750周年の荘厳祭儀を行なうという事を知って、激怒しました。正直に言えば、失望が全体を覆うようでした-アーチ門の取り壊し、聖マリアの都(建築)の消失、そして教皇の予定変更・・・。総本部の兄弟たちにさえも落胆の色がみえました。けれどもその後、教皇ヨハネ23世が記念講話の際に大きく慈父らしい声で「Ego sum Joseph frater vester(私は皆様の兄弟ヨゼフであります)」という言葉で話を始められ、自身が1895年3月1日ベルガモ神学校で在世フランシスコ会々員として14歳で誓約を立てた事や、ロンバルディア管区のボッカネッロ修道院の小さき兄弟たちの思い出を喜びと共に偲ばれた時、兄弟たちは喜びに包まれました。福者教皇ヨハネ23世の1959年4月16日の記念講話は、今もアクセス可能です。

800周年記念祭に向けて800キロ歩く-ローマ

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聖フランシスコを熱愛するスロヴェニアのヴィド・クレガーとミハ・リボフセックは、偉大なフランシスカンの記念祭をユニークなイニシアティブで祝いたいと考えました。それはスロヴェニアのコペルの聖アンナ修道院(フランシスカンが780年間存在してる)からローマの小さき兄弟会総本部までの800キロを、徒歩で踏破する事です。二人は2009年2月14日にこの巡礼を開始し、特にラ・ヴェルナの聖所やモンテカザレ、グッビオ、アシジ、ポッジオ・ブストーネ、グレッチオ、フォンテコロンボ、フォレスタを訪ねた後、同年3月5日無事に全旅程を終えました。そして総長に大きな兄弟愛と共に迎えられ、本会の記念の年に示されたこの骨身を惜しまぬ振る舞いを感謝されました。それは私たちのただ一つの道である、キリストの足跡に従って天に向かう巡礼者としての共通の召命を、皆に思い起こさせる振る舞いでした。

フランシスカン全家族による本会創立800周年記念祭-マドリッド

スペインのフランシスカン家族は2009年2月15日マドリッドで一堂に会して、フランシスコ会創立800周年を祝いました。小さき兄弟会総長の兄弟ホセ・ロドリゲス・カルバッリョが、カプチン会総長でコンヴェンツァル会と律修第三会とアミゴニアン・カプチン第三会の代表を務める兄弟マウロ・ホーリに補佐されて荘厳な聖体祭儀を司式しました。大司教区代表や地区の総長代理、奉献生活の司教総代理を始め、50人を超える共同執行司祭が参加しました。他に白い十字架のフランシスコ会の総会長である兄弟ミゲル・ロペス・ナカリノや、SFO総長のエンカルニタ・デル・ポゾ氏、様々のフランシスカン修道会の多くの修道者、SFOの非常に多数の兄弟姉妹たちが聖体祭儀を補佐しました。祭儀の終りに、聖フランシスコの「全キリスト者への手紙」のプリントが出席者全員に配布されました。

第二回ラテンアメリカ・エキュメニカルと諸宗教間対話のセミナー

-ボゴタ(コロンビア)

第二回ラテンアメリカ・エキュメニカルと諸宗教間対話セミナーが2009年2月16日から21日まで、コロンビアのボゴタにある聖ボナヴェントゥラ大学で開かれました。参加者は小さき兄弟102人、フランシスカン家族30人、教授及び研究者28人、ペンテコステ教会信者29人、正教会信者1人、そして神学生20人でした。

「ラテンアメリカにおけるペンテコステ派と新ペンテコステ派に対するフランシスカンの注目」というテーマが、グループディスカッションや集会、祈りの時間、対話の体験の分かち合いを通して展開されました。セミナーの終わりにあたり、集会の承認を得て簡潔な最終文書が出されました。最終文書は可能な対話の方法の具体化と、福音宣教の分野での活動指針を示唆しています。

数字に見るOFM共同体

2008年12月31日現在、小さき兄弟たちの数は14,724人(前年比306人減)です。その内訳は以下のとおりです:志願者597人(公式集計には含まれない)、修練者395人、有期誓願宣立者1513人、荘厳誓願宣立者12816人(司祭10017人、終身助祭87人、神学生465人、ブラザーの兄弟2140人)、枢機卿7人、大司教/司教100人、年間に帰天した兄弟319人。

小さき兄弟たちは世界中の110カ国に散らばっています。アフリカと中東に1081人(前年比-7人)、ラテンアメリカ3530人(-79)、中央アメリカ1554人(-62)、アジア・オセアニア1305人(+4)、西ヨーロッパ4769人(-148)、東ヨーロッパ2485人(-14)。普遍の共同体は管区が103、自治分管区8、従属分管区14、連合1、宣教地区20、管区長協議会14、協議会連合3(アジア/オセアニア:FCAO、ラテンアメリカ:UCLAF、ヨーロッパ:UFME)で構成されています。

「数がすべてではありません。私たちの力は戦車や馬にあるのではなく、主にあります。未来は何よりも私たちの生活の福音的な質に基づいていると、私たちは確信します。それでも同時に、数にも注意を払わなければなりません。これは聖福音の緊急の要請です。それは誰であれ近い将来の計画を考えたいと思う者みなの、現実的な見取り図なのです」(2009年総集会に向けた総長報告、p291)。

フランシスカン新刊の栞

*ピエトロ・メッサ著「隠遁生活と説教の間。アシジのフランシスコとその共同体の旅路」(原題Tra vita eremitica e predicazione. Il percorso di Francesco d’Assisi e della sua fraternità )。ポルツィウンクラ出版、アシジ、2009年。全176頁。

clip_image006もしアシジの兄弟フランシスコの生活が隠遁所と町で、すなわち祈りと説教の間で交互に行なわれていたら、彼の帰天後こうした二つの要素はいっそう分極化し、どちらか一方に極端化していったでしょう。一部の兄弟たちは完全に説教に没頭し、その結果として、より広いスペースや大きな教会や、適切な図書室に保管された十分な書物の備わった修道院での勉学や、各人が自由にその職務を実行できる領域の探求などが必要となったでしょう。反対に、隠遁所にこもるのを選んだ兄弟たちは、観想だけに専念する生活を送ったでしょう。それぞれが聖フランシスコの生活に訴え、自身の生活様式の選択の正しさを確証する「アシジの人の生活記」を語りあるいは書き記す事によって、その選択を正当化しようとしたでしょう。聖フランシスコの仲間の一部にも、例えば福者アシジのエジディオのように同様の事が起こりました。これらのすべての事は、隠遁生活と説教生活との間の選択が「フランシスコ以後」の正念場の一つであった事を私たちに示しています。そして二つの生活の仕方からその統合をも含めて一つを選ぶ事は、一つの旅路が異なる結末を迎える指標となるでしょう。

*モビーン・シャヒドとフランシスコ・アルフィエリ共著監修「エディット・シュタインの知的旅路」(原題Il percorso intellettuale di Edith Stein)。ジュゼッペ・ラテルツァ出版、バリ、2009年。全368頁。

ここに収められた評論は、詳細かつ綿密な方法でエディット・シュテインの様clip_image008々な側面を展開しています。師フッサールの指導の下での哲学・現象学の形成、彼女自身の哲学史の解釈の仕方とその神学との対比(特に中世思想について)、社会的文化的関心の広大さ、そして最後にカルメル会の偉大な神秘主義者との関わりが取り上げられています。著者は大きな喜びをもってその全体を紹介しています。なぜならそれはおおむね人間的で知的な一つの共同体の作業に等しく、エディット・シュタインが思索に関心を抱き始めた遠い日を起点として、時の経過と共に彼女の姿の周りにその全容が浮かび上がってくるからです。彼女の著書の翻訳と評釈とを通して、ドイツ現象学の著作物の研究で群を抜く一つの小さな「学派」が現れ出てきます。研究に情熱と歴史学・神学の能力とを傾けてうち込んだ様々の著作家たちがそのテクストと共に、ここにつどっているのです。

お知らせ-世界のあちこちから

SFO/ユー・フラの補佐向けの養成講座-クロアチア

第三回クロアチアSFO/フランシスカン・ユース(以下ユー・フラ)の霊的補佐向けの養成講座が、2009年2月17日から19日までスプリトの小さき兄弟修道院で開かれ、60人の霊的補佐と、SFOとユー・フラのメンバーが若干数参加しました。講座の主なテーマは「SFO/ユー・フラの地区補佐。その任務と霊的・司牧的責任」でした。SFO・ユー・フラへの総補佐の兄弟イヴァン・マティッチOFMが出席して、「各地の在世会責任者(会長):霊的補佐と各地の在世会責任者の関係と協働」というレポートを発表しました。講座はクロアチア全国補佐協議会が主催しました。

第7回グレッチオ会議

小さき兄弟会の会則認可800周年にあたって、2009年5月8日から9日まで第7回グレッチオ会議が開かれます。会議はフランシスカン・ムーブメントに最重要のテーマ、すなわち「労働」について考察します。創立の当初から、フランシスカンはアシジのフランシスコの決定的な指示に従って、司牧の仕事を形づくってきました。それは然るべく習得した技を生かして忠実に働く事でした。会議の目的は、この初期の規定(i.e.未裁可会則第7章と裁可会則第5章)から明らかになる歴史と主題とを理解する事です。そして選択と必要性、経済界と生産性、ルーティン的反復性と創造性との間におけるその同時代的な有効性を評価する事です。もちろんその時、賜物と被造物世界の世話との間でフランシスコ会の奉仕者である事の「恵み」の次元からもたらされる全体的有意義さを、忘れてはなりません。

2009年3月号

2009年総集会に向けて

総長報告書に加えて、議員の兄弟たちは諸協議会議長の報告書についても学んでおく事が求められます。協議会議長報告書には総集会に向けて本会の様々の共同体の行なった内省が集められており、その概要は以下のとおりです:

clip_image002私たちのカリスマの福音宣教の次元は、様々な地理的・文化的環境において様々な方法で実現されています。伝統的な司牧の形による福音宣教が、多くの地域で今も広く行なわれていますが、それにもかかわらず「新しい」共同体を作り出す有意義な努力には事欠きません。それは、例えば貧困の場への積極的な関わりや巡業の旅への献身を通して、あるいは新しいアレオパゴス(宣教の場)の試みを通して、「新しい福音宣教」の最前線となる事によって善き知らせを生きる共同体です。宣教の面で今も大変高く評価されるのは「諸国の民へ」の「諸国の民の中で」のミッションであり、管区合同の協働と本会の宣教プロジェクトへの参加の重要性が強調されています。キリスト教徒が少数である地理的文化的環境におけるフランシスカンの存在については、様々な宗教の信者のただ中で兄弟的な対話を推し進める共同体の有意義な体験が際立っています。

2003年総集会の評価に関しては、共同体の生活に対するその最大の貢献は、一つのテーマとしての、そしてミッションと福音化と福音告知の地平としての兄弟共同体を持つという、兄弟生活のプロジェクト作成のイニシアティブでした。

2006年臨時総集会に関しては、最も高く評価されたのは「エンマウスの方法」の提案でした。それは現在の状況の確かな読み解きと福音書に照らして行なわれるべき選択とをたやすくするために、多くの共同体の会議や黙想会にも採用されました。なお全般的に本会の公文書については、多過ぎるため地域レベルで学び、吸収し、分かち合うのには多くの時間が必要とされるという点で若干の抵抗がみられます。

副総長の証し

次期総集会を間近に控え、世界中のすべての兄弟共同体にとって非常に重要なこのイベントに対する期待と共に、副総長としての私の務めも大きく広がって参りました。過去6年間私たちの歩んできた旅路を評価し、とりわけ将来に向けた計画を立てるための意義ある時として、私はこのイベントを楽しみに待っています。その後で皆一緒に、次期6年間の指導と運営の任務に助力する人々を選出しなければなりません。副総長としての務めが終りに近づいた今、私は主と兄弟の皆様に感謝したいと思います。

clip_image004私に与えられたこの奉仕の機会は、現実の生涯養成と大きな一つの共同体を体験する好機となりました。兄弟たちの生きる多様な現実を知る事は、真の巡礼でした。私は出会った兄弟たちの生活を、主にたたえます。そして私のビジョンと、現代のフランシスカン召命の理解のし方、読み解き方、生き方、自分の知り得た多様性豊かな方法によって実践したすべての事柄を、主にお返しします。「この6年間は自己譲渡と感謝、そして兄弟たちとの分かち合いのための、又とない素晴らしい機会だった」と、心から言う事ができます。

総本部での私の奉仕は2003年総理事として始まり、2004年11月兄弟アントニオ・フラニチの帰天に伴って、副総長及び総長代理に選出されました。細心の注意を要する代理の務めは、それに携わる者を困難なあるいは危機的な日々を生きる人々へのいっそうの奉仕へと向かわせます。その中で、私は様々の理由で本会を去っていった兄弟たちの脆さに深く触れました。それは私の仕事の中で最も慎重な注意を要する、最も困難なものでした。なぜなら兄弟たちの脆さに取り組む事はとりも直さず自分自身の脆さと正面切って向かい合う事であり、本会を去っていく人に手を差し伸べるために、できる事を何でもすべて実際に尽くしたかどうかという問いに向き合う事だからです。

総長並びに総理事の兄弟たちと共に働く事は、豊かで美しい体験でした。皆が非常に多様な現実と多様な文化の出身であるため、互いの特異性の尊重と、普遍の兄弟共同体の共益を共同で探求する事を通して、私たちの間には深い理解と真の兄弟愛が生まれたと言えます。私にとって総本部全体の共同体は、日々の互いに具体的な関わり合いの中で、多様性の豊かさと美しさを体験する場となりました。

新しいフランシスカン司教-ヴァチカン

clip_image006教皇ベネディクト16世は2009年1月28日、ブラジル無原罪の聖母管区の兄弟ヨハネス・ベルンハルト・バールマンを、ブラジルのオビドス高位区司教に任命しました。兄弟ヨハネス・ベルンハルトは1960年12月10日ドイツのヴィスベックに生まれ、1991年小さき兄弟会で荘厳誓願宣立、1997年司祭に叙階しました。

また教皇は2009年2月14日、洗礼者聖ヨハネ自治分管区の兄弟フランシス・ショウ・セバスチャンOFMを、パキスタンのラホレ大司教区(表面積23,069㎢、人口26,510,000人、カトリック教徒385,000人、司祭82人、修道者291人)の補佐司教に任命しました。兄弟セバスチャンは1957年11月14日に生まれ、1989年小さき兄弟会で荘厳誓願宣立、1991年司祭に叙階しました。1996年のFCAOで来日したことがあります。

アジアの養成担当者講座―バンガロール(インド)

アジアの二つの協議会の全共同体から35人のOFM養成担当者が集まって、1月17日から31日までインドのバンガロールの「クラレト・ネヴァス」センターで養成担当者講座が開かれました。講座は養成と勉学総事務局が主催し、兄弟マッシモ・フラレッリとSAAOCが代表となりました。インドの使徒聖トマス管区のもてなしは兄弟な心にあふれたもので、参加者は当地の豊かさの一端を見出す事ができました。講座の主なテーマは「アジアの多元性に照らした個別的な同伴」でした。プログラムには祈りの時と兄弟的な生活、ヨガの紹介、黙想、現地の実状の見学、他宗教の代表者との会合、そして講座の具体的な諸テーマに取り組む作業が盛り込まれました。それらのテーマの中では、フランシスカン的・聖書学的人間論、情緒的・性的な成熟、傾聴と養成の対話、フランシスカン的次元、養成共同体、識別の基準について、特に詳しい展開が行なわれました。テーマの豊かさと参加者全員の関わりを通して、養成担当者は多くの体験を交換し合うと共に、アジア圏に特定した養成担当者の養成を継続する事の重要さを確認する事ができました。

フランシスカン新刊の栞

clip_image008*兄弟L・ペルギーニ監修「小さき兄弟会便覧:公文書2003-2007」(原題Enchiridion dell’Ordine dei Frati Minori. Documenti, 2003-2007)第3巻。L.I.E.F.出版、ヴィチェンツァ、2009年。全1615頁。2003年から2007年までの本会公文書及び本会に関する公文書合わせて111点を収めたOFM便覧の第3巻が、現在刊行されています。この巻は本会創立800周年にあたる2009年の初頭に出版されました。そして第1巻、第2巻と同様、800年前にアシジで起こった事を実現するために第二ヴァチカン公会議の結論以降本会の歩んできた旅路を、誰でもたやすく辿れるように編まれています。全3巻の便覧は総頁数合わせて3968ページ、およそこの40年間の本会の近年史を記録しており、公文書総数は287点、その内60点が教導職のもの、14点がフランシスカン四総長から、さらにもう14点がフランシスカン家族諸協議会からのものとなっています。それ故この便覧は「歴史の体験によってふるいにかけられた霊性の宝庫であると共に、フランシスカン原泉資料と修道生活刷新に関する現代的考察を豊富に備え、アシジの聖人に霊感を受けた人みなにとって力強い対話者となっています」(コンスタンツォ・カルニョーニOFMCap)。

*兄弟M・カルバホ・ヌネス著「アシジのフランシスコとグローバルな倫理」(原題 Francisco de Asís y la ética global)。マドリッド、2008年。全160頁。本書は「こんにちのアシジのフランシスコ」全集の第4巻で、現代社会の挑戦に応える倫理を提議するフランシスカン・カリスマの現実性を伝えようとするものです。グローバル化された世界は遠距離コミュニケーションや人間相互間の出会いのための様々な手段を提供しますが、それらはすべて個人主義と差別を生み出します。そして偏狭な心や文化的植民地主義の危険は、しばしば抑制不可能な防衛反応を引き起こします。それでは、私たちはどうしたら人を排除せずにもっと兄弟愛と連帯に満ちた世界を得る事ができるでしょうか。どうしたら、この世界を未来の世代にももっと住みやすく、友好的で居心地よい処にする事ができるでしょうか。アシジの聖フランシスコとフランシスカン思想はインスピレーションを与えると共に、被造物を敬い護る和解した人間の預言的しるしとなる事ができるでしょう。それ故に本書の各ページはグローバル化の挑戦に対する最適の倫理的応答として、温かく迎え入れるもてなしの心を提案しています。対話する存在である事と、神と他者と自然とに開かれた心でいる事もまた、様々の文明と宗教と文化の中で、希望の未来と平和で敬意ある豊かな共存とを築くための、確かな礎と言えましょう。下記サイトをご参照下さい:http://www.ppc-editorial.com/ver libro.aspx?id=17400

*兄弟エウラリオ・ゴメス著「詩的意味を持つ被造物」(原題Creación con sentido poético/Creation with a Poetic Meaning)。2008年。全304頁。

clip_image010本書は昨年11月メキシコのサンチァゴ・デ・ケレタロ市において、二言語書籍としてスペイン語と英語で出版されました。メキシコのミチョアカンの聖ペテロ聖パウロ管区長を務める著者の兄弟エウラリオ・ゴメスOFMの詩と、ケレタロの画家であるホアン・エドアルド・ムニョス・バルデラス氏の芸術的な画像を通して、私たちは著者の人柄に近づく事ができます。ホアン・ムニョスの絵と一つになって、兄弟エウラリオ・ゴメスの詩は成長し静謐を得ます。そして一致を求め、人類の共通の家である被造物の細部に喜びます。このようにして絵と詩は共に、ケレタロの形と色彩を忠実に伝える全権大使となっています。

2009年2月号

2009年総集会に向けて

総集会のための祈りの意向
clip_image002総集会への招集の手紙の中で、総長はこのイベントの成功のために、本会全体が祈りを通して参加し協力する事の重要性を強調しました。「なぜなら『完全な賜物はすべて上から、光を造られた御父から来る』(ヤコブ1:17)からです。聖霊の力と光を信じて、私は2009年四旬節の始めから、修道会全体に、総集会と総長及び総理事選挙の成功を祈る毎日の祈りが行なわれるよう定めます」。

総集会事務局は、聖務日課書に差しはさんで毎日唱える祈りを用意しました。本会の下記サイトからダウンロードできます:
http://www.ofm.org/ofmnews/?p=1943?cat=116それは簡潔な懇願で、朝の祈りと晩の祈りのそれぞれの取りなしの祈りの終りに、自身の召命を思い起こす他の祈りと共にこんなふうに進められます:「主よ、聖なる父よ、あなたは祝福された方です。あなたは無限の善のうちに、聖霊の声を通して、私たちを主イエス・キリストの御跡に従うように招いてくださいました。そして、福音の生きた証し、神の国のしるし、教会における希望の預言者となるために、私たちにお互いをお与えくださいました」。祈りのこの第二の形は、本会創立800周年記念祭において特に意味深いものです。それは私たちが神の召命の賜物をたたえ、「私たちの主イエス・キリストの聖福音を守り、従順のうちに、何も自分のものとせず、貞潔に生きる」(裁可会則1,1)ようにたゆみない努力を続けていくため、み恵みを願うのに助けとなるでしょう。

総集会ウェブサイトには、「私たちは主の香り高いみ言葉を全世界に宣べ伝えるために送り出されている」という事実の理解を助けるために、神のみ言葉の奉読(レクチオ・ディヴィナ)のための指針が載っています。手引の序文には以下のように記されています:「神のみ言葉をフランシスカンの心で祈りを込めて読むためのモジュールは三つあります。それらの基本となっているのは、私たちの生活様式としての福音書、兄弟である事、そして福音宣教のために世に遣わされている事です。第一のモジュールは、未裁可会則の第一章に述べられている福音書の言葉を聴く態度へと私たちを導きます。第二のモジュールは、福音の教えに従って兄弟関係を形成するために聖フランシスコが愛用した、ヨハネによる福音の中にある弟子たちの足を洗う場面へと私たちを導きます。第三のモジュールは、宣教へと派遣する福音書のくだりです。この一節を前にして、フランシスコは、「これこそ私が望んでいたこと、これこそ私が心の底から欲していたことです」と、特別に共感を覚えました。総集会の成功はそれ故に、修道会全体の祈り、各共同体の祈り、そして一人ひとりの兄弟の祈りに結ばれ、委ねられているのです。

フランシスカン新刊の栞

ジャンルイジ・パスクァレ監修「聖フランシスコと共にある365日」(原題365 giorni clip_image004con san Francesco)。聖パウロ出版、トリノ、2008年。全474頁。

800年の時を経た今、聖フランシスコと同時代の人々と私たちが街頭で会う人々との間には、非常に似通ったところがあります。それは彼らが「もう一つのもの」を渇望し、空虚な歓楽の満たす事のできない心の不安を抱いているという点です。だからこそ、聖フランシスコの思想から選び出されたこの選集は、私たちの日々を慰め励まし、明日という日はただ不安の訪れでしかないというイメージを拭い去ってくれる友となるに違いありません。フランシスコは諸教皇によってまさに「もう一人のキリスト」に他ならないとされました。なぜならキリストがご自分の立場をフランシスコに託されたからです。それは聖霊に従って清貧の内に聖福音を生きる事こそが、人の生涯において「明日は主イエスが私たちを待っていて下さる」と確信し幸福になるために選択され得る、最も単純で最も美しい冒険であるという事を、フランシスコが完全に理解していたからに他なりません。

ホセ・A・メリノ著「アシジのフランシスコとエコロジー」(原題Franciscoclip_image006 de Asís y la ecología )。マドリッド、2008年。 全156頁。

環境危機の背景に正義、人権の平等性、自然界への敬意等に関する問題があると認識するなら、環境問題がただ単に科学的、技術的、政治的な問題であるだけではなく、文化的、倫理的、宗教的な問題であるという事が理解できるでしょう。さらに、科学はその価値基準設定の権限において何が善であり何が善ではないかを定める事はできないという事を考えれば、私たちは科学が公共の利益に奉仕する事ができるよう、科学に良心を与えるために、倫理に基づいた決定と新たな思考方法の創造と、信仰の影響力とに訴えなければなりません。エコロジーのこの分野において、アシジのフランシスコの声は語るべき事を山ほど持っています。そしてそれに耳を傾けたいと願う人々も決して少なくありません。なぜなら人々は、私たちが「地球」と呼ぶこの共通の我が家をもっと人間的に歩みたいと願い、全宇宙の万物と平等な関係を維持していきたいと望んでいるからです。

お知らせ-世界のあちこちから

SFOの選挙総集会-ハンガリー

2008年11月15日から22日までブダペストで開かれたSFO選挙総集会は、ハンガリーSFOにとってその年の最も重要なイベントでした。集会には69人の議員を始め、オブザーバーや来賓、事務局や広報担当部門の職員を含めて総勢111人の参加者がありました。会議は議員によって承認された規則と日程表に従って、万事円滑に運びました。OFMConv総長の兄弟マルコ・タスカが、第一会とTORの総長の名において議長役を務めました。今回特に意義深かったのは、以下の諸点でした:

· 兄弟的な生活の体験。選挙総集会自体が穏やかに展開し、全員の非常に積極的な参加があったためです。
· 集会に息づく祈りの雰囲気。特に総補佐の導きによる典礼の祈り。総補佐はこの機会のために4言語を一冊にした典礼書を用意しました。
· 大きな二つの節目。一つはラズロ・パスカイ名誉枢機卿の司式によりエステルゴム大聖堂で行なわれたミサ聖祭でした。SFO保護聖人の聖エリザベト生誕800周年を祝って2006年11月から2年間行なわれた記念祭が、ここに完結しました。もう一つはOFMConv総長の兄弟マルコ・タスカの司式による聖体祭儀で、SFO会長に再選されたエンカルナシオン・デル・ポゾ氏と新しいSFO国際評議会議長団(CIOFS)メンバーの着任承認も含まれました。
· 「会則の誓約」と「SFOへの帰属感」というテーマについての養成と内省の時間。OFMCap副総長の兄弟フェリス・カンゲロシと、SFO元総長のエマニュエラ・デ・ヌンツィオ氏が説明しました。
· 以下の公文書の承認:「フランシスカン・ユース・メンバーの、SFOへの編入」、「第89条第4項の実用的解釈-SFO規則の手紙」。
· 奉献・使徒的生活会省から2008年6月18日に出された公式声明を受けて、第一会総長とTOR総長の共同執筆によるイタリアSFOについての手紙(2008年11月1日、ローマ)の精読。
· CIOFS(SFO国際評議会)議長団は以下のメンバーで構成されます:会長エンカルナシオン・デル・ポゾ氏、副会長ダグラス・クロリー氏、スペイン語圏顧問マリア・コンスエロ・デ・ヌネス氏、英語圏(1)の顧問ティボー・カウサー氏、英語圏(2)の顧問ルーシー・A・アルミラネス氏、ポルトガル語圏顧問マリア・アパレシダ・クレパルディ氏、フランス語圏顧問ミシェル・アルトメイエ氏、ドイツ語圏顧問エワルド・クロイツェル氏、イタリア語圏顧問ベネデット・リノ氏、フランシスカン・ユース顧問アナ・フルック氏。

会議の間ハンガリーSFO全国評議会メンバーとハンガリーSFOの全メンバーから寄せられた、兄弟的な心に満ちたもてなしと疲れを知らぬ奉仕に厚く感謝の意を表します。詳細は下記サイトでも紹介しています:http://www.ciofs.org/

小さき兄弟が聖職者省顧問に-ヴァチカン

教皇は2008年12月30日、聖地特別分管区の兄弟デヴィッド・マリア・イェーガーと、ブラジル「七つの喜びの聖母」自治分管区の兄弟モアシール・マラキアス・ユニオールの2人の小さき兄弟を、聖職者省顧問に任命しました。両者ともローマの教皇庁立聖アントニオ大学(PUA)の教会法教授です。

「霊性と管理運営」の講座

教皇庁立聖アントニオ大学(PUA)のフランシスカン霊性研究所はドイツのミュンスターPTH霊性研究所と協働して、「霊性と管理運営」という題の集中講座を開きます。講座はミュンスター哲学神学研究センター所長のトーマス・ディエンベルグ教授OFMCapが担当し、本会の偉大な規範と現代的な管理運営理論に基づいて、霊性と管理運営との間の関係を探究します。開催日時は2009年4月1日から3日までと4月27日から29日までの、各15時15分から18時35分まで、PUAで開かれます。受講希望者はPUA事務局下記アドレスに2009年2月20日までにお申し込み下さい。segreteria@antonianum.eu

スコトゥス研究集会と聖フランシスコ賞

教皇庁立聖アントニオ大学の祝い日と同大理事長の祝い日、そしてヨハネ・ドゥンス・スコトゥス帰天700周年の記念にあたって、2009年1月16日金曜日同大学で「真理への旅路:ヨハネ・ドゥンス・スコトゥスの思想の現実性」と題する研究集会が開かれました。集まりの最後には聖フランシスコ賞が授与されました。一等賞は国際スコトゥス委員会、二等賞はヴォルカー・スタッドラーとモンテフスコ・アントニオ、三等賞はジュゼッペ・ブフォンがそれぞれ受賞しました。詳細は下記サイトをご覧下さい:http://www.antonianum.ofm.org/

福者ドゥンス・スコトゥス帰天700周年記念のイニシアティブ

福者ヨハネ・ドゥンス・スコトゥスの帰天700周年(1308-2008)にあたって、PUAの中世及びフランシスカン研究上級研究所と哲学部は、そのテクスト研究の紹介のために以下のような様々のイニシアティブを推し進め、主催してきました。その一部はこれまで折々本紙上でも紹介されています:

2006年5月26日には、ヨハネ・ドゥンス・スコトゥスについて1966年7月14日パウロ6世から出された使徒的書簡「アルマ・パレンス」の発表40周年を記念して、スコトゥス著作全集第9巻「IOHANNIS DUNS SCOTI, Ordinatio, liber III, distinctiones 1-17」の原文校訂版が発表されました。その際に兄弟バルナバ・ヘキッチが、スコトゥス委員会が最初から用いた方法論について例証しました。その展開は「アントニアヌム第88号」(2008)においてM・セラフィニが発表した「Cronaca」(クロニクル)に、よくまとめられています(pp596-601)。

この原文校訂版について、その後まもなくオルランド・トディスコ教授が報告書を発表しました。周知のとおり、スコトゥス委員会は2008年にマルタン・カルバホ・ヌネス編集による全2巻(4部作)の研究論叢「Giovanni Duns Scoto: studi e ricerche nel VII centenario della sua morte in onore di P. César Saco Alarcón」(ヨハネ・ドゥンス・スコトゥス:帰天700年記念の研究と探究-P・セザール・サコ・アラルコンを記念してⅡ)を刊行しました。その中にオルランド教授が「Libertà e bontà, chiave di lettura del III libro dell’Ordinatio di Duns Scoto」を載せています(pp133-151)。前出「アントニアヌム88号」(2008)中のM・セラフィニ「クロニクル」同頁を御参照下さい。

またスコトゥス学者が講義や授業を行なう場では、米国ワシントン・カトリック大学のティモシー・B・ヌーン教授が「実体の理解可能性:聖トマスからドゥンス・スコトゥスへ」と、「フランシスカン教育システムにおけるスコトゥスの位置」とについて論じました。こうした講義についての包括的なイタリア語訳が、兄弟メッサによって前出「アントニアヌム88号」の「クロニクル」(pp720-728)に発表されています。同年10月から12月には、ローマLUMSA大学のオノラート・グラッシ教授が「スコトゥス的人間学の諸相:霊魂の不滅」というテーマの講座を開きました。さらに上述の一連のイニシアティブに関連して、ティモシー・ヌーン教授がスコトゥス学の補足授業を提案し、「ヨハネ・ドゥンス・スコトゥスにおける神学的哲学的要素の原文分析批評」を論じました。この2年間の行程の終りに臨んで、ヌーン教授はヨハネ・ドゥンス・スコトゥスのテクストの編集作業を通して得た体験の概要を記しました。それは様々の原稿の収集に始まり、諸版の比較、変種の選定、原文校訂とその注釈作成に至って完了する道程でした。そしてこうした授業の終了時には、原稿資料に直接取り組む事によって、スコトゥスの思想に対する新たな関心と研究への積極的な受け入れ姿勢が見られました。

新任総視察者

· 兄弟オスカル・A・アンテ。フィリピンの洗礼者聖ペトロ管区からインドの使徒聖トマス管区の総視察者に。
· 兄弟ミゲル・J・ヴァレシッリョ・マルタン。スペインのグラナダ「会則の保護者の聖母」管区から同国マドリッドの管区合同「シスネロス枢機卿」修道院の総視察者に。

新任管区長

· 兄弟ヴィンセント・ムデュデュジ・ズング、南アフリカの「平和の元后の聖母」管区長に選出。
· 兄弟ジョン・ハーディン、米国サンタ・バーバラ管区長に選出。