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2010年8&9月号

アシジの聖クララの祝い日

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「神のみ言葉は、紛れもなくアシジの小さく貧しき方とその小さな苗木である聖クララの祈りの源でした。詩篇と聖歌は二人の祈りに深く霊感を与え育みました。それ故に二人の聖人は、主に全き信頼を置き賛美と崇敬に浸された「主のしもべ」のお姿のすべての次元を具現化していたと言えます。同じように、み言葉が日々の私たちの存在に具現化されるよう望むなら、現代の教会が勧めるように、祈りをこめたみ言葉の奉読の実践が共同体において習慣となっていなければなりません。この面で私たちはまだ道の途上にあります」(2010年聖クララの祝い日に向けた総長の手紙より)。

OFM会則と会憲と総則

聖母のしもべにして私たちの師父である聖フランシスコに「福音の真理の霊を身ごもり誕生させる」(聖ボナヴェントゥラ「大伝記」第3章1参照)という名誉を得させて下さった慈しみの母、貧しき者の守護者である聖マリアが、困難に屈せず同じ精神を忠実に貫くために新たにされた本会の意思を、どうか強めて下さいますように。聖福音の遵守と、世界と教会と神の国への奉仕において私たちが進歩する事ができるよう、聖母マリアがお助け下さいますように。最新版が以下のサイトで入手可能です。日本語版も準備中。

http://www.ofm.org/ccssgg/

総長直属修道院の幕屋の集会

総長は総理事会と共に総長直属のすべての修道院の幕屋の集会を招集し、2010年11月26日から28日までローマのフラテルナ・ドムスに集まるよう要請しました。テーマは「本会の奉仕における福音の証し」で、標題は「福音:生きる-分かち合う-証しする」です。今回の集会の主な目的は、互いによく知り合い、各共同体のプロジェクトと手段について話し合う事、兄弟たちの生活とミッションを分かち合う事、各共同体間の絆を強める事です。そして2009年総集会に照らして、福音化するミッションの分野で本会全体との一致を深めるよう努めます。各直属修道院の全院長は、兄弟たちにこのイベントについて助言し、積極的な参加を促すよう求められます。

新しいフランシスカン司教

教皇ベネディクト16世は2010年7月15日、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ聖十字架管区所属で現在同国ゴリカ-リヴノのフランシスカン修道院長とサラエヴォのフランシスカン神学研究所教授を務める兄弟マルコ・セムレンOFMを、同国バニャルーカ教区(面積16,457㎢、人口550,000、カトリック信者37,797、司祭68、修道者136)の補佐司教に任命しました。新司教は1954年ボスニア・ヘルツェゴヴィナのビラに生まれ、1980年小さき兄弟会で荘厳誓願宣立、1981年に司祭に叙階されました。

OFM総本部の新しい月間ウェブサイト

小さき兄弟会ホームページの新ウェブサイトは、以下の諸要素を網羅しようと努めています:

Ø 伝統と革新。フランシスカン・シンボルとラテン語表現が、陰影や透かし模様、レリーフ等の技法を織り込んだウェブサイト向けの現代的なグラフィックに組み込まれています。

Ø 過去と現在。新旧いずれのウェブサイトにもアクセスできます(2010年最新化)。

Ø 多様な言語の文化。ラテン語に加えてイタリア語、スペイン語、英語が使用されており、閲覧者は自由に言語を選択できます。サイトのメイン・ページではフランシスコ会に関するおよそ20件の記事に目を通す事ができます。世界各地からのニュースが集められており、その多くが詳細な記録やマルチメディアの解説資料付きです。メイン・ページに沿ったスペースの大部分は今行なわれている人道的な奉仕活動の探求に当てられ、カラー版の大見出しや写真を通して、小さき兄弟たちが貧しい人々に行なう直接の支援が伝えられます。聖フランシスコの生活と業、総本部の仕事についてのインフォメーションも掲載されます。ウェブサイトはi-phoneでも見る事ができ、最新化と時代に伍した対応とに向けた本会の絶え間ない努力がうかがえます。

USA無原罪の聖母管区の設立100周年記念祭

米国ニューヨーク市の無原罪の聖母管区は2010年6月23日、聖アントニオ教会で管区設立100周年(1910-2010)記念を祝いました。西ヒューストン街とサリヴァン街の角にある同教会は、1866年に建てられ1888年に献納されて以来長年の間イタリア系移民の人々の礼拝の場であり続け、聖フランセス・ザビエル・カブリーニ(別名マザー・カブリーニ)がカテキズムを教えた事でも知られています。当日は荘厳な祭儀が総長の兄弟ホセ・カルバッリョOFMの司式により行なわれました。共同執行者は総理事の兄弟フランシスコ・ウォルターOFMと管区長の兄弟ロバート・カンパーニャOFMでした。祭儀には本会と提携しているホンデュラスの首都テグシガルパ大司教のオスカー・アンドレス・ロドリゲス・マラディアガ枢機卿、同じくホンデュラスのコマヤンガ司教の兄弟マウルス・ムルドゥーンOFM、同オランショ司教の兄弟ロベルト・カミレッリOFM、5人の英語圏協議会管区長、そして多数の管区兄弟たちや女子修道者、信徒、後援者が出席しました。

ブリュッセルの宣教者共同体に新任チーム-ベルギー

総理事会は前回会議において、ブリュッセルのノートルダム・デ・ナシオン国際共同体に新しいチームを任命しました。新体制では新院長のベルギー/フランス「三人の仲間」管区の兄弟ディディエ・ファン・ヘッケOFMと、フォッジャ(イタリア)の大天使聖ミカエル管区所属で現在ナイロビの宣教者の兄弟ジャンフランチェスコ・シストOFMが養成の責任者となって、将来の宣教者や現在サバティカルの宣教者を始め、「諸国の民へのミッション」に関心のある信徒や若者に向けた養成を担当します。そしてすでに共同体のメンバーでノートルダム・デ・ナシオン小教区の責任者を務める兄弟ジャン・グエン・フン・ランと兄弟ベンジャミン・カボンゴ・ンゲレカの2名が、宣教者養成を支援します。

次回の宣教者養成講座は2010年8月30日から11月27日まで行なわれ、すでにカプチン、コンヴェンツァル、小さき兄弟から10名の兄弟たちが参加登録しています。

最後に、ノートルダム・デ・ナシオン共同体での任務を終えて各自の所属管区に戻る以下の兄弟の皆様に、本会の福音化するミッションに向けた素晴らしい奉仕と働きを感謝致します:ベトナム聖フランシスコ管区の兄弟ジャン-フランソワ・グエン・ギア・シン、コンゴ民主共和国「アフリカの聖ベネディクト」管区の兄弟ダミアン・イサベル、トゴ「み言葉の受肉」管区の兄弟ベノイト-ミシェル・アムソウ。

フランシスカン新刊の栞

*「スコトゥス委員会」研究・監修、「小さき兄弟会の福者ヨハネ・ドゥンス・スコトゥス著作全集」第12巻(原題B. Ioannis Duns Scoti, Ordinis Fratrum Minorum, OPERA OMNIA)。ヴァチカン印刷局、ヴァチカン。2010。全547頁。

スコトゥス委員会は福者ヨハネ・ドゥンス・スコトゥス著作全集の第12巻を出版しました。同巻は聖体祭儀に関する論文を収めたもので、古代・中世の聖体祭儀についての最も膨大な徹底的研究の一つと考えられます。スコトゥス以外には、ボナヴェントゥラもトマス・アクィナスも同時代のどの博士も、このテーマについてその神学的・哲学的・典礼的・法的・修行的側面をこれほど掘り下げて大胆に徹底的に研究する事はありませんでした。本巻の注文はクアラッキの兄弟出版下記住所またはe-メール・アドレス宛にご連絡下さい:Friars Publishers of Quaracchi, Via Santa Maria Mediatrice 25, 00165 Rome, Italy; e-mail: quaracchi@ofm.org

*マルコ・グイダ著「聖人伝の著者を求めて。アシジの聖クララの生涯」(原題Una leggenda in cerca d’autore. La Vita di santa Chiara d’Assisi)ボランディスト協会、ブリュッセル、2010。

著者グイダはこの最新の研究を通して、「聖クララ伝」が、アシジの聖フランシスコについての卓越した聖人伝作家であるチェラノのトマスの作である事を立証します。15世紀の終わり頃にクララ会姉妹のペルージャのバッティスタ・アルファーニは、初めてそれがトマスの作であると考えました。この仮説は現在に至るまで高い評価を維持しています。アルファーニの外的証明は、著者グイドが聖人伝と列聖調査記録、聖クララの列聖勅書やチェラノのトマスの幾つかの著作の間で、語彙的・文体論的諸要素の比較に基づいて綿密に行なった内的な鑑識作業によって確証されています。

*「聖フランシスコとイスラム」(原題San Francesco e l’Islam)聖地出版、タセッリ・シリーズ、ミラノ、2009。全48頁。

clip_image004この小冊子は兄弟グウェノーレ・ジュセットの発表した短い章節集と、著者自身が1219年のダミエッタの会見について当初フランス語で著し、その後ポルトガル語、イタリア語、クロアチア語に翻訳された「聖フランシスコとサルタン」の要約とを収めています。著者はここで「壁を越えるフランシスコ」についての内省を続け、十字軍の教会についての見直しを行なっています。

サルタン訪問は数世紀間誤解され、現代に至って綿密に研究されるようになりました。それは私たちに伝えられた非常に重要な遺産の一つであり、深く考察して世界に示す価値のあるものです。巻末の様々の補遺にはこの出会いに関する資料の一部と、総長の兄弟ホセ・ロドリゲス・カルバッリョの内省が載せられています。

*ハヴィエル・ロペス・セルダン編著「ポストモダン社会における婚約についての新たな理解に向けて。倫理的・司牧的課題」(原題Hacia una nueva comprensión del Noviazgo en la Sociedad Postmoderna. Retos éticos y pastorals)。エスピガス・イ・アズセナス、ムルシア、2010。(ムルシア神学研究所出版、上級シリーズ第53集)。

ポストモダニズムは、若者たちの間の愛の関係に対する私たちの理解のし方を大きく変えました。こんにち婚約はこうしたポストモダニズムの影響を受けています。このためカルタゴ-ムルシア管区(スペイン)のフランシスカンの兄弟ハヴィエル・ロペス・セルダンは、婚約についてポストモダン思想が教会に提示している緊急の倫理的・司牧的問題に、本書をもって応えようと努めます。今、カップルの上に神のご計画が明かされる人間的体験として、アガペー的愛に重点を置く婚約についての新たな倫理的・神学的な検討が必要とされています。そして同時に本書は婚約中のカップルに、将来の結婚に向けて教会の本来の教えに沿った「信仰の旅路」の司牧的同伴の書を差し出したいと願っています。

お知らせ-世界のあちこちから

☆フラン・ロデ枢機卿の司祭叙階50周年:フラン・ロデ枢機卿の司祭叙階50周年を祝うミサが2010年7月3日サン・ピエトロ聖堂で行なわれ、本会総長はその説教者に選ばれました。ロデ枢機卿は奉献・使徒的生活会省長官を務めています。詳細は下記サイトをご覧下さい:http://www.ofm.org/ofm/?p=798&lang=it#more-798

★聖クララについてのシンポジウム-グラーツ(オーストリア):アシジの聖クララの回心800周年記念祭を控えて、オーストリアのグラーツ小さき兄弟共同体は2010年11月12日から13日まで「生ける光の鏡:アシジの聖クララ」と題するシンポジウムを開催します。

★アシジの聖クララと、聖人の生きた中世の文脈とに関するドイツ語圏の専門家として、兄弟パウル・ザナーOFM、マルティナ・クレイドラー-コス氏、兄弟イレネウス・トツィドロフスキーOFM、テレジア・ハイメール氏、兄弟ニクラウス・クスターOFMCap、兄弟ヨハネス・シュナイダーOFM、兄弟オリヴァー・ルーゲンタールOFMが出席し発表します。また、グラーツ典礼聖歌研究所によって「聖クララの祝い日のためのグレゴリオ聖歌」の発表が行なわれます。これは小さき兄弟の修道院図書室の写本から発見されたものです。詳細は「programma」をご覧下さい。

★フランシスコとサルタンについての研究デー:小さき兄弟会トスカナ「聖痕の聖フランシスコ」管区は2010年9月25日、ローマの教皇庁立聖アントニオ大学(PUA)のフランシスカン及び中世研究上級研究所と協働で、「聖フランシスコとサルタン」についての研究デーを開きます。場所はフィレンツェの聖フランシスコ修道院ラウディ講堂です。詳細は下記サイトをご覧下さい:

★公文書館員向けの第4期実習研修:フランシスカン家族の公文書館員向けの第4期実習研修が2010年11月15日から18日まで(時間は各日とも8:30-12:15,15:25-18:50)、PUAフランシスカン及び中世研究上級研究所の主催により同所で行なわれます。期間中に研修の一環として、ローマ市内の公文書館や美術館へのガイド付き見学が予定されています。詳細は下記サイトをご覧下さい:www.antonianum.eu

★フランシスカニズム週間:小さき兄弟会シチリア管区は兄弟たちとフランシスカン家族のメンバー全員に、2010年8月30日から9月4日までイタリアのパレルモ-バイダで行なわれる毎年恒例のフランシスカニズム週間に参加されるよう要請します。テーマは「フランシスカン史の初期100年間における会則(13-14世紀)。教皇の手紙、会憲、評釈」で、発表者はマルコ・バルトーリ教授とピエトロ・マラネシOFMCap教授です。詳細は下記サイトをご覧下さい:salvoferro@libero.it; www.ofmsicilia.it/

★フランシスカン隠世修道女会及び活動修道女会担当室の予定と活動(2011年前半):担当室は来年2月8日から23日までペルーのリマでクララ会連合及び無原罪の聖母会連合と、「観想的生活」をテーマとする会議を開きます。3月8日から16日まではスペインのコルドバのクララ会聖エリザベト修道院で行なわれる霊的修養で、「観想的祈り」というテーマで会議を開催します。また4月16日から28日までポルトガルのモンタルヴォで、クララ会連合と「権威と従順」をテーマとする会議を開きます。5月12日から14日まではローマの総本部で、無原罪の聖母会連合諸議長の第2回国際会議に向けた準備委員会との会議が行なわれます。実際の国際会議自体は2011年5月23日から29日までスペインのトレドで開かれます。この準備委員会は7月6日から7日までマドリッドの「イエスの聖ヨゼフ」修道院に再び集まる予定です。

日本管区ニュース(ご招待)

フランシスコ会の総長、兄弟ホセ・カルバッリョが9月末に来日します。2004年の日本訪問は中国プロジェクトの会議を兼ねての訪問で、日本の兄弟と交流する時間的な余裕がありませんでした。今回は、まだ訪問していない地域(北海道、九州)を入れた日程にしました。フランシスカン・ファミリーの兄弟姉妹の皆様も、特に22日の集まりには是非ご参加ください。日程は以下の通りです。

9月22日(水)午後、成田到着
16:00 兄弟たちとの懇談(六本木チャペルセンター)
17:30 晩の祈り
18:00 歓迎会(夕食)

9月23日(木) 午後、札幌へ移動
16:00 兄弟たちとの懇談(北11条教会ホール)
19:00 歓迎会

9月24日(金) 長崎へ移動

9月25日(土) 原爆資料館、26聖人記念見学

9月26日(日) ミサ(本原教会)、午後福岡経由で韓国へ

2010年4月号

アレルヤ!アレルヤ!

「親愛なる兄弟姉妹の皆様、御復活祭です!墓から出て、復活されたキリストの力をもって、いのちの福音を全世界に告げ知らせましょう。御復活祭です、主の内に喜びましょう!御復活祭です!キリストが復活されました、アレルヤ!(2010年復活祭に向けた総長の手紙より)。

聖フランシスコ・ソラヌス帰天400周年記念祭-スペイン

総長の兄弟ホセ・ロドリゲス・カルバッリョofmは専属秘書の兄弟フランシスコ・ハヴィエル・アレリャーノofmを伴って、2010年2月26日聖フランシスコ・ソラヌス帰天の荘厳記念日に、スペインのフランシスカン・ベティカ管区内モンティーリャ(コルドバ)にある聖人の生家を巡る巡礼の旅をしました。生家は現在教会になっています。

二人は前日の25日同国に到着してコルドバとセヴィリアを訪ね、ベティカ管区の兄弟たちやセヴィリア「ロレトの聖母」修道院を訪問しました。同修道院には聖人が司祭叙階とその職務を果たすための準備の間に居住した修室があり、その修復が完了しています。総長は共同体全員を前に修室を祝別すると共に、諸国の民のもとに行きそのただ中で「神以外に全能の方はおわさない」と宣べ知らせるよう聖フランシスコ・ソラヌスを駆り立てた宣教の情熱を、私たちが絶やすことなく燃やし続けるようにと勧告しました。そしてクララ会修道院とモンティーリャのフランシスカン・コンセプショニストの修道院も訪問して、特に数世紀にわたる存在の記念を祝おうとしている今だからこそ、自身の誓願した生活様式に大胆さと創造性をもって従うよう皆を励ましました。

荘厳記念日当日の巡礼の後、総長はフランシスカン家族全員と共に聖体祭儀を行ない、その中で簡潔に聖フランシスコ・ソラヌスの人物紹介をしました。そして本会の初期の宣教者たちのようにためらわず諸国の民のもとに出かけていって、情熱をこめてそのただ中でナザレのイエスの福音を宣べ知らせるよう、出席者全員を促しました。祭儀の終わりに、本会創立800周年記念のメダルが総長から総長代理と主任司祭、市長に授与されました。

総長が中央アメリカとパナマ「グアダルペの聖母」管区訪問

総長と総理事の兄弟フリオ・セザール・ブナデルは2010年2月7日から14日まで、中央アメリカ(グアテマラ、サルバドル、ニカラグア、コスタリカ、ホンデュラス、パナマ、ハイチ)のフランシスカン「グアダルペの聖母」管区を訪問しました。管区長の兄弟サウル・フロレス・インテリアノは管区理事たちやグアテマラ市の聖ボナヴェントゥラ共同体の兄弟たちと共に一行を出迎えました。

兄弟たちと総長との会議が円滑に進むようにと、荘厳誓願を立てた兄弟たちのための幕屋の集会がグアテマラとニカラグアの2箇所で開かれました。そして第3番目の会議は養成担当者と志願者の集まりで、グアテマラで行なわれました。集会と会議は2009年総集会の総括文書「福音の賜物の使者」を用いて、小さき兄弟たちの生活とミッションのための主要なテーマを兄弟的な雰囲気の中で話し合いました。諸管区の様々な地域の現実についても触れ、特にハイチの現状に注意が払われました。管区診療所の兄弟たちや「兄弟聖ペトロの社会事業」病院の入院患者を訪問して共に祈る特別の時間もありました。

総長のグアテマラとニカラグアのクララ会修道院訪問も特筆すべき事で、他の修道院の姉妹たちも出席しました。また、もう一つフランシスカン家族との特別会議がグアテマラ「霊性センター」で開かれました。総長は同地で司教たちや教皇大使のモンシニョール・パウロ・リカルド・ガラハーとも会談しました。

イキトスのセミナー-ペルー

ペルーのイキトスでUCLAF(ラテンアメリカOFM管区長協議会連合)の主催により36人の出席者を得て開かれたセミナーのテーマは、「アマゾンにおけるフランシスカンの存在」でした。セミナーの目的は、アマゾニアの現状をより深く知る事、16世紀から今日に至る同地でのフランシスカンの存在の事実を思い起こす事、そして2009年総集会に従って、アマゾニア大陸におけるフランシスカン・ミッションの総合プロジェクトのための基準と諸要素を見出す事でした。このテーマに関する本会の最近の歩みを考察した後、同地に30年間存在しているスペイン人宣教者の兄弟トマス・マルタンが、多くの内省と個人的体験に富んだ発表をしました。またアマゾン川流域の幾つかの共同体(Caserios)訪問の旅に一日が用意されました。その間にも、現地に住んで働いている様々の宣教者たちが体験を分かち合いました。以下は発表された総括文書の結論概要の一部です:

² すでにアマゾニアの現実に根ざしているフランシスカン宣教者の奉仕において、また兄弟姉妹たち及びラテンアメリカのフランシスカン家族の共同体の奉仕において、敏感な理解力と熱意が必要とされる。それは新たな宣教の召命の可能性と共に、アマゾンでのミッションに対するさらに新たな関心と献身を生み出すためである。こうしたイニシアティブは、連帯とインフォメーション交換と体験の分かち合いと様々な形の協働とに向けたネットワーク構築を促進し、アマゾンにおける存在と活動に対する共通のビジョンを作り出すのに役立つであろう。

² アマゾン地域に存在する宣教者や様々のOFM共同体、フランシスカン家族のために、初期養成レベル及び生涯養成レベルの養成講座が必要とされる。養成プロジェクトの準備の一部をUCLAF、ブラジルのペトロポリスの福音宣教修士課程、ボリビアのコチャバンバの宣教者センターを始めその他の研究所に依頼する事ができる。

² マナウスでの第1回セミナーにおいてすでに示唆された特徴を持つ共同体を、アマゾン地域にもう1つ又はそれ以上創設する。こうした共同体はいっそう管区合同(interprovincial)で国際的(international)な性格を持ち、その「INTER」という語が示すように単体の枠組みを越えて相互的につながった、多様な形の協働に開かれたものになる。それは総合プロジェクトを担う事を可能にして福音宣教の新しい形となり、環境にまつわる正義の擁護者になって、なおいっそう先住民族と貧しい人々のための選択肢となるであろう。

≪お知らせ-世界のあちこちから≫

社会問題をテーマにした養成会議-ペルージャ(イタリア):

アシジのOFM熾天使管区はこの3年間、JPIC委員会を通してSFOとユー・フラとの協働で、社会問題をテーマにした養成会議を主催しています。会議は誰でも参加でき、特にペルージャの様々の大学での幅広いちらし広告配布で宣伝されています。最初の年は、人間、家族、経済、政治へのコミットメントなど教会の社会教説にとって重要なテーマの概観が紹介されました。2年目はペルージャ大学経済学部教授の助力を得て、経済と人間との関係に取り組みました。そして今年は、聖書的・法的・社会的・政治的な観点からみた移民について取り上げます。またこの発表の間には、ペルージャ州の幾つかの主要政党の代表を交えた円卓ディスカッションが予定されています。詳細はwww.ofsumbria.itをご覧下さい。

ロシアとカザフスタンの宣教地区の年次総会:

ロシアとカザフスタンの聖フランシスコ宣教地区は4月末にサンクト・ペテルブルグで年次総会を開きます。総長はこの重要な集まりを考慮して、2人の総長代理に、宣教地区評議会を補佐して一緒にロシアの2つの共同体とカザフスタンの3つの共同体の状況分析を行ない、生活状況を評価するよう要請しました。現在、人員の不足を含めて幾つかの問題が明らかになっています。総長は総会に出席して、小さなカトリック共同体が再建されつつあるこれらの国々の兄弟たちを励まし、その存在を鼓舞します。現在のところ宣教地区には20人の小さき兄弟たちが7つの小教区と、ノボシビルスクの学校、アルマトイの障碍者センターと鍼灸クリニック、ウスリスクの高齢者とホームレスのためのセンター、サンクト・ペテルブルグのストリート・チルドレン・センター、それにタルディクルガンの小さな障碍者センターで奉仕しています。修道会を根付かせるために、サンクト・ペテルブルグの共同体に現地出身の3人の若い兄弟がいます。それでもまだ、なすべき仕事はたくさんあります。宣教地区は新しい多くのエネルギーを必要としています。詳細はsssmf@antonianum.euをご覧下さい。

アンドレ・ヴォシェの著作発表:

アンドレ・ヴォシェ著「アシジのフランシスコ(原題Francesco d’Assisi)」(エイナウディ出版、トリノ、2010年)の発表が2010年4月15日木曜日午後5時、アラチェリの聖母聖堂(ローマ)の「無原罪の聖母」小礼拝堂で行なわれます。詳細はsssmf@antonianum.euをご覧下さい。

フランシスカン資料の40年:

「アシジのフランシスコ-書き物と生活と証し(原題François d’Assise. Écrits, Vies, Témoignages)」の出版にあたって、「フランシスカン資料の40年」と題する研究会議が2010年4月29日木曜日午後3時半、教皇庁立聖アントニオ大学のAホールで開かれます。詳細はsssmf@antonianum.euをご覧下さい。

聖アントニオ国際共同体の「尊者兄弟ガブリエル・M・アッレグラOFM」共同体(略称FGA):

聖アントニオ国際共同体はその特殊な性格に留意して、1988年以来構造的に2つの単位に分かれています。第一に「母院」は、当時の「教皇庁立聖アントニオ神学大学」(現「教皇庁立聖アントニオ大学」)を含め本部執行部の設定した諸活動に奉仕するために、総長に呼ばれた兄弟たちのためのものです。第二に学生の兄弟たちの共同体である「支院」は、ローマで学ぶために呼ばれた兄弟たちのためのものです。支院は2003年のアシジ総集会の後、2003年7月16日総理事会議において、総長によって教会法にのっとり独立した共同体として設立されるに至りました。名称は「尊者兄弟ガブリエル・M・アッレグラ」フランシスカン国際兄弟共同体です。2009-2010学年度現在で100人の兄弟がおり(アフリカ21人、アメリカ30人、アジア12人、ヨーロッパ37人)、他に同共同体に居住して聖アントニオ大学以外の研究機関で学ぶ学生の兄弟が4人います。 詳細はwww.antoniano.org/fgaをご覧下さい。

ブリュッセルの宣教者養成始まる:

2010年3月1日からブリュッセルで3ヶ月間の宣教者養成が、受講する4人のカプチン宣教者を迎えて始まりました。4人のうち1人はインド、もう1人はポーランド、2人はコンゴ民主共和国の出身です。総長と総理事会の希望に従って、同時にプログラムの刷新も進められています。宣教者の自覚と福音宣教に役立つようにと、今年はノートルダム修道院で一連のフランシスカン会議が始まりました。最初の会議は「平和と恐怖」をテーマとして、アングリカン第三会会員のマーク・バーウィック氏が指導役を務めました。二番目の会議はイスラムについて、グウェノーレ・ジュセット氏が指導します。

宣教学に関する私たちフランシスカンの専門家は誰でしょうか。全管区の皆様、宣教学の専門家の兄弟の名前と、ミッションのフランシスカン神学を研究してきた兄弟の名前をお知らせ下さるようお願い致します。宛先は兄弟ダミエン・イサベル下記アドレスです:lawrence.isabell@yahoo.com

エジプト聖家族管区の生涯養成講座:

およそ70人のエジプトの兄弟たちが2010年3月1日から4日まで、霊の学問-特に神の探求-の豊かな伝統の地であるアレクサンドリアに集いました。集まりの目的は、2009年総集会の総括文書「福音の賜物の使者」を深く掘り下げて学び、「福音宣教と対話の養成」について内省する事でした。総括文書について総理事の兄弟ヴィンセント・ズンゴと同職の兄弟ロジャー・マーシャルが発表し、養成と勉学総書記の兄弟ヴィダル・ロドリゲスが「ミッションに向けて養成する」という題で、福音宣教について綿密な検討を行ないました。また「対話の養成」について、現在イスタンブールの共同体にいる兄弟ルベン・ティエラブランカが発表しました。「受肉したみことばの迎え入れ」(参照マタイ2,エジプトへの避難)と「フランシスコとスルタンのマリク・アル-カミルの対面」(ダミエッタ 1219)という2つの特別のイコンが、エジプト管区の刷新の道に光を投げかけています。集まりの間に福音宣教の分野と、イスラム教徒及びコプト教信者との対話に向けた日々の挑戦という分野に具体的な目標が設けられました。

スペインで第23回「神学の日」開催:

スペインのムルシアOFM神学研究所で2010年3月8日から12日まで、第23回「神学の日」が開かれました。集まりのテーマは「科学と神学」でした。この「神学の日」の一週間は、南東スペインの神学的内省の分野で一つの基準点となっています。

OFM神学研究所とムルシア大学との間で大変充実した良好な協働が行なわれている事は、特筆すべき事です。両研究機関は出版活動や諸会議の発展のために長年にわたって協働を続け、神学がスペインの公立大学において果たすべき役割を再発見する機会を提供してきました。この目的を念頭において、OFM神学研究所は学際間対話のように時宜を得た現実的なテーマについて、綿密で徹底した研究をしようと努めてきました。このようにして、科学と神学は共に手を携えて進む事ができるでしょう。救済のメッセージを見極める有効な方法として、両者は互いに無力化しあう事なく、内省と正しい判断に基づいて貢献する事を目指して共通の土壌を見出してゆかなければなりません。

2010年3月号

ヨーロッパ協議会連合の第9回総会

clip_image002ヨーロッパ協議会連合(UFME)の第9回総会が2月1日から6日までベルギーのブリュッセルで開かれ、近い将来に向けた様々のプロジェクトが承認されました。会議のテーマは、2009年総集会の指令第26番と27番に示唆された「ヨーロピアン・プロジェクト」でした。この意義深いプロジェクトの中で特に注目すべきものとして、2012年ポーランドで開かれる若いヨーロッパ・フランシスカンたちの集まり「ユーロフレイム」(協議会連合の後続体)があります。さらに、スペインのサンチァゴへの道の途上に「臨時の」国際兄弟共同体を設立する事、UFMEを一つのヨーロッパNGO団体とする事、ウクライナのビザンチン宣教地区を支援する事、総理事会と協働で常任評議会に委託された「ヨーロピアン・プロジェクト」を盛り立てていっそう深化させていく事等が挙げられます。

会議には総長と総理事、ヨーロッパの諸管区長、副管区長を含めおよそ70人の主要上長が出席しました。

本会に新しいウェブサイト

マルタの使徒聖パウロ管区の兄弟たちのグループは2009年10月4日、新しいウェブサイトを立ち上げました。このサイトはフランシスカンのニュースとイclip_image004ンフォメーションの3つの主要分野である「フランシスカン研究」、「聖地後援局」、「展望台(Lookout Post)」の各ページを設けており、フランシスカンたちがフランシスカン評論や諸テーマの研究著作物、フランシスカン・テクストの翻訳を無料でダウンロードできるように役立つ事を目的としています。内容は英語です。

同サイトの立ち上げはジョン・アベラ、ノエル・マスカット、レイモンド・カミレッリ、アントニー・キルコップの各兄弟たちの働きによるもので、全員マルタ管区所属ながらそれぞれ総本部、聖地特別分管区、ロンドン、マルタで本会に奉仕しているフランシスカン兄弟のグループです。今回その共同作業が実を結びました。

「展望台」という題のページは国際レベルから地元マルタのレベルまでを含めて、様々のテーマやフランシスカン・ブログ、信仰とキリスト教文化に関する現代の諸問題等を集めています。I-TAUはいずれの場合にもフランシスカン家族全体に役立ちたいと願い、特にフランシスカン・メッセージを広めると共に初期養成と生涯養成のための教材を無料で提供したいと考えています。http://www.i-tau.org/

福者エディジオ宣教地区設立

総長の兄弟ホセ・ロドリゲス・カルバッリョはパレストリーナとイスタンブールの両共同体の要望を考慮して、総理事会の賛成票を得た後、2010年2月2日付の政令により教会法にのっとって福者エディジオ宣教地区を設立しました。この宣教地区はパレストリーナとイスタンブールの兄弟共同体から成りますが、領域の境界を定めずに総長直属となります。そして昨年の総集会で承認された会憲第168条に従って、すでに定められた規範を遵守しつつ希望者を受け入れ、兄弟を入会させる事ができます。

第3回南米フランシスカン・ユース会議-チリ

clip_image006 およそ200人の若者が2010年1月20日から24日まで、第3回南米フランシスカン・ユース(以下ユー・フラ)会議のためにチリの首都サンチアゴに集まりました。そしてフランシスカン召命の喜びと美を分かち合い、会議の主要テーマである「私は聖なる清貧を浄配として選び取った」について内省しました。若者たちはボリビア、ブラジル、コロンビア、エクアドル、パラグァイ、ペルー、チリの各国から、それぞれの霊的補佐に伴われて参加しました。会議には国際ユー・フラの代表としてブラジルのアンダーソン・モウラ氏が、またチリSFO代表としてイングリッド・パラシオス氏が出席しました。パラシオス氏はチリSFO全国会長で同国SFO国際評議員も務めています。

集まりは祈りや養成、兄弟的な分かち合いに真剣で熱のこもった時間をすごす事ができて、大変よく構成されたものでした。若者たちが会議の主要テーマを掘り下げるのに役立つ関連テーマについて、毎日内省が行なわれました。主な講演者はSr.パウリナ・エチェヴェリーFMIC、兄弟マニュエル・アルバラドOFM、ヘクトル・フェルナンデス・キュビロス氏、兄弟フランシスコ・サルガドOFMでした。

その後会議は、アラメダの聖フランシスコ教会で副管区長の兄弟ホルヘ・コンチャOFMの司式する荘厳な聖体祭儀をもって閉会しました。次回の第4回南米ユー・フラ会議は2012年コロンビアで開かれます。詳細は下記サイトをご覧下さい:http://picasaweb.google.com/jufra.org

フランシスカン新刊の栞

*ジェラルド・リス著「アロンの祝福」(原題De zegen van Aäron)。ヴァルクホフ出版、ナイメーヘン(オランダ)、2009年。全96頁。

clip_image008聖書の民数記の作者は典礼に用いられていたアロンの祝福(民6,22-27)を、荒れ野をゆくイスラエルの人々の旅路のまさに始まりに据えています。この祝福の言葉を通して、神はその民に、約束の地に向かう旅の年月の間ずっと彼らと共におわす事を約束されました。フランシスコはよく知られていたこの祝福を、兄弟レオを励ますために手ずから書き記しました。それ以来、フランシスカン伝統においてアロンの祝福は「兄弟レオに与えられた祝福」として知られるようになりました。

*レオナルド・フォレー著「イエスを信じる」(原題Believing in Jesus)。聖アントニオ・メッセンジャー出版、オハイオ、2009年。全324頁。

本書はキリスト教徒として成長した人が生涯持ち続ける信仰と実践にいっそうの理解を得られるよう、その助けとなる事を目的としています。また同時に、ほとんど教会に入った事のない人々のためにカトリック信仰を近づきやすいものにするという目的も併せもっています。著者自身が述べているように、「この本は臆病な人や傷ついた人の助けとなり、他の人からの問いかけを可能にする」ものです。本書は第6版で最新化されており、随時「カトリック教会要理」を参照しつつ教会の直近の公文書やイベントについて考察する事ができます。またディスカッションのきっかけとなるように作成された質問が用意してあって、読者が信仰の神秘の深みへと降りていくのを容易にします。さらに網羅的で徹底した参考文献欄が、詳細情報の活用に役立ちます。本書は私たちの信仰に必要不可欠の道標と言えるでしょう。

*レオナルド・フォレー、パット・マククロスキー共著「日々の聖人」(原題The Saint of the Day)。聖アントニオ・メッセンジャー出版、オハイオ、2009年。全408頁。

clip_image010 簡潔な伝記と識別の内省を合冊する事により、本書は日々の生活の中で諸聖人の模範を通して主の友情を求め、見いだし、迎えるための、インスピレーションに満ちた実践的な手助けとなっています。各見出し語は、聖人の簡潔な伝記と、読者の生活に深く関連する聖人の生活の模範の解説、それに合った聖書からの引用、聖人または他の霊的著述家による書き物等を載せています。見出し語は239項目が聖人と福者に、16項目が聖母の祝い日にそれぞれ当てられています。

≪お知らせ-世界のあちこちから。≫

ギニア-ビサウ分管区の成長:

6人の最後の修道者たちが2010年1月23日に司祭叙階して、ギニア-ビサウ分管区には現在33人の荘厳誓願者がいます。その内の16人は現地出身、12人はイタリア出身で母管区のヴェニス管区所属、5人はポルトガル出身です。さらに5人の有期誓願者と4人の志願者がおり全員現地出身者です。分管区長はギニア出身の若い兄弟ヴィクトル・ルイス・クェマチャで、2009年3月1日から7日まで開かれた初めての分管区会議において評議会と共に3年任期で選出されました。ギニア-ビサウ分管区は様々の国からの兄弟たち、中でも特にイタリア、ポルトガル、ブラジルからの兄弟たちによる海外宣教活動の結実です。

パリにフランシスカン学院創設:

パリにフランシスカン学院を創設する事が2009年末に認可されました。学院はパリのOFMとOFMカプチンの両管区に従属します。学院創設の目的は霊性、神秘主義、哲学、神学、歴史、芸術の諸分野のフランシスカン教育を行なう事で、3年制を採り、各年度毎に評価が行なわれます。OFMとOFMカプチンの両管区長が学院長を務めると共に援助します。まもなく学部長と、3人の教授から成る学術委員会とが任命される予定です。学術委員会は講義要目を用意します。また事務局と広報室が設けられ、監理委員会責任者によって管理されます。

ドイツ語のフランシスカン源泉資料:

2009年末から私たちは初めてドイツ語で、聖フランシスコの書き物と1世紀のフランシスカニズムの源泉資料を一冊にまとめた書物を手にする事ができるようになりました。各節の冒頭には序文としてOFM、OFMConv、OFMCapの兄弟たちの執筆による紹介が載せられています。

地震後のハイチでの兄弟たちの働き:

ポルトー・プランスの3つの兄弟共同体はハイチの人々を迎え入れる場所になっています。市の中心街にある聖アレクサンドル共同体は、チリ人の心理学者であり医者でもある兄弟ヴィクトルの治療を受ける多くの病人の拠りどころとなっています。現在教会は、たくさんの患者と医薬品でいっぱいにふくらんだ病院テントに変わっています。サルバドル人の兄弟オマールは小さな修道院にたくさんのテントを張り、ストリート・チルドレンのために食事と寝場所を提供しています。兄弟コロンバノは貧しい「修道院」をゆく旅を続けました。そこは今や悲惨を極める場所となった市場でした。この「修道院」では水も電気もないまま、たくさんの人々が生活していました。皆が兄弟に助けを求めて呼びかけ、兄弟は微笑みながら一人ひとりにできるかぎりを与えました。

「十字架のミッション」共同体は3つの共同体の内で唯一被害を受け、修道院の正面壁面が崩壊して建物もかなりの損壊状態にあります。兄弟たちは修道院と教会の間の小さなスペースに野宿しながら人々への奉仕を続けています。兄弟ジャン・ルイは看護師で、地域一帯にあふれる怪我人や病人の世話に連日あたっています。ハイチ宣教地区責任者で修道院長と主任司祭を務める兄弟デンプシーは、小教区の生活を再建するためにてきぱきと働いています。兄弟アントニオも同様に、必要とされるおよそ1,000もの物流手配に全力を上げています。

これまでに寄せられた義捐金は、専ら食料や医療品などの緊急援助に役立てられます。今後の再建に向けては、神のみむねが時を違えずお取り計らい下さるでしょう。詳細はhttp://www.ofm.org/をご覧下さい。

養成と勉学総事務局の執行委員会開催:

養成と勉学総事務局の執行委員会が2010年1月25日から27日まで総本部で開かれました。会議の目的は相互がよりよく知り合う事と、新しい総事務局が本会の諸分野における養成と勉学への認識をより深める事でした。また総理事会の承認を受けたこれから6年間の養成と勉学プログラムについて、その実行方法が話し合われました。さらに皆が留意した主要事項として、諸大陸会議及び国際会議の構成についても検討されました。3日間の会議の間に、出席者たちは総長と会う機会を得て養成の体験を分かち合い、総本部とのより大きな協働を約束しました。

会議の出席者は以下の通りです:総書記の兄弟ヴィダル・ロドリゲス・ロペス、副総書記の兄弟セルジウス・バルディガ、兄弟グレゴリオ・レドブラド(フィリピン)、兄弟マルコ・ヴィアネッリ(イタリア)。兄弟ドミニク・モンティ(米国)は健康上の理由により欠席しました。

イスラエル・パレスチナ平和支援のための国際会議開催:

地中海沿岸諸国議会議員集会の代表と国連代表が2010年2月12日から13日までマルタ(イタリア)においてイスラエル・パレスチナ平和支援会議を開き、2国間の平和構築プロセスに必須と思われる5つの本質的要素すなわち境界、入植地、難民、水、エルサレムについて討議しました。一同は世に認められた専門家として、またこの地域と国際社会の要人として、イスラエルとパレスチナ両国の国会議員と共に会議に出席しました。教会代表としてマルタ管区の兄弟マルチェッロ・ギルランドOFMが、聖座からの任命を受けて出席しました。同兄弟が聖座からこうした任務に任命されるのは今回で2度目となります。

新任管区長

兄弟クラウディオ・ペゴラーロ、中国の聖母管区長に選出(2001年の日本管区の総視察者でした)。

新任総視察者

兄弟ジャンパオロ・カヴァッリ、ヴェニスの「パドゥアの聖アントニオ」管区所属。ローマの聖アントニオ国際兄弟共同体の総視察者に選出。

2010年2月号

ハルツームに初めてのOFM修道院-スーダン

clip_image002アフリカ大陸最大の国スーダンの首都ハルツームに、最初のOFM修道院が建てられる事になりました。2年前から同地には、兄弟共同体が地元司教から町外れの貧しい住まいを借り受けて生活しています。兄弟数は全部で5人で、スーダン出身者が3人(ピーター、ジョン、チャールスの各兄弟)、エジプト出身者が1人(兄弟マグディ)、フィリピン出身者が1人(共同体院長の兄弟メリト)です。兄弟たちは完全にイスラム教に囲まれた環境の中で、南部に長年避難しているキリスト教徒に奉仕します。そしてこれらのカトリック教徒のために2つの小教区教会、13の司牧センター、6つの学校で、社会的にも信頼された活動根拠地を確保しています。総長は現地の兄弟たちへの愛と親密さのしるしとして、兄弟会全体を代表して2010年2月スーダン宣教地区を訪問します。スーダン初の修道院の建設工事は2010年1月に開始されており、本年の聖フランシスコの祝い日の前に完了する予定です。

ハイチの大地震-支援求む

この短いメッセージを通して、私は本会の兄弟の皆様全員にハイチ地震の被災者への経済的支援をお寄せ下さるようお願い致します。本会の諸管区長及び分管区長は限りなく寛大な心をもって、総本部の総会計部宛てに御寄付下さい。皆様からの義捐金は同部からハイチの兄弟たちに送られます。聖体祭儀において祈りと共に、主のみ前にハイチの兄弟たちのすべての悲しみと苦しみを捧げます。主があらゆる善きことをもって皆様を祝福し、慰めて下さいますように。

総長 兄弟ホセ・ロドリゲス・カルバッリョ

寄付金は「ハイチ地震被災者支援」と銘記の上、下記口座にご送金下さい:

銀行:Banca Popolare di Sondrio – Roma – Sede
振込先:OFM FONDO SOLIDARIETÀ SAN FRANCESCO
小切手:000005300X66
Iban:IT95L0569603211000005300X66
Swift:POSOIT22

列聖省の省令公布

教皇ベネディクト16世は2009年12月19日列聖省に対して、小さき兄弟会列福・列聖手続き担当総申請部に委託されていた以下の列福と列聖に関する省令の公布を認可しました:

① 福者ヴァラノのバッティスタ:そのとりなしで一つの奇蹟が起きた事により列聖。クclip_image004ララ会荘厳誓願宣立の修道女。1458年4月9日イタリアのカメリノ生。1524年5月31日同地で帰天。

② 福者ビテットのジャコモ・イリリコ:英雄的徳により列聖。小さき兄弟会荘厳誓願宣立のブラザー。1400年クロアチアのザラ生。1496年イタリアのビテットで帰天。

③ 神の僕ジェス・ファロルリのマリア・キアラ・セラフィナ:英雄的徳により列福。「秘蹟のクララ宣教者フランシスコ修道会」創始者。1853年10月7日イタリアのトッシニャーノ生。1917年6月18日同国バリア・ディ・ベリノロで帰天。

④ 神の僕アントニア・マリア・ヴェルナ:英雄的徳により列福。「無原罪の愛の姉妹修道女会」(イヴレア呼ばれる)創始者。1773年6月12日イタリアのパスクァロ・ディ・リヴァロロ生。1838年12月25日同地で帰天。

clip_image006⑤ 神の僕ジュニオ・ティナレッリ:英雄的徳により列福。信者で「十字架の声なき労働者ピオ連合」メンバー。1912年5月27日イタリアのテルニ生。1956年1月14日同地で帰天。

聖地特別分管区の定期刊行誌が発行70周年

聖地特別分管区の定期刊行誌「聖地」は、様々の言語で発行されています。その中でアラブ語版は「As Salam Wal Kheir」(平和と善)と題されており、特に典型的なフランシスカン精神が表れています。アラブ語版の発行は聖地に暮らすギリシャ及びラテン式典礼のカトリック教徒に向けて、1940年に始まりました。現在の発行部数は200部で、現地に存在する信者の数と比べて決して少ない数ではありません。

フランシスカン新刊の栞

*クリストバル・ソラレス著「マルティン・ブーバーの人間学」(原題L’antropologia de Martin Buber)。プントパーチェ、2009年。全235頁。

自分自身を知る事は、知識に付加されるものとして解釈されるものではなく、理論的なもの、あるいは純粋な知的好奇心として解釈されるものでもありません。それは人間の務めであり、緊急で本質的な責務でもあります。そして究極のところそれは人間と無限である方との関係という大きな問題に向き合う事に他なりません。ブーバーは直接的にこの課題に取り組みます。マルティン・ブーバーは本質的には宗教思想家で、人間の豊かで複雑な体験を解明して伝えるために哲学用語、中でも特に現象学の術語を使用しています。

clip_image008*M・メロン監修・パドゥアのアントニオ「光の中を歩む。典礼年のための説教選集」(原題Camminare nella luce. Sermoni scelti per l’anno liturgico)。パウロ出版、ミラノ、1999年(2009年?)。全371頁。

アシジのフランシスコが回心と勧告という形の説教にうちこんだように、アントニオも自身の教養を道徳の説教に役立て、古典的な4つの認識力に基づいて聖書を解釈する事に献身しました。この事により、アントニオは13世紀のスコラ神学よりも12世紀の修道院神学により近い人となりました。本書は未発表の事柄の公表書であるばかりでなく、系統立った学術研究書と言えます。

お知らせ-世界のあちこちから

聖アントニオ大学の研究デー:聖アントニオ大学及び理事長の祝い日の2010年1月15日、「中国における福音-モンテコルヴィノのヨハネの司教叙階700周年」をテーマとする研究デーが開かれました。その終盤に聖フランシスコ賞の授与式があり、第1位は兄弟ベネディク・H・メルテンスが著作「熾天使的隠遁生活」の業績により受賞、第2位は兄弟パリゾーリ・ルカが著作「アレキサンダー大全とフランシスカン政治哲学の誕生」により受賞しました。詳細は下記サイトをご覧下さい:http://www.antoniano.org

「聖フランシスコとサルタン」についての研究デー:トスカナの「聖痕の聖フランシスコ」管区はローマの教皇庁立聖アントニオ大学の中世及びフランシスカン研究高等研究所と協働で2010年9月25日土曜日、「聖フランシスコとサルタン」というテーマの研究デーを主催します。場所はフィレンツェの聖フランシスコ修道院ラウデス・ホールです。e-mail: sssmf@antonianum.eu

聖アントニオ大学でJPIC講座開催:JPIC(正義と平和・被造物の統合)講座が2010年4月13日から23日まで聖アントニオ大学で開かれます(本会JPIC担当者は1日多く4月24日まで)。従来どおり講座はイタリア語、英語、スペイン語の3カ国語で行なわれ、最初の5日間は午後中JPICの神学的基礎に集中します。午前中はJPIC担当者のために取り置かれます。最後の4日間は午前と午後を通して「平和の構築と争いの解決」というテーマに専念します。いつものように講座はすべての兄弟、修道者、信者の皆様全員に開かれています。詳細はメールアドレスpax@ofm.orgをご覧下さい。

フランシスカン哲学思想:スペインのヴィスカヤにあるLIBER出版修道院は、世界哲学思想史全6巻の大作を刊行しました。第2巻は中世哲学で、教皇庁立聖アントニオ大学哲学科教授の兄弟ホセ・アントニオ・メリノ執筆により100ページ以上がフランシスカン哲学思想に当てられています。哲学思想の全般史においてフランシスカン哲学思想にこれほど大きなスペースが与えられるのは、初めての事です。フランシスカン哲学思想は真正なフランシスカン霊性の表れであるばかりでなく、関係の人間学と、現代哲学に広く行き渡ったヒューマニズムとに霊感を与え鼓舞し続けています。

フランシスコ会とドミニコ会の誕生についての教皇のカテキズム-2010年1月13日の一般謁見にて:「フランシスカンとドミニカンはその創立者の足跡を辿って、教会から離れずに聖福音の真理である福音的貧しさを生きる事が可能であることを実証しました。そして教会が聖福音と聖書の真正な場であり続けることを示しました。このようにしてドミニカンとフランシスカンはまさに教会及び歴代教皇との深い交わりから、その証しの力を汲み上げてきました。托鉢修道会は中世に大きく重要性を増し、労働団体や当時の同業組合、民間当局のような一般の組織がしばしばこうした修道会のメンバーを頼って霊的相談に訪れ、規則の作成や、時には自分たちの内部的・外部的な対立の解決を依頼するようになりました。フランシスカンとドミニカンは中世都市の霊的リーダーとなりました。偉大な直観をもって、彼らは社会の変容に適応した司牧の方法を実践したのです。親愛なる信者の皆様、中世の諸大学に広く行き渡ったフランシスカンとドミニカンの献身は、人間とその尊厳と永遠の運命についての根本的な諸問題を照らす福音の光を、敬意と信念をもって提示するために、私たちを入念な学びの場に存在するようにと促し招くものです。中世におけるフランシスカンとドミニカンの役割と、彼らが起こした霊的刷新、彼らが世界に伝えた新たな生命の息吹について思索し、ある修道者は言いました:『当時、世界は老いつつありました。二つの修道会は教会から生まれ、あたかも鷲のように教会を若返らせたのです』(Burchard d'Ursperg, Chronicon)」。

詳細は次のアドレスを参照下さい:http://www.zenit.org/

OFM日本管区ニュース

1)新修練者:3月20日(土)さいたま修道院(修練院)。晩の祈りの中で修練期を始める兄弟持田隆浩の着衣式があります。

2)新志願者受入式:3月21日(日)田園調布修道院。晩の祈りの中で新しい志願者3名の受入式があります。

3)全国侍者会:3月25-27日、瀬田&田園調布修道院。

4)叙階式:3月27日(土)兄弟新直己の司祭、兄弟元田勝哉の助祭叙階式。田園調布教会。11時から。

5)Website:OFM-Jのホームページをリニューアルしました。

2010年1月号

教皇庁立聖アントニオ大学講堂の落成式

2003年の総集会は教皇庁立聖アントニオ大学の大講堂(アウラ・マグナ)について、内部的な目的のためだけでなく外部のイベントにも使用できるように建て直す旨の決定をしていました。国側から必要な許可を得るのに相当の時間と労力を費やさなければなりませんでしたが、その後3年を越える工事を経て当初の目的が実現され、2009年12月21日に落成式が行なわれました。

clip_image002落成式の夕べはRAI(イタリア放送協会)によって放映されました。またクリスマス期間には別の形で報道がありました。それは70分の番組で、俳優たちと兄弟たちが交互に登場し、俳優がフランシスカン資料集からの抜粋を朗読、兄弟たちがギニア・ビサウのクムラ・ハンセン氏病療養所やカザフスタンの聖櫃の村での体験を分かち合うものでした。兄弟エリジオ・ジェリミニによる共同体「モンドX」の紹介や、他の体験の分かち合いもありました。

本会JPIC活性化委員会の会議

本会のJPIC(正義と平和と被造物の統合)活性化委員会は昨年10月26日から30日まで、ローマで会議を開きました。会議の主な目的はこれから6ヶ月間の直線プログラムの作定と、2010年2月21日から27日までボリヴィアで開かれる国際会議の準備でした。その結果2009年総集会の総括文書「福音の賜物の使者」に基づく今後半年間のプログラムが、総理事会の11月の会議に提出されました。私たちの総括文書は本会の全ての共同体にJPIC担当室の支援に関わるよう勧めています。次回のJPIC講座は2010年4月13日から23日までローマの教皇庁立聖アントニオ大学(PUA)で開かれます。詳細は下記サイトをご覧下さい:http://www.ofm.org/ofmnews/?p=2625

マリア学アカデミーの50年

福者・教皇ヨハネ23世は1959年12月8日、自発教令によって国際マリア学clip_image004アカデミーに「教皇庁立」の資格を認めました。同アカデミーは1946年兄弟カルロ・バリッチによって「フランシスカン・マリア学委員会」として創設され、現在は世界中の専門家が集うマリア学の教皇庁立学術機関となっています。この記念日を祝って昨年12月20日にコンサートが開かれ、その後総長の司式による聖体祭儀が行なわれました。詳細は下記サイトに掲載中です:

http://www.accademiamariana.org/

総長が上長連合の執行委員会メンバーに再選

総長は上長連合(USG)の半年毎の会議においてUSG執行委員会メンバーに再選され、これからさらに3年の任期を務めます。USGには220の男子修道会が所属しています。総長は同連合の神学委員会議長に任命され、さらに奉献・使徒的生活会省と共に奉献生活関連の問題に取り組む委員会(16人で構成)のメンバーにも任命されました。

ミラノでの800周年記念祭-イタリア

ミラノでの会則認可800周年記念祭は教会と市民のすべての共同体にとって、フランシスコとその兄弟たちの姿とメッセージを巡る、内省と協働の道具となりました。祝祭の初めは共に祈りと黙想の時を過ごす事でした。それはすべてのフランシスカン家族の構成員に向けたもので、始めに聖痕の祝い日の前夜の祈りが聖アンジェロ教会で行なわれました。そして2009年10月2日には聖フランシスコの祝い日を控えて、聖アンブロジオ聖堂でミラノ大司教のディオニギ・テッタマンツィ枢機卿の司式によるロンバルディアの司教たちとの共同執行の聖体祭儀が行なわれました。それはフランシスカン家族と地元教会の絆を示すだけでなく、8世紀間に亘ってミラノ市及びロンバルディア地区全域にフランシスカン家族の蒔いてきた善き種に対する、地元教会の感謝の表れでもありました。枢機卿の説教の後、第一会のフランシスカン家族の代表が教会に奉仕する心を表すために、大司教の手の中に誓願を更新しました。

その間にミラノのカプチン美術館では、一年を越える準備を経て第一会のフランシスカン全員と他の様々の分野の専門家たちの主催する展覧会が開かれました。この展覧会は2009年11月29日から2010年3月21日まで一般に公開され、聖フランシスコの裁可会則のテクストが絵画や写本、昔の印刷物などの芸術作品を通して展示されます。それらはロンバルディアのフランシスclip_image006カンの受け継いできた遺産の一部です。中でも聖フランシスコを描いたチマブーエ作とされる有名な絵画は、今回初めてポルツィウンクラ美術館からミラノにやってきました。

一連のプログラムを完結させるために2010年1月30日、「初期フランシスカン兄弟共同体と、ロンバルディア全域におけるその発展と広がり」に関する研究会議がミラノ・アンジェリクム文化センターで行なわれます。兄弟チェーザレ・ヴァイアーニOFMや兄弟ルイジ・ペレグリーニOFMCapを始め、国立ミラノ大学とミラノ・カトリック大学の教授陣が発表します。

フランシスカン・カリスマの800周年記念祭-フランス

フランスのフランシスカン家族はフランシスカン・カリスマの誕生800周年記念を祝うために様々のイニシアティブを推し進めてきました。その最新のイベントとして「今日のアシジの聖フランシスコ」と題する国際シンポジウムと、ルルドでの大規模な全国集会が挙げられます。

まずシンポジウムは2009年10月2日から4日までパリのベルナルディノ大学で開かれ、多数の思想家や知識人、中世研究家を含むおよそ300人の出席者がありました。そしてパリのノートルダム大聖堂補佐司教のモンシニョール・ジェローム・ボウの司式による、聖フランシスコの祝い日の荘厳な祭儀をもって成功裏に終了しました。

また全国集会はルルドで10月24日から26日まで開かれ、フランス、ベルギー、スイスの全フランシスカン家族から2,000人を超える人々が参加しました。その内の200人はフランシスカン・ユースに所属する若者たちでした。どちらのイベントでも総長のメッセージが読み上げられました。両イベントについての詳細は、ウェブサイトwww.ktotv.com 及びwww.franciscains.frをご覧下さい。

フランシスカンの4つの会則に関する研究デー-ポーランド

聖フランシスコの原始会則認可800周年記念を祝って2009年11月21日、フランシスカン会則の養成と司牧の側面について考察する研究デーが、ワルシャワの「東欧・北アジア」フランシスカン・センターで開催されました。題は「これこそ主イエス・キリストの聖福音に従う私たちの会則であり、生活です」でした。

当日は講演と円卓会議に加え、「聖フランシスコの精神を生きよう」という題の映画の上映がありました。講演は以下の5つでした:(1)「会則-カリスマの評価か公式化か」ルブリン・カトリック大学教授のSr.テレサ・パスコフスカ、(2)「アシジの聖クララの生活様式に照らした原始会則」ローマPUA教授の兄弟ウィスラフ・ブロックofmcap、(3)「第一会と第二会の会則:その起源と独自性」クラクフの兄弟アンドレイ・ザヤッチofmconv、(4)「律修第三会と在世フランシスコ会の会則:その特質と歴史及び今日的意義」ルブリン・カトリック大学教授の兄弟ローランド・プレイスofmcap、(5)「4つのフランシスカン会則の共通要素と現代におけるその実現化」アヴィニヨンの兄弟タデー・マトゥラofm。円卓会議では、2つの問題すなわち「聖フランシスコの会則を『単純に何の傍注も加えずに』理解する事は今日なお可能か」と、「フランシスカン的ラディカルさを現代世界にどのように示すか」というテーマに取り組みました。映画は上映時間20分の作品で、聖フランシスコの書き物とアシジでのヨハネ・パウロ二世の講話にインスピレーションを得て兄弟シルヴェスタ・ヤションキエヴィッツによって製作されました。

この研究デーはポーランドのフランシスカン管区長協議会(OFM5人、OFMConv3人、OFMCap2人)の後援を受け、3つのフランシスカン・センター(OFMワルシャワの「東欧・北アジア」フランシスカン・センター、OFMConvウージ・ラギエフニキ・フランシスカン研究所、OFMCapザクロツィムの「Honoratianum」霊性センター)によって主催されました。およそ70人の参加者の内の大多数は養成の責任者で、フランシスカン・ユースを含めポーランドにおけるフランシスカン・ムーブメントのすべての部門を代表していました。

本会創立800周年記念の会議-オーストラリア

オーストラリアのメルボルン郊外ボックス・ヒルにあるヤラ神学連合で2009年11月19日から21日まで、フランシスカン・カリスマの誕生800周年記念を祝って「多宗教社会における聖フランシスコと聖クララの意味を解く:中世から現代へ」と題する会議が開かれました。 およそ100人が出席し、ジャック・デラルン教授を始め兄弟マイケル・クサト、兄弟モーリス・カルモディ、クララ会のSr.ブリージュ・オハラなど国際的な専門家が中心的な発表をしました。

会議は様々の面で注目に値いするものでした。まず、発端となる最初のアイデアが、信徒であるコンスタンツ・ミューズ博士(ビクトリア州立モナシュ大学の宗教・神学研究センター長)とクレア・レンキン博士(ヤラ神学連合の芸術・霊性史講師)から出されたという事です。会議はこの二つの学術組織の主催で、オーストラリア聖霊管区の財政支援と、その他の支援組織の寛大な寄付によって実現しました。

また、会議は何世紀にも亘るフランシスカン歴史の偉大なテーマを考察しつつ、その一方で現代に具現化されているフランシスカン・カリスマについても注目しました。フランシスカンの知的伝統について、神学・霊性・芸術・詩、そして現代のフランシスカン的・クララ会的生活の生きた手本までを含む様々な角度から多面的な発表が行なわれました。

管区長の兄弟ポール・スミスは管区の兄弟たちに宛てた手紙の中で「会議は実に800周年記念を締め括るにふさわしいものでした」と述べ、皆の共通の思いを要約しています。

SFOとユー・フラの全国集会-中央アフリカ共和国

中央アフリカ共和国のSFO全国選挙集会とフランシスカン・ユース(以下ユー・フラ)の幕屋の集会が2009年11月19日から26日まで、首都バンギ市で開かれました。同国SFO共同体はちょうど誕生50周年を迎えていました。

集会の前にSFOとユー・フラに向けた養成講座がありました。様々の準備と実行のために霊的補佐の三人の兄弟たち-SFO全国補佐の兄弟アリスティーデ・ンゴトOFMCap、SFO地区補佐の兄弟トゥサイン・ゾウマルデOFMCap、同じく地区補佐の兄弟タデー・クシーOFMから大きな支援が寄せられました。

またSFO国際評議会(CIOFS)議長団の代表としてSFO会長のエンカルナシオン・デル・ポゾ氏、フランス語議長団評議員のミシェル・アルトメイエ氏、ユー・フラ代表のエリザベス・コレット氏、SFO/ユー・フラへの総補佐の兄弟イヴァン・マティッチOFMが出席し、全員が会議の間あらゆる養成の機会に貢献しました。

聖フランシスコの書き物の新しい本文校訂版が完成

総長と総理事会は2005年、トレント管区(イタリア)の兄弟カルロ・パオラッツィとグロッタ・フェラータの聖ボナヴェントゥラ大学のメンバーに、聖フランシスコの書き物の新しい本文校訂版の作成を委託しました。それは本会創立800周年に向けた記念のためでした。長期にわたる献身的な取り組みの末、兄弟カルロはこの度その作業を完了しました。

新版は2009年12月にラテン語/イタリア語版が刊行され、引き続きラテン語/スペイン語版とラテン語/英語版が出版されます。題は「Francisci Assisiensis Scripta」(アシジのフランシスコの書き物)で、(1)「賛美と祈り」、(2)「手紙」、(3)「会則と訓戒」の三部に分かれており、巻末に補遺として「書き取られた言葉」と散逸書簡が載せられています。

テクストはグロッタ・フェラータの聖ボナヴェントゥラ大学論叢2009年版(Editiones Collegii S. Bonaventurae ad Claras Aquas, Grottaferrata, Rome, 2009)に掲載されます。

お知らせ-世界のあちこちから

*トレントで「第一会の日」の祝い:イタリアのトレントで2009年11月30日、教皇インノセント3世による本会の会則認可800周年記念の祝いが行なわれました。当日朝70人の兄弟たち(小さき兄弟、カプチン、コンヴェンツァル)が聖ボナヴェントゥラ修道院で一堂に会して、祈りと内省、そして「私たちの会則:生活様式はなお今日的意義を持つか」というテーマで分かち合いをしました。出席者は兄弟ジャコモ・ビニの証しに取り組みました。総長はその内省の中で、今もなお重要な意義あるものとして会則の再読を助けると共に、私たちが兄弟共同体として生活の根本的次元(福音的ラディカルさ、観想、連帯、ミッション)を生きるよう要請しました。さらにローマのパレストリーナの共同体と生活する自身の体験を語り、恐れずに人々の只中へ出ていくよう熱心に説きました。

*第6回エキュメニカルと諸宗教間対話の生涯養成講座-イスタンブール:対話の奉仕委員会は福音宣教総事務局と協働で、小さき兄弟たち及び関心を持つすべてのフランシスカン家族メンバーに向けて、エキュメニカルと諸宗教間対話についての生涯養成講座をイスタンブールで開きます。使用言語は英語とフランス語です。期間は2010年10月18日から29日まで、テーマは「フランシスカン・カリスマにおける対話の養成」と、「エキュメニカル、イスラム教とキリスト教、ユダヤ教とキリスト教との間の対話」です。また講座中の活動の一つとして、「黙示録の教会」の地を訪れる3日間の見学旅行が予定されています。受講費は500.00ユーロです。受講を希望する兄弟は、担当責任者の兄弟ルベン・ティエラブランカのアドレスrtierrablanca@ofm.org 又はファクス +90-212-2432791にお申し込み下さい(詳細問い合わせも同様です)。

締め切りは2010年7月31日必着です。先着20名に受講が認められ、詳しい講義要綱が送付されます。早めに申し込みましょう!

なお、同じ講座がイタリア語とスペイン語で2011年10月17日から29日まで開講される予定です。

*南アジア・オーストラリア・オセアニア協議会(SAAOC)開催:SAAOCの年次会議が2009年11月4日から7日まで、ニュージーランドのオークランドの聖フランシスコ黙想の家で開催されました。SAAOC議長の兄弟ポール・スミスが、協議会の13の共同体の大部分を代表する14人の兄弟たちを迎えて歓迎の挨拶をしました。出席した兄弟たちはオーストラリアを始めインド、インドネシア、パプア・ニューギニア、西パプア、シンガポール/マレーシア、スリランカ、タイ、ニュージーランドで働いています。パキスタンの分管区長と東チモール宣教地区長は、ビザの問題で残念ながら出席する事ができませんでした。新しくアジア総理事に着任した兄弟パスカリス・ブルーノ・シュクルOFMは温かく会議に迎えられました。兄弟シュクルは発表の中で総集会の呼びかけを繰り返し、福音化するミッションに照らして総集会の勧めに基づいた働きの計画を立案するよう、兄弟たちに促しました。会議は「福音宣教事務局とJPIC担当室、養成事務局の間の統合的な方法論を発展させよう」という提議を承認しました。2010年の末までにタイで開かれる予定の次回会議に向けて、計画が進行中です。

OFM日本管区ニュース

1)誓願金祝:2月5日(金)六本木修道院で11:00から誓願金祝ミサ&祝賀会。兄弟武田三明、兄弟福田勤、兄弟谷津良勝、兄弟フーベルト・ネルスカンプの四名。

2)全国侍者会:3月25-27日 (瀬田修道院&田園調布修道院)

3)叙階式:3月27日(土)兄弟新直己の司祭、兄弟元田勝哉の助祭叙階式。田園調布教会。11時から。