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2011年12月号

そしてみ言葉は人となった

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「わたしは、すべての民に及ぶ大きな喜びのおとずれをあなたがたに告げる」(ルカ2.10)。クリスマスには、すべてのものが私たちに喜びをもたらします。この喜びのわけは単純で、時として人知の限りでは信じ難いほど途方もなくすばらしく、信仰からのみ理解できるものです。神は私たちのもとへおいでになり、御子は私たちの弱さを共に担われました。ついに私たちは、それほどに私たちを愛して下さる方に迎えられます(2011年クリスマスに向けた総長の手紙より)。

新しいフランシスカンCD「行きなさい!私はあなたたちを遣わす・・・」

兄弟ジャック・ジュエはシンガー・ソングライターで、現在フランスのブザンソンの共同体で生活しています。兄弟ジャックは1994年に誓願を立てて以来、アシジのフランシスコをへりくだりといつくしみと平和の人として、またすべての人々-特に困窮している人々-に対する兄弟愛の人として見出してきました。そして自分のいただいた宝物すなわち自身に命を与える信仰の賜物をお返ししなければならないと確信し、現代的なポップスのリズムの楽曲を歌って、喜びをこめて単純な心で証しをします。CDに収められた曲目は以下のとおりです:自信をもって道を歩む;人々の間、諸宗教の間の平和;最も貧しい人々との連帯;被造物の美;御子を示す聖母のお姿;すべての人への福音の善き知らせ。

福者ヨハネ・ドゥンス・スコトゥスを記念する学術式典-ローマ

福者ヨハネ・ドゥンス・スコトゥスの祝い日の2011年11月8日、教皇庁立聖アントニオ大学(PUA)はこのフランシスカン博士をたたえる学術式典を主催しました。イベントは大学の大ホールで行なわれ、新学長の兄弟プリアモ・エツィが開会の辞を述べました。

特別ゲストはワシントンの米国カトリック大学哲学科のトビアス・ホフマン教授でした。13世紀から14世紀の倫理学と認識論及び形而上学の諸問題の専門家として、教授は「自由を再考する:ドゥンス・スコトゥスの貢献」という題で講演し、特に現代の倫理学上の問題に照らして、自由の概念の発展に対する精妙博士の決定的な貢献を強調しました。

clip_image004次にスコトゥス委員会議長の兄弟バルナバス・ヘキッチが「四終(Novissimi)、すなわちドゥンス・スコトゥスの綿密かつ詳細な評価における信仰の究極の真理」という題で研究報告を発表しました。報告は、近日刊行の「Ordinatio」第14巻に収められた、信仰の究極の真理についてのスコトゥスの教え「四終」(Novissimi)を概観しています。学術式典は結びに、本会総長で大学理事長の兄弟ホセ・ロドリゲス・カルバッリョによる「福者ヨハネ・ドゥンス・スコトゥス-精妙にして実践的博士、無限の方の先唱者」という簡潔なメッセージを、養成と勉学総書記の兄弟ヴィダル・ロドリゲス・ロペスが代読して閉会しました。

キリスト教徒とユダヤ教徒とイスラム教徒が共に正義と平和の祈り

clip_image006ポーランドのカトヴィツェのシレジア大学神学部教室で2011年10月26日、「真理の巡礼者、平和の巡礼者」と題する国際シンポジウムが開かれ、三大一神教(キリスト教、ユダヤ教、イスラム教)の代表者たちが出席しました。内省の担当はカトヴィツェ市長のピオトゥル・ウスゾク氏、タデウス・ツァカンスキー師、シレジア大学神学部長のアンドレイ・ザドロ師、ポーランドのユダヤ教主席ラビのミカエル・シュドリヒ氏、同国イスラム連盟の宗教法顧問のネダル・アブ・タバク氏、それにクリストフ・ウィゾレック師でした。シンポジウムの最も重要な場面は、三つの言語での平和のアピールの朗読でした。兄弟ウィトスラフ・シティクOFMがポーランド語で、カトヴィツェのユダヤ教徒コミュニティのラビのエホシュア・エリス氏がヘブライ語で、カトヴィツェのイスラム連盟議長のコウバイシ・アブドゥル・ジャバル氏がアラビア語で、テクストを読み上げました。祈りと内省の間、シレジアの作曲家ヨゼフ・スクレク氏が「旅人」、「旅人-平和のしるし」と題する自作の楽曲を演奏しました。この集まりはカトヴィツェ大司教区とシレジア大学、カトヴィツェのフランシスコ会聖母被昇天管区が主催しました。

東部クロアチアのフランシスカンについての四部作

先ごろ兄弟エマニュエル・ホスクは、これまで執筆を続けてきた四部作の最終巻「グルガ・セヴァポヴィッチ、最初の自由主義運動の異議申し立て者」(原題Grga Čevapović, Osporavatelj ranog liberalizma。サレジオ会出版修道院、ザグレブ、2011年。全369頁)を出版しました。この四部作は18世紀中期から19世紀後期すなわちヨーゼフ主義と自由主義運動の時代を生きた4人のフランシスカンについて著したもので、こうしたムーブメントとそれがフランシスカンたちの生活に及ぼした有害な影響とについての分析を容易にする事を目的としています。これまで、フランシスカンの歴史学者も他の歴史学者も同様にこの時期についての研究をしてきませんでした。それ故兄弟ホスクの四部作は、18世紀と19世紀の東部クロアチア及びハンガリーのドナウ川平原すなわち離散したクロアチアの人々の故郷におけるフランシスカンの歴史について知る上で、非常に大きな貢献となっています。各巻とも英語の要約付です。

「アシジの福者エジディオ」宣教地区の第三回地区会議-ローマ

ローマ総本部で11月7日から10日まで、対話とミッションのための「福者エジディオ宣教地区」第三回地区会議が行なわれました。宣教地区の2つの共同体-聖マリア・ドラペリス「エキュメニカルと諸宗教間対話の国際共同体」(イスタンブール)とパレストリーナ「ヨーロッパ宣教者協会」(ローマ)-の兄弟たち全員が出席しました。会議は福音を生きて修道会に奉仕するための最善の方法を求めて、3日間対話を重ねました。

上記の両共同体と宣教地区からそれぞれ発表が行なわれ、そのテクストは宣教地区の志願期向け養成プログラムと共に本会のウェブサイトに掲載されています。会議は総長とも会合を持ち、11月10日荘厳晩課をもって閉会しました。晩課の間に地区の3人の入会希望者が志願期プログラムに受け入れられました。

「アンダー・テン」の兄弟たちの2012年度幕屋の集会

2012年6月2日から10日までメキシコのグアダラハラで開催される「アンダー・テン」(荘厳誓願宣立後10年未満)の兄弟たちの「国際幕屋の集会」招集にあたって、準備委員会はイベントへの参加に向けた幾つかの有用なインフォメーションを伝えています。委員会の下記メールアドレスあるいはウェブサイトをご活用下さい:メールunderten2012@ofm.org http://www.ofm.org/underten12/

エキュメニカルと諸宗教間対話の生涯養成-イスタンブール(トルコ)

clip_image008第7回生涯養成講座が2011年10月17日から31日までイスタンブールで、主催者と参加者双方の大きな情熱と共に開かれました。今回の講座には2つの特徴がありました。一つは講座の以下の3つのセクションが大変よく構成されていた事です:1)カトリック教会とフランシスコ会と対話の聖書的人間学的な土台とにおける「対話の奉仕」の全体的ビジョン;2)諸宗教間対話-特にイスラム教とキリスト教間;3)エキュメニカルな対話。

もう一つは、黙示録の7つの教会の地の見学に加えて、2つの諸宗教間の祭儀があった事です。一つはアシジ精神の集まりの25周年記念にあたって地元教会と行なわれ、他の一つは音楽と歌と踊りを通して祈るデルヴィーシュ(イスラム神秘主義のスーフィ修道者)の友と、兄弟たちとで行なわれました。

フランシスカン新刊の栞

*スコトゥス委員会監修及び研究「福者ヨハネ・ドゥンス・スコトゥス。Ordinatio。第4書」(原題B. Ioannis Duns Scoti. Ordinatio. Liber quartus. A distinctione decima quarta ad quadragesimam secundam (Quaestiones de poenitentiæ matrimonii sacramentis))。バチカン出版局、バチカン市、2009年。全567頁。

スコトゥス委員会によるヨハネ・ドゥンス・スコトゥス全集原文校訂版の第13巻が刊行され、秘蹟についての第4書が完結しました。実際、第11巻において、各秘蹟を照合しつつ秘蹟の定義とその本質、特に恵みの能動的な因果性を取り上げた1と2の特徴と区別についての導入的前置きの後、内容は個々の秘蹟へと移ります。そのようにして第11巻は洗礼と堅信の秘蹟について、第12巻は聖体について検討し、最後に第13巻ではゆるしと病者の塗油と叙階と結婚の秘蹟の論点についての検討が展開されます。

*スウェーデン語版「聖フランシスコの書き物」(原題Franciskus av Assisi –Skrifter)。ヴェリタス出版、ストックホルム、2011年。

兄弟ヘンリク・ロエルヴィンクOFMの働きのおかげで、聖フランシスコの書き物のスウェーデン語版は現在ヴァドステナのブリジット修道会姉妹たちの出版修道院でも出版されています。スウェーデンはプロテスタントの宗教改革の時までフランシスカンによって福音化され、常にフランシスカン霊性と特別の関係を保ってきました。幾つかの中世教会に、今も決して忘れられる事のない存在の結実をみる事ができます。現在ストックホルム市内にある2つの主な教会は、昔のフランシスコ会(リダルホルム)とクララ会(クララキルカン)の古い教会で、今はルーテル教会に姿を変えていますが、かつてと同様に祈りと貧しい人々の迎え入れの場となっています。エコロジーの保護聖人はスウェーデンの人々に大変愛されています。兄弟ヘンリクはブリジット会姉妹たちの霊的センターに携わっており、最新版のフランシスカン・テクストに霊感を得た紹介と注釈を加え、非常に優れた現地語翻訳を実現させています。

*ジョージ・アクィリナ著「マルタのフランシスカンたち」(原題Il Frangiskani Maltin (Ta’ Giezu) 1482-1965 ( sal- Koncilju Vatikan II))。マルタ、2011年。全773頁+ 巻頭31頁。

clip_image010 フランシスコ会マルタ管区は、同管区所属の歴史学者である兄弟ジョージ・アクィリナOFM執筆による、およそ500年間を網羅した公文書付き「管区全史」を発表することを誇りとしています。本書はマルタへの最初のフランシスカン到着に始まり、シチリア島に進んだオブセルバンテスの小さき兄弟会の改革ムーブメント、聖ヨハネの騎士団の時代のマルタにおけるフランシスカンの存在、そしてシチリアの母管区から自治権を獲得して分管区となりついに自治管区となるまでの、マルタ管区の長くたゆみない努力の歴史を語ります。

*ロザレス・アントニオ-マリア著「我が息子フランシスコ」(原題My Son, Francis)。フランシスカン開発センター出版、セブ市、フィリピン、2011年。全182頁。

本書はアシジの聖フランシスコの母であるピカ夫人が最初の伝記学者の兄弟チェラノのトマスに語った、聖人の生涯について著しています。また「帰天式」の祭儀と8月2日の「ゆるしの祝い」のための示唆も収めています。エルサレム聖救世主修道院内の、聖フランシスコの生涯を描いた絵の写真も盛り込まれ、充実した内容の書となっています。

お知らせ-世界のあちこちから

オンラインの新しい巡礼ガイド「聖墳墓教会」:オンライン「巡礼の新ガイド」は「聖地のための聖地協会」サイトから閲覧でき、紙ではクリスチャン・インフォメーションセンターで入手可能で、聖墳墓教会の見学に大変役に立ちます。掘り下げた詳細な知識が読みやすく紹介されています。この簡便な小冊子のガイドは、時間の関係で表面的になりがちな聖墳墓教会の見学を内容豊かで実りあるものとするために、巡礼者にとっても案内人にとっても有用な道具です。

またウェブ上で巡礼者が訪問する場所を確認できるように、3次元地図を駆使して聖墳墓教会の画像を多数掲載しています。詳しくは下記サイトをご覧下さい http://www.proterrasancta.org/

スペインの兄弟の哲学博士論文検討:スペインのフランシスコ会「ホルタの聖救世主」管区の兄弟フランシスコ・ハビエル・カルペ・メレンドレスは、10月18日、「ハビエル・ズビリの著作におけるヨハネ・ドゥンス・スコトゥスについて」という自身の博士論文について主張を述べ、検討しました。モデラトールは兄弟マヌエル・ブランコと兄弟ホセ・アントニオ・メリノでした。

clip_image012第20回蟻学シンポジウム開催-ペトロポリス(ブラジル):第20回蟻学シンポジウムと南北アメリカ大陸の蟻学者の初めての集まりが2011年10月16日から20日まで、ブラジルのペトロポリスのフランシスカン神学研究所で開かれました。特に今年は、ブラジルの蟻学界パイオニアの一人であり、ペトロポリスで最初に蟻についての研究を始めたフランシスカンの兄弟トマス・ボルグマイヤーを追悼する特別のイベントとなりました。詳細は下記サイトに掲載中です。http://www.myrmeco2011.com.br

アシジ精神-パキスタン:パキスタンの洗礼者聖ヨハネ分管区のフランシスカンたちは南アジア・オセアニア協議会(SAAO)の福音宣教事務局書記の兄弟ロバート・パスカルと共に、社会福祉団体「カルヴァン-エ-アマン」と協働して、アシジ精神の日をたたえるプログラムを主催しました。そして他の信仰の指導者たちと共に世界の平和を祈り、平和のろうそくに火をともしました。集まりにはパキスタン・カトリック教会の司教たちも参加して、出席者全員に平和のメッセージを伝えました。

「アシジ1986-2011-何が受け継がれたか」:フランシスカン霊性研究所と「霊性と諸宗教間対話」講座はモンシニョール・ルイジ・パドヴェセを追悼して、ヨハネ・パウロ二世の呼びかけにより世界の諸宗教の代表が一堂に会して行われた「アシジの平和の祈り」集会の25周年を記念する一連の会議を、PUAで開きました。今後の会議の日程表は下記サイトに掲載されています。
http://www.antonianum.eu/culturaleView.php?lingua=italiano&id=188

2011年11月号

教皇がアシジ巡礼-アシジ精神25周年記念祭

教皇ベネディクト16世は2011年10月27日、世界の大宗教の指導者たちと共にアシジを巡礼しました。それは内省と対話の日、平和と正義のための祈りの日であり、1986年教皇ヨハネ・パウロ二世の呼びかけによって開かれた歴史的な集まりの25周年を記念して追体験する特別の時でした。記念祭のために教皇の示したテーマは「真理の巡礼者、平和の巡礼者」でした。

clip_image002 福者ヨハネ・パウロ二世によって進められた集まりの日との霊的なつながりの内に、このアシジの日は現教皇の特定の貢献と位置づけられています。実際に教皇はその社会回勅の中で、平和は真理に満たされた愛によって支えられた献身の結実であると述べています。今、平和は新たに「真理に根ざした愛」という名で呼ばれるでしょう。平和と同じ本質を持つ公正な社会的・政治的秩序の構築は、なぜ、そしてどのように、人間についてのグローバルな真理の探求にかかっているのでしょうか。なぜ、どのように、人間の良心に刻み込まれた道徳の第一原理に、そして究極的には真の至高の善すなわち神を絶え間なく望み求める心に、かかっているのでしょうか。

聖地協会の年次会議-ローマ

ローマの教皇庁立聖アントニオ大学(PUA)で2011年10月22日、聖地特別分管区長と、聖地でのプロジェクトを支援するボランティア組織との間で第4回聖地協会年次会議が開かれました。今回のテーマ「信仰の自由:平和への道」は、世界の大宗教の指導者たちの歴史的な集まりの25周年を記念して教皇ベネディクト16世の招集により2011年10月27日アシジで行なわれた記念祭と、深く結びついています。この重要なイベントを受けて、会議では同じテーマを聖地の状況により密接に当てはめ、「信仰の自由:聖地の平和への道。信仰の自由を強めるための協会とボランティアの役割」という主題について内省する事になりました。そして聖福音に基づきつつ、教皇が言われたように、何故信仰の自由を保証する事が平和に到達するための根本なのかという問いへの答えを求めて取り組みました。

スロベニアにおけるアシジ精神

clip_image004スロベニアのフランシスカン家族はその始まりから、総長たちの要望に従ってアシジ精神の祈りを推し進めてきました。フランシスカン家族の総長たちが1987年10月4日全ての兄弟に宛てて送った手紙には、以下のように記されています:「毎年10月27日にはいつも、聖フランシスコのすべての兄弟姉妹たちが、平和の主の勧められる最善の方法でアシジ精神を祝われますようお願い致します」。

祈りの日には、家族は平和の最も重要な土台である祈りと断食と巡礼を共に行なおうと常に努めてきました。大きな喜びと共感をもって、司教たちもこうした祈りに加わりました。

その後フランシスカン家族の長上たちは委員会を任命し、アシジ精神の内に会議や研究デーや平和の祈りを実現させるためのあらゆる作業に携わり準備するという任務を託しました。委員会はハネス・サンペルOFMConv、ステイン・ベスターOFMCap、ロベルト・バチッチOFMの兄弟たちから成り、この数年間、常に10月27日の祈りに備えて平和の問題をテーマとする様々の研究デーを主催してきました。その後、クララ会の深夜の祈りへの参加を含め、同会との霊的黙想が何度か提案されました。

2000年には兄弟姉妹たちとSFOのすべての共同体に行き渡る様に灯火が用意され、少なくとも毎月27日の平和の祈りと聖体祭儀の間その明かりが灯されるようになりました。また家庭でも平和のために祈れるようにと、「聖フランシスコの平和の祈り」が信者全員に配布されました。

若者たちも1995年からスロベニア国内の様々の町の街頭で、歌や祈りを通して人々に平和を届ける機会を得ています。このイニシアティブは「手を貸して」(Podaj mi roko)という名で、平和について語る聖書の言葉と共に、小さなろうそくと祈りが町をゆく人々に手渡されます。

そして今年も、アシジ精神の25周年記念祭に向けて2011年10月22日に研究デーが開かれ、上記三人の兄弟たちがスロベニアにおけるアシジ精神の始まりについて証しすると共に、将来の展望を分かち合っています。

第13回在世フランシスコ会総集会

在世フランシスコ会(SFO)の第13回総集会が2011年10月22日から29日まで、ブラジルのサンパウロ市の聖信仰司牧センターで開かれました。今回初めて南アメリカでの開催となりました。現在同大陸のSFO会員は会の1/3を超え、フランシスカン・ユースも相当数を占めています。総集会の主なテーマは「福音化するために福音化される」で、100人以上の人々が出席しました。詳細は下記サイトに掲載中です:http://www.ciofs.org/

新しいフランシスカン学院が開校-パリ

フランシスカンの莫大な文化的・芸術的遺産の研究と伝達を奨励するために、フランスの第一会-小さき兄弟とコンヴェンツァルとカプチン-の指導者たちはパリに新しいフランシスカン学院を設立する事を決定し(2009年認可)、すでに準備を進めてきました。開校式は2011年11月18日から19日まで、市内の聖フランシスコ修道院で祭儀とシンポジウムをもって行なわれます。学院は13世紀に設立されたパリ大学のフランシスカン教父たちの歩んだ道筋の一環をなすもので、何世紀にも亘るフランシスカン思想とその影響を広く明らかにするために、「文化の諸分野における研究と探究と養成を奨励し促進させる」事を約束しています。又インターネットを活用して修士号レベルの「フランシスカン研究」修了証書が用意されます。学院の「後援者」は以下のとおりです:教皇庁立聖アントニオ大学、パリ・カトリック研究所、セーブル・センター(イエズス会)、ベルナルディン大学、フランス国立公文書館。新学院の初代学長は兄弟クロード・クーロ、名誉委員会議長は今世紀のフランシスカン思想研究の第一人者である学士院会員アンドレ・ヴォーシェ氏がそれぞれ務めます。

フランシスカン新刊の栞

*アイルランド国立美術館刊行「フランシスカンの信仰:アイルランドにおける宗教芸術1600-1750」(原題Franciscan Faith: Sacred Art in Ireland AD 1600-1750)。 本書はアイルランド国立美術館で開催され大成功を収めた、近世中期から末期におけるアイルランドのフランシスカンたちの文化遺産展覧会に伴って出版されました。カタログとして、本会の保存するおよそ50点の最良の作品群が紹介されており、その大部分はパテナ(聖体皿)ですが、彫刻や家具調度品、印章も含まれています。教会の装飾や個人の献納による17世紀と18世紀の銀製聖杯の見事なコレクションなど、アイルランドのフランシスカン文化について様々の面から取り上げた一連のエッセーも掲載されています。

*フランシスカン研究所刊行「フランシスカンとして死ぬこと。永遠の命に至る帰天の道へのアプローチと、同じ道をゆく人々への同伴」(原題Dying, As A Franciscan. Approaching our Transitus to Eternal life and Accompanying Others Approach Theirs)。ニューヨーク、2011年。全118頁。 21世紀のフランシスカン家族の内にある私たち兄弟、姉妹、信徒を始め、アシジの貧しき方と何らかの形で結びついているすべての人々の多くは、共同体や家族の中で、命の満ちる道への同伴を必要とする人々に囲まれています。さらに私たち一人ひとりも、いつの日かその同じ道を歩みます。

主のもとへ旅立つために、そして同じ道をゆく他の人々を助けるために、フランシスカン的な特有のアプローチがあるでしょうか。フランシスカン的伝統や歴史や象徴や典礼などの中に、この最後の巡礼の間、私たち皆が自分自身や自分の同伴する他の人々のために役立てられる特有の要素があるでしょうか。そうです、それはあるのです!そして本書はこうした問いに真摯に答えます。

*「第15回夏期講座。アンダルシアにおけるフランシスカニズム:資料文書、伝記、イコン学(2009年8月4-6日。於ルセナ、コルドバ)」(原題XV Corso Estivo. Il francescanesimo in Andalusia: documentazione, bibliografia e iconografia)。エル・アレメンドロ出版、コルドバ(スペイン)、2010年。全389頁。 本書は表題に示されたコルドバのプリエゴ夏期講座の議事録を収めています。紹介を進める前に、この講座の始まりとスペイン・フランシスカン研究協会(AHEF)との密接な関係について触れなければなりません。同協会は1987年12月に生まれました。その中心的な推進者は、フランシスコ会カタルーニャ管区の図書館司書と公文書館員を務めていた故ホセ・マルティ氏でした。協会規定はその目的を、「聖フランシスコの書き物や伝記、聖人によって創立された修道会及び現在「フランシスカン」の共通要素で知られる諸修道会(オブセルバンテス派、跣足派、カプチン、律修第三会、クララ会、コンセプショニスト等、OFMの略号下に置かれる)における、聖人の歴史的な人物像についての知識を深める」事と定めています。上記のフランシスカン諸グループについての考察と研究は、その神学的・哲学的・歴史的な、さらには芸術的・文学的・社会学的な影響力と投影図を包括的に捉え、網羅するに違いありません。

お知らせ-世界のあちこちから

ブラジルのフランシスカン神学研究所報:ブラジルのフランシスカン研究所(ITF)の神学部は、「ITF評論」第2号を発送中です。また、フリップ技術を使って表示された、ウェブ上でも印刷された本と同じ体裁で読む事のできるデジタル版ITF評論もまもなく配信されます。詳細は下記サイトをご覧下さい。http://www.youblisher.com/p/174905-Revista-ITF-n-2/

フランシスカン資料集の諸言語翻訳版についての国際セミナー:フランシスカン資料集の諸言語翻訳版についての国際セミナーが2011年10月28日、clip_image006ミラノのカトリック聖心大学で開かれました。セミナーは教皇庁立聖アントニオ大学のフランシスカン中世上級研究所とカトリック大学が、国際フランシスカン研究学会及びフランシスカン研究の大学合同センター、フランシスカン霊性研究所との協働で開催しました。始めに多様な教授陣の発表があり、その後「翻訳から新たな出版プロジェクトへ」というテーマで円卓会議形式のディスカッションが行なわれました。提言者は以下の兄弟たちです:レオナード・レーマン(ドイツ語版担当)、ジャック・ダラルン(新フランス語版)、マイケル・ブラスティック(新英語版)、アリスティーデ・カバッシとルチアーノ・ベルタッゾ(イタリア語版)、フェルナンド・ウリベ(スペイン語版)。

ピエモンテに管区合同修練院-イタリア:2011年9月17日は、南イタリア管区長協議会(南COMPI)の7つのOFM管区の合同修練院が、ピエモンテ・マターセに公式に開設される歴史的な特別の日でした。「生涯養成と初期養成、福音宣教、召命の促進、文化」(COMPIプロジェクト28)についての数年にわたる傾聴と対話を経て、ついに兄弟たちは共に新たな旅路に出発しました。

clip_image008南スラブ協議会の修練者集会:南スラブ協議会の修練者会議が2011年9月22日から25日までスロベニアで開かれ、ボスニア・ヘルツェゴビナとクロアチア、スロベニアから5人の修練院長と30人の修練者が参加しました。フランシスカン・カリスマはこれらの地域で800年近くの間存在し、今もなお多くの若者たちを、小さき兄弟会の中で聖フランシスコの模範によって福音に従うように惹きつけてやみません。

エディット・シュテインについての国際会議-スロバキア:「エディット・シュテインにおけるフッサールとトマス・アクィナス」と題する国際会議が2011年10月6日から8日まで、スロバキアのルゾンベロック・カトリック大学で開かれました。各国から参加した講演者たちが、エディット・シュテインの哲学-まず初めにエドムンド・フッサールの現象学、次にトマス・アクィナスの思索に沿って進んだ-において考えられる「連続性」について、それぞれ主張を述べました。特に意義深かったのは、エディット・シュテインの書き物の中の「個別化の原理」(principium individuationis)の問題と、ドゥンス・スコトゥスの学説との「合致」の可能性について、近年兄弟フランチェスコ・アルフィエリOFMによって提案された解決案が多数の研究者の合意を得た事でした。トマス学派的思索との連続性を後ろ盾としつつ、長年の間、人間と個人的人格の問題がシュテイン学者によって考察されてきた事を考えると、その意味は大きいと言えます。詳細は下記サイトに掲載中です:http://ff.ku.sk/images/stories/editastein/index.html

フランシスカンNGOの「FMO」新代表:オーストリアのウィーンに根拠地を置き、ヨーロッパ各地に活動を展開するフランシスカンNGO「中央・東ヨーロッパのフランシスカン」(FMO)は、オーストリア管区の若き管区長の兄弟オリバー・ルッゲンタールを新しい代表に迎えます。先のアルプス以北フランシスカン協議会(COTAF)総会の席上で熱意をもってこの任命を承諾する時、兄弟オリバーは中央・東ヨーロッパにおけるフランシスカンの存在の重要性を強調しました。この道徳的・経済的な危機の時代にあって、その献身は真のミッションとなっています。

ローマ聖アントニオ大学の新学年度開始:ローマの聖アントニオ大学(PUA)の2011-2012新学年度の始業式と兄弟プリアム・エツィOFMの新学長就任式が2011年10月20日、同大学理事長を務めるOFM総長の兄弟ホセ・R・カルバッリョ司式による聖体祭儀と共に行なわれました。

2011年10月号

聖フランシスコの祭日

clip_image002[8]聖フランシスコが仲間たちに与えた「小さき兄弟」という名は、聖職者であってもブラザーの兄弟であっても、兄弟として小さき者として、キリストの弟子として生きる生活の内に本質があるという事を示しています。教会のために新たな仕方で福音を生きるために受けたカリスマは、私たちをまずもって小さき兄弟とする、私たち特有の新たなアイデンティティです。それ故私たちのミッションは、兄弟として小さき者としての福音的生活を通して、教会を建て直す事に他なりません(2011年聖フランシスコの祭日に向けて、総長と総理事会の手紙より)。

フランシスカンの新司教-バチカン

clip_image002[6]教皇ベネディクト16世は2011年7月16日、ポーランド「無原罪の御宿り」管区の兄弟ダミアン・ムスクス・アンドレイを、同国クラクフ大司教区の補佐司教に任命しました。新司教は1967年同国サルズィナ・ノーワに生まれ、1991年荘厳誓願宣立、1993年司祭に叙階されました。現在まで管区養成事務局長を務めていました。

ローマの教皇庁立聖アントニオ大学の新総長

clip_image002[4] 聖座カトリック教育省は2011年6月30日付政令によって、兄弟エツィ・プリアムを3年任期でローマ教皇庁立聖アントニオ大学の新総長に任命しました。同兄弟は現総長の兄弟ヨハネス・B・フライヤーの後任となります。

兄弟プリアムはサルディニアの小さき兄弟会「恵みの聖母」分管区のメンバーで、2005年から現在に至るまで同大学教会法の学部長を務めています。

使徒聖トマス管区の近況-インド

インドの使徒聖トマス管区は今年21人の修練者に恵まれました。管区は現在従属分管区と宣教地区が各1つあります。志願期から助祭職までの全養成は、管区の指導の下で分担して行なわれます。本年は国内各地から管区または北部にある従属分管区、あるいは北東部にある宣教地区にそれぞれ所属する、様々な養成段階の119人の兄弟たちが集まっています。

イタリア6管区の理事たちの集会-アシジ

総長は2011年9月5日から8日までアシジで、北イタリア6管区の管区長と管区理事の年次会議を開催しました。この数年間ジェノヴァ、トリノ、ミラノ、トレント、ベネチア、ボローニャの6管区は、2016年の合併へとつながる再編の道を歩んできました。今回の会議は、各管区内で実行された作業を再提議する「準備文書」に取り組むために招集されたものです。さらに会議は新しい一つの構成単位の構築に鑑みて、6管区内で行なわれる重要な作業の諸側面に焦点を当て、共同体と管区合同の奉仕を再編成するための手順を提案しました。この作業の提案について、総長は肯定的な諸点や留意すべき側面、私たちの存在の再生と再建の基本的な目的、管区がこれから向き合う課題を明確にしました。会議には管区理事とイタリア総理事の兄弟ヴィンチェンゾ・ブロカネッリを始め、およそ40人の兄弟たちが出席しました。

展覧会「フランシスコ、アシジからの光」-ドイツ

OFM、OFMConv、OFMCapの三総長の支援を得て、2011年12月9日からclip_image0022012年5月16日までドイツのパーデルボルン教区美術館で「フランシスコ、アシジからの光」と題する展覧会が開かれます。文書や絵画、ウンブリアとドイツ地域で見出されたフランシスコのアシジでの生活に関する美術品が展示されます。展覧会にはアシジのサクロ・コンヴェントとバチカンの教皇庁図書館も参加します。パーデルボルンの大司教もドイツのフランシスカンのイニシアティブを歓迎し、ドイツでもキリスト教徒に深く愛されて人気ある中世の聖人についての、この研究イニシアティブに協力しています。この機会にヒルメル出版は芸術的価値の高い2冊の書物を刊行します。その1冊は展覧会のカタログ兼解説として、他の1冊は聖フランシスコとアシジ聖堂についての資料と共に出版されます。詳細は下記サイトをご覧下さい。http://www.dioezesanmuseum-paderborn.de/

テサロニケでカトリックと東方教会とのシンポジウム-ギリシャ

エキュメニカル対話のための第12回キリスト教合同シンポジウムが2011年8月30日から9月2日まで、ギリシャのテサロニケで開かれました。シンポジウムは教皇庁立聖アントニオ大学のフランシスカン霊性研究所の主導により、テサロニケのアリストテレス大学の東方教会神学部神学科との協働で開催されたもので、テーマは「現代世界における教会の証し」でした。このテーマの選定に当たって主催者は、「キリスト教徒の生活にとって、宣教者的な行動と教会の目に見える一致への道との関係を深める事が重要であると強調したかった」と述べました。

ブリュッセルで新期の宣教師養成講座始まる

創設から11年目を迎え、ブリュッセルの講座は兄弟たちをミッションに向けて養成し続けています。今年も宣教者として世界中の様々の地域に派遣される12人の新しい兄弟たちが参加して、すでに9月初旬から英語での新講座が始まっています。受講者はカプチンの兄弟が7人、コンヴェンツァルの兄弟が3人、小さき兄弟が2人で、フィリピン、イタリア、インド、ポーランド、マラウィの出身者です。

開講式にはカプチンの兄弟ヘルムートとコンヴェンツァルの兄弟ヤレク、小さき兄弟の兄弟マッシモの三人の海外宣教総書記が出席しました。講座の指導監督は兄弟ジャンフランチェスコ・シストが務め、修道院長の兄弟ディディエ・ファン・ヘッケとコンゴ出身の新しい小教区司祭の兄弟ベンジャミンが補佐します。3ヶ月の講座の最後に、宣教者の兄弟たちはアシジで一週間霊的黙想をします。その後2011年11月20日に総長から宣教指令書が授与されます。

フランシスカン新刊の栞

*シジスムンド・ヴェルヘイ著「命ある者の地で-アシジの聖フランシスコの会則」(原題Ke Negeri Orang-orang hidup. Anggaran Dasar Fransiskus Assisi untuk Para Saudara Dina)。メダン(インドネシア)、2011年。全208頁

clip_image012 著者シジスムンド。・ヴェルヘイの大きな貢献は、会則を「キリスト教的完徳という一般的な教え以外には、本来のフランシスコのカリスマが全く反映していない一連の信心書」として見られ解釈される事から解放したことです。フランシスカン資料集の研究を通して、著者はフランシスコと仲間たちの原初の福音的な生活様式を見出します。そして何がフランシスコと仲間たちに、教会と社会の両方に身を置くという選択をさせたのかを明らかにします。フランシスコが父の元を出てアシジのハンセン病者の「地」を求め始めた時、彼はこれまでとは別の見方で社会を見るようになりました。そしてそれはフランシスコの回心の時となりました。会則の具体的な指示は、弱く脆く従属的な立場の側に立つという、フランシスコのこの本質的な選択に基づいてのみ理解できます。フランシスコと仲間たちは、人々が他者を支配し自己の利益を守るためにその権力を維持し拡大しようと必死にもがく社会に属す事を望みませんでした。むしろ政治的、経済的、教会的、軍事的な力とその結果生ずる価値体系とを放棄し、自身の生活様式を通して、神のみが全能である事を示しました。

*ジョヴァンナ・カサグランデ著「クララを巡って。転換期-仲間、修道院、献身」(原題Intorno a Chiara. Il tempo della svolta. Le compagne, i monasteri, la devozione)。ポルツィウンクラ出版、2011年。全240頁。

clip_image014 アシジのクララの生活は、共同体体験を大きな特徴とします。そのためクララにとって孤独は不自然なものでした。この理由により、聖人は各人の本質的次元が見出されるのは他者との出会いによってあるという事を証しするために、絶えず神との関係及び他者-特に姉妹たち-との関係へと開かれていました。著者は資料に裏づけされた注意深い研究を通してクララの霊的冒険と修道ムーブメントを読み直し、その永続的な豊かさと適切さを把握しようと努めます。

お知らせ-世界のあちこちから

聖地のキリスト教徒の問題についての国際会議:英国ロンドンで2011年7月18日から19日まで、聖地のキリスト教徒の問題についての国際会議が開かれました。会議はウェストミンスターのカトリック大司教とカンタベリーの英国教会大主教が共同で主催しました。

会議の目的は、「メディアによる現地の状況、政界及び統治責任者についてのより確かな監視(モニタリング)」を促進させる事でした。会議はキリスト教徒コミュニティに対するより大きな注目を強調しました。コミュニティの解消は、すでに危険なまでに急進化している地域の地勢図に深刻な結果をもたらすと懸念されています。会議ではさらに以下の事案の促進が重要視されました:1)聖地の小教区や学校や市民社会のために現況を正確に記述した資料を作成すると共に、現在の傾向を覆すのに有用な選択肢を検討する。2)聖地のキリスト教徒への経済的援助を行なう。具体的には法的保護の作業や巡礼、若者のためのプロジェクト、学生や学者の交換プログラム、教区や小教区や学校間の連絡と連携の緊密化、様々の信仰の間の協力を支援する。

ボリビアのフランシスカンズ・インタナショナルが地区ワークショップ週間を共催:ボリビアのフランシスカンズ・インタナショナル(FI)は2011年7月初旬に同国タラタの聖フランシスコ修道院で、特に極貧の問題に注目しつつ「国連における人権機構」についてのワークショップ週間を共催しました。

同国フランシスカンズ・インタナショナル担当室長の兄弟イナシオ・ハーディングOFMは、このボランティア活動を「現代の世界における私たちのフランシスカン・ミッションの本質部分」と考えます。そして「40人を越えるフランシスカン家族メンバーを始めコロンビア、エクアドル、チリ、エルサルバドル、メキシコ、ヴェネズエラ、ペルー、そしてボリヴィアからの他の組織の人々の参加を得て、私たちは幸せです」と語ります。

ワークショップには特に極貧とそれに関連する問題に取り組むフランシスカンたちが、様々の国での体験を分かち合い、個人的・集合的な行動を発展させるために集まりました。この機会にFIは参加者と共に、国連人権理事会内組織や条約機関、他の特別手続きなど国連の様々の人権機構に公式に提示できるデータと報告書を集めるための計画と方策を整えました。

ブラジルで福音宣教の国際会議:ブラジルのペトロポリスで2011年9月19日から22日まで、フランシスカン神学研究所の主催で「対話における福音宣教:新たなエコロジー方法論のシナリオ」をテーマとする国際会議が開かれました。詳細は下記サイトに掲載中です:http://faculdadedeteologiaitf.wordpress.com/

「アシジのクララ:人物像と歴史」:アーヘン(ドイツ)の「ヨハネ・ドゥンス・スコトゥス」アカデミーはクララ会創立800周年を記念して2011年11月8日から10日まで、「アシジのクララ:人物像と歴史」と題する会議を開きます。詳細は兄弟ヘルベルト・シュナイダー下記宛にご連絡下さい:Fr. Herbert Schneider, Franziskanerkloster Vossenack, Franziskusweg 1, D-52393 Hürtgenwald;

E-mail: herbert.schneider.ofm@gmx.de ; Cell: 0170 – 7 33 88 33.

2011年8・9月号

アシジの聖クララの祝い日

clip_image004 クララ会創立800周年となる今年のアシジの聖クララの祝い日が「アシジ精神」の25周年記念と一致するのは、実に神のみむねです。フランシスコとクララの福音的体験によって、ヨハネ・パウロ二世はアシジを、この歴史的なふるまい-すなわち平和を祈るために世界の指導者たちが集う「世界平和祈祷集会」-を行なう場として選びました。それ以来、このふるまいはアシジ精神として知られるようになりました。私たちフランシスカンはアシジに生まれましたが、アシジ精神を家族の栄光としてではなく、より平和な世界を築く事に献身と奉仕を捧げるための緊急の招きとして考えています。(2011年聖クララの祝い日に向けた総長の手紙より)。

教皇が2011年10月にアシジ訪問

clip_image006 教皇は2011年1月1日のお告げの祈りの後、10月のアシジ訪問を発表して次のように述べました:「親愛なる兄弟姉妹の皆様、私は『世界平和の日』メッセージの中で、世界の大宗教は人間家族のために一致と平和の重要な要素になれると強調する機会を得ました。さらにその際、本年2011年は尊者ヨハネ・パウロ二世によって1986年アシジで世界平和祈祷集会が開催されてから25周年の節目である事についても思いをいたしました。それ故私は10月に巡礼clip_image008者として、様々の修道会のキリスト教徒の仲間たちや世界の諸宗教の代表者たち、そして理想的にはすべての善意の人々をこの巡礼に加わるよう招きつつ、聖フランシスコの町に向かいます。それは私の先任者の望んだ歴史的行動を記念すると共に、あらゆる宗教の信者が平和への奉仕としての信仰を生きるという献身を、厳かに新たにする事を目的としています。神への旅路をたどる者は平和を伝えずにはいられず、平和を築く者は神に近づかずにはいられません。私は皆様に今この瞬間から、祈りと共にこのイニシアティブに同伴して下さいますようお願い致します」。

それ故私たちはベネディクト16世と共に、「普遍的兄弟愛」の聖人である聖フランシスコの町-平和の象徴の町として世界に知られるアシジで、対話と話し合いと祈りの新たな機会を生き、体験しましょう。

総長はアシジ精神25周年記念をどう祝うかについて、すべての兄弟たちに二通の手紙を送っています。http://www.ofm.org/をご覧下さい。アシジ精神の祝いの資料が様々の言語で入手できます。またこのイベントの祝い方についてのアイディアが下記サイトに紹介されています。ご参照下さい:http://spiritodiassisi.wordpress.com/

アシジ精神とフランスのフランシスカンたち

アシジで実現された大宗教の指導者たちの集まりの25周年記念を祝うために、フランシスカン家族の諸宗教委員会は以下のイベントを計画しています:

1. パリで2011年11月11日に国際セミナーを開催する。クレテイユ司教で司教区の諸宗教間対話評議会議長のモンシニョール・サンティエが司会役を務める。

2. 同市ノートルダム大聖堂で11月12日若い人々と共に前夜祭を行なう。

3. 翌11月13日コンサートに続いて市の中央部で「平和の行進」をする。

今回の記念祭の目的は、共に真剣で熱のこもった出会いの時をすごしつつ、アシジでのイベントを記念する事、その後現在に至るまで25年間の諸宗教間対話の旅路を内省する事、そして対話に向けた新たな展望を開く事です。特に若い人々を始めとして、幅広い公衆の参加が期待されています。詳しくはウェブサイトに掲載中です:http://franciscain.net/

第23回国際マリア学会議の準備-ローマ

教皇庁立国際マリア学会(PAMI)は2011年6月4日、来年開かれる第23回国際マリア学会議に向けてそのテーマと構成の概要を検討する研究セミナーに、世界中からおよそ50人のマリア学研究者を招集しました。国際会議は2012年9月5日から9日までローマの教皇庁立聖アントニオ大学(PUA)で開催されます。今回のセミナーではサルバトーレ・M・ペレッラO.S.M.教授がバチカン評議会について報告した後、兄弟ヴィンチェンゾ・バッタグリアが全国マリア学会からの様々の提案を発表しました。作業はグループに分かれたり全体で集合したりしながら続けられ、来るべき会議のテーマ「第二バチカン公会議後のマリア学。受入れと評価と展望」が承認されるに至りました。

その間にPAMIはレイリア-ファティマ(ポルトガル)の司教の要請を受け入れ、聖母御出現100周年となる2016年にファティマで次の第24回国際会議を開催する旨承認しました。PAMIはまた、ワルシャワのステファノ・ウィジンスキー枢機卿大学神学部にコルベ講座(聖マキシミリアノ・マリア・コルベのマリア学)創設を承認しました。同大学はコルベ神父ゆかりの地であるニエポカラノフのコンヴェンツァル・フランシスコ会の無原罪の御宿り管区本部に事務局があります。

最後に、PAMIはヨーロッパ連合の資金援助で教会に捧げられた新しい博士課程を支援しています。新課程の講座はヴィチェンツァにある「ベリコ山の聖マリア」宗教学上級研究所で開始される予定で、タイトルは「教会、聖なる所。巡礼の地にして文明の中心」です。来月以降PAMIは本会の諸管区や各地のフランシスカン研究所で、フランシスカニズムのマリア学的次元についての講座開催を続けます。

大陸レベルでの養成担当者会議

養成と勉学総事務局は、各地域の養成の現実に近づく方法として大陸レベルでの会議の開催を決定した2009年総集会の指令に従って、この秋に二つの大陸レベルの養成担当者会議を主催します。すでにアジアでは、2010年9月にフィリピンのタガタイで成功裏に行なわれました。現在二つの会議の準備が進んでおり、その一つは9月11日から18日までコロンビアのボゴタで開かれるラテンアメリカ協議会連合(UCLAF)の会議で、もう一つは11月20日から27日までタンザニアのアルシャで開かれるアフリカの会議です。出席者は前回総集会の指示とテーマに従います。各構成単位から二人の養成担当者すなわち有期誓願責任者と召命/志願院責任者が出席するよう招かれており、テーマは以下の四つです:①勉学綱領とフランシスカン養成綱領の理解、②福音的勧告におけるフランシスカン養成、③秘蹟の生活におけるフランシスカン養成、④使徒職に召し出された兄弟への同伴。

さらに各会議では、先に諸管区の「養成と勉学」事務局の行なったアンケートに対するすべての回答について、見解が発表されます。このインフォメーションは、発表についての内省や兄弟たちの対話や典礼祭儀と共に、私たちが両大陸の人々の中に具現化された「福音の使者」となるための養成の旅路を続ける上で助けとなるでしょう。

養成と勉学の第13回国際評議会

OFM養成と勉学総事務局は「主よ、あなたの道をわたしに示し、あなたに従う道を教えてください(詩篇25.4)。堅忍と帰属意識の間のフランシスカン召命」というスローガンの下、第13回国際評議会を2011年10月9日から16日までエルサレムで開きます。各フランシスカン協議会の養成と勉学事務局代表が出席し、それぞれの協議会における養成の活動や統計データを発表します。

様々の発表が、以下の二つの観点から総合的なテーマに取り組んで行なわれます:一つは聖書からの霊感という観点で「聖書における召命、旧約・新約聖書における堅忍とアイデンティティ」、もう一つは養成の活動という観点で「修道生活の危機、困難に直面しての養成の教育課題とその対応」に取り組みます。聖地特別分管区にいるという特別の恵みと、典礼と内省、それに兄弟的な対話は、召し出しを受けた人がその召命を粘り強く維持して励み、本会への帰属感を成長させる事ができるようにと、私たちが養成の手法を深め続けるのに助けとなるでしょう。それは普遍の共同体に活力を与える「福音から始める」プロジェクトと一体になって行なわれるべきものです。

フランシスカン新刊の栞

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*ジュゼッペ・ブフォン著「省かれた歴史を追って。フランシスコ修道会の近現代修史」(原題Sulle tracce di una storia omessa. Storiografia moderna e contemporanea dell’Ordine francescano)。フランシスカン選集第18巻。新シリーズ6。クアラッキの兄弟出版、グロッタフェラータ、2011年。全271頁。

ヘリベルト・ホルザプフェルによって1909年に著されたフランシスコ修道会史についての教本は、フランシスカンの全ての出来事を概説し、その全景を示そうとした最後の試みと考えられています。他の多くの出版物が主に小さき兄弟たちの最初の世紀に注意を集中し、ある特定の局面や時期や出来事、変化、人物、動きに関心を寄せるのに対して、本書はこのような省略と除外の理由を考察しようと努め、様々な理由について考証と検討を展開します。それは結果として、現代に隆盛を極める修史学分野に一つの内容豊かな著作を生み出すことになりました。

*L・ベルタッゾとG・カッシウス監修「フランシスカン初期殉教者からパドゥアの聖アントニオへ」(原題Dai Protomartiri fran-cescani a sant’Antonio di Padova. )。2010年6月11日開催「国際研究デー」(於テルニ)紀要。アントニオ研究センター、パドゥア、2011年。全228頁。

clip_image012 初期の小さき兄弟たち-ウンブリアの聖ベラルド・ダ・カルヴィ、聖ピエトロ・ダ・サン・ジェミニ、聖オットーネ・ダ・ストロンコーネ、聖アクルシオ、聖アジュート-の殉教790周年(1220-2010)を記念するイベントの一部として、イタリアのテルニ-ナルニ-アメリア教区は教皇庁立聖アントニオ大学の中世及びフランシスカン上級研究所と協働して、2010年6月11日テルニの教区博物館で「フランシスカン初期殉教者からパドゥアの聖アントニオへ」というテーマの研究デーを開催しました。本書はその紀要です。

*クリストバル・ソラレス著「マルティン・ブーバーの教育哲学」(原題La filosofia dell’educazione in Martin Buber)。プントパーチェ出版、タラント(イタリア)、2011年。全clip_image014202頁。

自己認識は知識に付加されるものとして解釈されるべきではなく、理論上の一側面としてや、単なる知的好奇心として説明されるものでもありません。それは人間の緊急かつ本質的な任務と義務として捉えられるものです。人間はただ自身の限界と有限性によってのみ解釈されるべきでなく、他者への参与に基づいて、「知り、働きかけ、希望する」という体験によっても解釈されなければなりません。このあり得べき他の実在への参与によって、有限なものとしての人間存在は、無限のものへと自らを開きます。それ故に人間はいっそう問題をはらんだ不確実なものとなり、その全体を明確に定義づけるのがさらに難しくなります。マルティン・ブーバーが率直に述べるとおり、これは基本的に人間と無限の方との関係性についての大きな問題です。ブーバーは本質的に宗教家で、人間の豊かで複雑な体験を明確化して伝えるために哲学(特に現象学)の用語を活用します。

お知らせ-世界のあちこちから

OFM典礼委員会:OFM典礼委員会に委ねられているフランシスカン典礼書物は、「フランシスカン・ミサ典礼書と朗読用聖書」と「フランシスカン典礼祭儀の手引」です。委員会は今回を「時課の典礼フランシスコ会補遺」と「フランシスカン殉教者列伝」についても準備する好機と考えています。資料は総理事会が吟味できるように、2012年までに用意できている事が望まれています。委員会メンバーは本会の諸構成単位に存在する資料を送って下さった兄弟たちに協力を感謝すると共に、然るべき管轄庁によって承認された福者と聖人についての典礼資料とインフォメーションを、2011年12月までに総本部宛にお送り下さるよう、引き続き全会に呼びかけています。

フランシスカニズムについての講座:アシジで2011年9月26日から30日まで、フランシスカニズムについての講座が開かれます。これはウンブリアのフランシスカン家族の要請によるもので、聖クララが自身を奉献してから800周年の記念にあたって、堅固で充実したフランシスカン養成を目指すフランシスカン合同の協働の一部として行なわれます。各課目は、フランシスコ的・クララ的な霊性と人間論への正しいアプローチのために適切な道具と基準とを示す事を目的としています。講座は5日間で授業は全20時間(各45分)、天使の聖母聖座大聖堂のレフェットリエット・ホールで朝8時30分から昼12時30分まで行なわれます。詳細はアシジ神学研究所 Tel. 075.813061 - Fax 075.815421; E-mail: segreteria@istitutoteologicoassisi.it、または「オペラ・デラ・ポルチウンクラ」非営利社会事業体Tel. 075/8051419 E-mail: opera@porziuncola.orgにご照会下さい。

グラーツでのシンポジウム-オーストリア:フランシスカン家族は常に平和と諸宗教間対話と人権への配慮を推し進めてきました。小さき兄弟会オーストリア管区とグラーツのカトリック神学学部の主催により、2011年10月13日から14日までフランシスカン修道院とグラーツ神学大学センターで、この趣旨のシンポジウムが開かれます。1219年のアシジのフランシスコとサルタンとの出会いを念頭に置いて、シンポジウムは宗教と文化の関係についてのフランシスカン的ビジョンを知り、平和を推し進めるための方法を提案したいと希望しています。また10月13日午後7時30分には、シンポジウム中にグラーツのコンヴェンツァルの兄弟たちの修道院禁域で「平和のためのエキュメニカルと諸宗教間の祈り」があります。詳しくは下記サイトをご覧下さい:
http://www.uni-graz.at/pax_et_bonum/

800周年にクララ会に委ねられた聖母聖堂-フランス:ロンシャンの丘に立つ「いと高き所の聖母」聖堂は、偉大な建築家ル・コルビュジェの傑作と考えられています。三人の仲間管区(フランス/ベルギー)のフランシスカンたちはこれまで数年間、夏の数ヶ月この聖堂に存在してきました。一方シスター・ブリジット・デ・シングリーを修道院長とするブザンソンのクララ会は、街を離れ丘に難を避けて新しい修道院を建てる事を決定しました。従って建築家レンツォ・ピアノ氏の設計による修道院複合施設の落成式が行なわれる2011年9月8日から、クララ会姉妹がロンシャンに住み始めます。聖堂への見学者も歓迎されます。詳しくは下記ウェブサイトに掲載中です:www.clarisses-a-ronchamp.fr:

clip_image016新しい分管区:イタリアのサルディニア「恵みの聖母」管区は、ウンブリア「アシジの聖フランシスコ」熾天使管区の従属分管区になりました。総長の兄弟ホセ・ロドリゲス・カルバッリョは2011年6月12日の政令によって新しい構成単位を制定すると共に、同日付で新分管区の最初の執行部を任命しました。新執行部は分管区長の兄弟アンジェロ・マリオ・ソリナスと、分管区評議員の兄弟ルカ・プソと兄弟シモーネ・ファルシ、ステファノ・コゴニ、兄弟ピエトロ・コゴニから成ります。

OFM日本管区から

2009年の総集会の決議に沿って、総本部のJPIC担当室が編集した環境問題に関する小冊子が二冊出版されました。その日本語版が出来ましたので、フランシスカン・ファミリーの共同体へも配布します。追加をご希望される方は管区本部まで連絡ください。以下のアドレスの「その他の資料2」からPDF版をダウンロード出来ます。(なお、そのページには、最近出た他の公文書等も掲載されています。) http://ofmjapan2.blogspot.com/2011/08/blog-post_29.html

1)「フランシスカンと環境正義」2011年(A5)p50

2)「小さき兄弟たちの日常生活における被造物への配慮」2011年(A5)p56

2011年7月号

「聖フランシスコ癌征圧センター」設立へ-リトアニア

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リトアニアのフランシスカンの兄弟たちは癌患者とその家族の生活の質の改善のために、バルト海沿岸クライペダ市の「聖フランシスコ癌征圧センター」設立のプロジェクトで活発に協働しています。すべてはおよそ10年前、一人の教区民の女性が癌の手術を受けた際に、手術自体は成功したにもかかわらず様々の困難を体験しなければならなかった事から始まりました。彼女は癌患者たちを互いに支え合うために一致させようと決意しました。フランシスカンの兄弟たちはクレティンガ修道院の一室を、この人々の月例会のために自由に使えるようにはからいました。集まりが大変多人数になったばかりでなく好ましい効果をもたらしているのを見た兄弟ベネディクタスと兄弟アルドナ・ケルピテは、クライペダにセンターを設立する事を考えました。そしてこの趣旨で市内に好立地の拠点を見つけました。それは評価の高い腫瘍科で知られる病院にほど近い、2ヘクタールを越える土地でした。

clip_image004 フランシスカンたちは早速ボランティアの養成や、センターと教会と修道院の複合施設の設計にとりかかりました。センター建設の作業は2011年5月に始まり、2012年8月に完了する予定です。費用についてはクライペダ市とヨーロッパ連合、英国リトアニア協会の慈善事業部門「ティルタス・トラスト」、英国の癌征圧支援の慈善団体「マクミラン・キャンサー・サポート」、それに癌征圧をスローガンとするチャリティジョギング大会「ラン・フォー・ホープ」や慈善コンサートなど様々の資金集めのイニシアティブによる財政支援を受けます。そしてなお、ボランティア養成を始めとして、専門知識と技術を持つ職員のために、また患者とその家族に対する様々のレベルでの適切な補助を保証するために、さらにはセンターとその活動を全国レベルで広げるために、夢とプロジェクトを分かち合う人々の支援が必要とされています。詳細は下記サイトでご覧になれます:http://www.viltiesbegimas.lt/ 支援方法については聖フランシスコ癌征圧センターにご連絡下さい:St. Francis Center for the Fight Against Cancer. Tel. +867 135 417; e-mail: kerpyte@kretvb.lt or sjurcys@gmail.com

ヨーロピアン・プロジェクト

先の総集会で指示された「ヨーロピアン・プロジェクト」(指令26,27)が具体的な形を取り始めています。ヨーロッパ協議会連合(UFME)議長の兄弟ヴィトール・メリシアスとトリノ管区長で評議員の兄弟ガブリエル・トリヴェリンは2011年6月4日、ヨーロッパの4人の総理事とローマで会い、来る2011年10月17日から22日までリスボンで開催されるUFME総会でヨーロッパの管区長たちに提示する公文書を明確にしました。テクストは幾つかの目標を提議しており、それには2010年2月ブリュッセルでの前総会で示された具体的なコミットメントや、ヨーロッパにおけるフランシスカニズムの新たな道に向けた提案が含まれます。

この最初の公文書は、すでに大陸に現れている以下のような事柄から生まれました:新しい福音宣教のための新しい形の存在、サンチアゴ・デ・コンポステラの道をゆく巡礼者の受け入れ、発展を促し兄弟たちの間に「ヨーロッパの良心」を推し進める事を目的として2年おきに開かれる「フランシスカン・ヨーロッパ会議」、信徒をも含めたブリュッセルでの宣教者養成、移民者に対するより効果的な司牧の奉仕職、ヨーロッパの諸修道会におけるフランシスカンの存在、ヨーロッパにおける私たちのカリスマの存在の徹底的な見直し。

公文書は「建設途上のプロジェクト」として意図されており、最終的な形に完結された固定的なものではありません。それは常に「最新化」されて、UFMEの未来への道の「案内人」役を務める事が可能です。

総長がカスティーリャ管区訪問-スペイン

clip_image006 総長は2011年5月30日から31日までスペインのカスティーリャ聖大グレゴリウス管区を訪問しました。訪問には総理事の兄弟ヴィセンテ・フィリペと管区のメンバーが同行しました。第一日目の朝、一行はマドリッド近郊の都市アルコルコン「洗礼者聖ペトロ」教区教会で管区の大多数の兄弟たちと会いました。その機会に総長は私たちの生活の本質的な諸次元すなわち観想的生活、兄弟的である事、小さきものである事、そしてミッションについて、兄弟たちに語りました。その日の午前は聖体祭儀をもって終了し、その中で修道生活の金祝と銀祝を迎える7人の兄弟たちのお祝いがありました。

午後に総長はマドリッドの管区本部で7人の「アンダー・テン」の兄弟たちと会い、活発な対話が進められました。集まりは晩祷をもって終わりました。

翌5月31日朝、総長はマドリッドのクララ会修道院で、カスティーリャのクララ会連合の姉妹たちとTORのメンバーとに会いました。集まりは聖体祭儀をもって締め括られ、そこでクララ会連合の100周年記念祭が公式に開始されました。午後には管区修道院でもある同市の「黙想の聖アントニオ」教会で、マドリッド地区とカスティーリャ地区のSFO兄弟姉妹たちと総長の会合がありました。

フランシスカン歴史文書館評論誌の総目録

「フランシスカン歴史文書館評論誌。目録第51-第100巻(1958-2007)」〔原題Archivum Franciscanum Historicum. Indices tomorum 51-100 (1958-2007)〕。クアラッキの兄弟出版、ローマ、2011年。全890頁。

4年を越える大仕事を経て、クアラッキの兄弟出版はフランシスカン歴史文書館の刊行する同館名の評論誌「Archivum Franciscanum Historicum」(AFH)の、1958年から2007年までの総目録を発表できた事に喜びを表明しています。それは同誌の創刊100周年(1908-2008)記念へのさらなる貢献となっています。本書は「AFH」に収められた豊かな歴史情報を活用するための、必要不可欠な道具です。印刷版に続いてCD-Romによる目録の活用も考えられています。本書に収められている目録は以下のとおりです:
・1958年から2007年の間に出版された「AFH」誌50巻分のリスト
・論評された作品の全リスト。
・著者とその著作の索引。
・諸著作の主要テーマに関する分析的索引。
・人物索引。
・要事項の索引。

この総目録の共同著者は以下のとおりです:兄弟ペドロ・ジル・ムフロス、兄弟ベネディクト・メルテンス、兄弟パチフィコ・セッラ(文書館長)、ルカ・ダルヴィット博士。今回の仕事の不完全である事を自覚しつつ、出版者はフランシスカン・ムーブメントの歴史的・文化的・修道的な遺産のさらなる探究に向けた重要な刺激として、本書を評価しています。本書についての連絡先は以下のとおりです:E-mail: quaracchi@ofm.org; Internet: http://www.fratiquaracchi.it

観想についての委員会

clip_image008 観想についての委員会が2011年5月31日から6月2日までローマの総本部で開かれ、以下の兄弟たちが出席しました:兄弟フリオ・セザール・ブナデル(総理事で委員会議長)、兄弟ビエンヴェニド・バイサス(フィリピン)、兄弟エウジニオ・バレッリ(イタリア)、兄弟アンドレ・シリノ(米国)、兄弟ジャン・マリー・ムフェジ(コンゴ民主共和国)、兄弟チェルソ・テイクセイラ(ブラジル)、兄弟ミハエル・S・ヴォフク(スロヴェニア)。兄弟的な心と祈りの精神の内に、委員会は総理事会に提出して承認を受けるべき幾つかの議題を進展させ、深化しました。これらのテーマは次のとおりです:

a)聖クララ修道会(OSC)創立800周年記念祭の際に、小さき兄弟たちとクララ会姉妹たちが「一緒に食事をする」(小さき花15)ためのスペースを提案する。b)本会ウェブサイトで近い将来に最新化される予定の「祈りと観想」について、できればフランシスカンの資料を分かち合う。c)2009年総集会の指令9から現れてくる課題を達成するための様々の可能性を検討する。

無原罪の聖母修道会の会則認可500周年記念祭

無原罪の聖母修道会(OIC)連合と小さき兄弟会の第二回国際会議が2011年5月23日から29日まで、OICの会則認可500周年の機会にスペインのトレドの母修道院で開かれました。題は「神の息吹を受け、召し出され、浄配となる」でした。会議の終了後5月30日から6月3日まで、OIC会則認可500周年を祝う記念祭が行なわれました。

詳しくはOICベティカ連合http://www.beticaoic.org/または母修道院http://www.concepcionistastoledo.org/の各サイトでご覧になれます。

フランシスカン新刊の栞

clip_image010*A・カッチオッティとM・メッリ監修「フランシスカンと金銭の使用。第8回グレッチオ歴史会議議事録(2010年5月7-8日、於グレッチオ)」(原題I Francescani e l’uso del denaro. Atti dell’VIII Convegno storico di Greccio, Greccio, 7-8 maggio 2010)。フランシスカン叢書出版、ミラノ、2011年。全190頁。

第8回グレッチオ会議はフランシスカンの起源からの歴史を再認識しつつ、福音の教えにおける世俗的財貨の適切な使用の問題について取り組みました。そこから生まれた内省は、西洋の歴史において全体の幸福を目標に拡大し続けてきた多くの政治・経済理論の核心にあって、それらの刺激となるものです。提出された報告の中で幾つかの難しい問題として、以下のような事柄が検討されています:個人的・集団的な決定における経済的条件付けの増大;不正と不平等を生み出さない市場を目的として、倫理的規則の必要性の高まり;屈辱的な貧困と未曾有の富のただ中での金銭の使用のあり方;利益の正当性と社会的再投資。

グローバルな発展の諸要素はますます複雑になり、社会的文化的・政治的な含意の解読が困難になっています。それは必然的に、経済行動の中心に据えられる「より人間的な」基準への注意を喚起せずにはおきません。

*シームス・ムルホランド著「家路への翼に乗せて。アシジの聖フランシスコの生涯についての詩と黙想集」(原題As We Wing Him home. A Collection of Poems and Meditations on the Life of St. Francis of Assisi)。フランシスカン国際研究センター、カンタベリー、2011年。全144頁。

「兄弟シームスのこの繊細な美しい作品は、彼が詩の『狂気』を甘受した後、フランシスコ会に入会する前の数年間に書かれました。彼は最近私に次のように指摘しています。『プラトンは、詩とは人をとりこにする三つの熱狂の一つだと言いました!それなら私はその熱狂者です』。もしそうであるなら、彼はその師父聖フランシスコの心に従った熱狂者と言えるでしょう。聖人は二本の棒切れを想像上のバイオリンと弓にして弾きながら、神の賛美をフランス語で歌いました。そして死のときが近づいた時、あたかも白鳥が死を前に美しい歓喜の歌を歌うという伝説のように、吟遊詩人のし方で最後の歌-あの素晴らしい詩『太陽の歌』-を歌いました」(ムレイ・ボドによる「はしがき」より)。

*アルフレード・マンヒサ著「黒人の非疎外化。没後50年フランツ・ファノンの思想における『新ヒューマニズム』」(原題La dis-alienazione dell'uomo nero. Il “nuovo umanesimo” nel pensiero di Frantz Fanon, 50 anni dopo)。アルバトロス、ローマ、2011年。全122頁。

本書は現代の地政学的な西洋中心部における暗黒大陸と黒人の歴史、人間学、政治、経済、哲学について、読者からの質問に答えると共に、新たに別の多くの問いかけを提起します。

お知らせ-世界のあちこちから

フランシスカニズム週間:小さき兄弟会シチリア管区は兄弟たちとフランシスカン家族全員を、2011年8月29日から9月3日までイタリアのパレルモ-バイダで行なわれる毎年恒例のフランシスカニズム週間に招いています。テーマは「1211-2011.時代を超えたアシジのクララのキリスト教的提案」で、講演者はマルコ・バルトーリ教授とジョヴァンナ・カサグランデ教授です。詳しくは兄弟サルバトーレ・フェッロに御連絡下さい:電話cell. 335 80 58 254; e-mail: salvoferro@libero.it

第34回フランシスカン研究週間:フランシスカン研究週間が2011年8月28日から9月2日まで開かれます。これはヴェロナ(イタリア)「聖ベルナルディノ管区合同神学研究会」の主催する毎年恒例のイベントで、フランシスカン資料集への歴史的、本文校訂的、霊的なアプローチを提案する事を目的としています。クララ会創立800周年記念祭に際して、私たちは「聖クララの生涯」(Legenda Sanctae Clarae Virginis)と「列聖調査記録」という、アシジの聖女についての最も古い二つのテクストを研究する事によって、アシジの聖クララの生活と選び取りを深く掘り下げたいと考えます。詳しくは以下のサイトをご覧下さい:www.sanbernardinoverona.it研究週間への参加登録及び問い合わせはEメールアドレス宛にお願い致します:segretario@teologiasanbernardino.it

スペインで「クララ・デー」開催: クララ会創立800周年記念を祝う「クララ・デー」が2011年9月1日から3日まで、スペインのカタルーニャ州バルセロナで開かれます。詳細は下記サイトに掲載中です:http://www.clarisascatalunya.cat/

フランシスコとクララについての研究デー(ドイツ):ドイツのブランデンブルク州ハイリゲングラーブのプロテスタント修道院で2011年10月20日から24日まで、「彼らは如何に祈ったか:アシジのクララとフランシスコ-ディートリッヒ・ボンヘッファー」と題する神学セミナーが開かれます。この研究デーの責任者はイル-ゼ・トド博士、エルネスト-アルベルト・シャルフェノルト博士、それにオランダ管区の兄弟ヘンク・ヤンセンOFMです。詳しくは下記サイトをご覧下さい:http://www.klosterstift-heiligengrabe.de/

プーリアとモリーゼの管区集会(イタリア):イタリアのプーリアとモリーゼ両州の小さき兄弟たちは2011年6月20日から22日まで、サン・ジョバンニ・ロトンドで管区共同体の年次集会を開きました。副総長の兄弟マイケル・ペリーと総理事のヴィンチェンゾ・ブロカネッリも出席して、なおいっそう共同体が「落ち着かない心で人生に意味を探し求める人々に霊と命であるみ言葉を差し出すため、福音に浸された」ものとなるよう力添えしました。参加者は特にクララ会創立800周年記念祭とクララ会姉妹たちについて、また私たちの福音宣教の巡業の旅のミッションにおける姉妹たちの役割について、さらには2012年の管区会議に向かう道筋について内省しました。

罪ある司祭、教会内の醜聞と聖フランシスコの希望:兄弟パット・マッククロスキーOFMSinful Priests, Scandal in the Church and the Hope of St. Francisはフランシスカンの雑誌「聖アントニオ・メッセンジャー」誌に掲載された自身の上記標題の12の講義シリーズで、教会を動揺させる醜聞に取り組むために私たちが聖フランシスコの指針を見出すのを助けます。この一連の講義から、私たちは聖フランシスコが如何にその時代の醜聞に取り組んだか、そして一部の聖職者による小さき人々への虐待の醜聞に対して、彼のアプローチが如何に現代においても助けとなれるかを知る事ができます。講義は米国に強調点が置かれていますが、それでもなおこの危機が他の多くの国々に影響を及ぼしているのは明らかです。このシリーズを通して、人々は聖フランシスコから与えられた愛と指針を活用する事を学びます。それは教会の未来に楽観的な希望をもたらし、私たちにフランシスカン伝統の力をよく理解するよう促します。兄弟マッククロスキーが用意したこの講義シリーズから、私たちはこうした事実についての展望を得るのに役立つ読み物や研究や質問を自覚するようになるでしょう。
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総本部広報担当室の新室長:マルタの使徒聖パウロ管区の兄弟ヨゼフ・マグロが、本会総本部広報担当室の新しい室長に決まりました。兄弟ヨゼフは昨年12月に帰天した同管区所属の兄弟ジョン・アベラの後任となります。

2011年6月号

ヨハネ・パウロ二世列福-バチカン

clip_image002 ヨハネ・パウロ二世の列福式に先立つ前夜祭が4月30日ローマのキルクス・マクシムス(円形野外大競技場)で行なわれ、20万人を超える人々が参加しました。前夜祭の第一部は「記念の祝い」と題され、新たな福者の教皇在位当時広報官を務めたナヴァロ・ヴァルス博士や個人秘書のドズィヴィツ枢機卿等、教皇に近しい協力者からの貴重な証しがありました。Sr.マリー・シモン-ピエールも、教皇により奇跡的に癒されたという感動的な体験を語りました。実際列福への道を開いたのは、ヨハネ・パウロ二世のとりなしによるこの癒しの奇跡でした。第二部は、ヨハネ・パウロ二世が自ら取り入れた「光の神秘」のロザリオの祈りでした。その5つの黙想から世界中の5つの聖マリア聖所-ポーランドのクラクフのラニエフニキ、タンザニアのカウェカモ-ブガンド、レバノンのハリッサの聖母、メキシコ市のグアダルペの聖母、ポルトガルのファティマ-を生中継で直接結んでロザリオが唱えられました。前夜祭は教皇ベネディクト16世がバチカン宮殿から中継で結びの祈りを唱え、すべての参加者に祝福を与えて終了しました。

ヨハネ・パウロ二世の列福式は復活祭から第8日目「主のいつくしみの主日」の5月1日、聖ピエトロ広場で150万人の巡礼者を前にベネディクト16世の司式による聖体祭儀で行なわれました。教皇はその先任者に次のような言葉で直接語りかけて説教を締めくくりました:「幸いなるかな、教皇ヨハネ・パウロ二世。あなたは信念をお持ちでした!どうか神の民の信仰を天から支え続けて下さいますようにお願い致します。あなたはこの同じ広場からたびたび私たちを祝福して下さいました。教皇様、この窓からどうぞ再び私たちを祝福して下さい。アーメン」。聖体祭儀の後ベネディクト16世は新たな福者の遺体を崇めるために共同司式の枢機卿たちと共にバチカン聖堂内に向かい、出席した諸権威や司教たち、大勢の信者たちがそれに続きました。

数字にみるOFM兄弟共同体

2010年12月31日現在、小さき兄弟は総数14,247人です。その内訳は以下のとおりです:志願者582人(総数に含まれない)、修練者386人、有期誓願宣立者1,413人(司祭を目指す兄弟919人、司祭を目指さない兄弟[ブラザーになりたい兄弟]165人、まだ選択していない兄弟329人)、荘厳誓願宣立者12,448人(司祭9,714人、終身助祭77人、司祭を目指す兄弟466人、ブラザーの兄弟2,077人)。フランシスカンの枢機卿6人、大司教/司教108人で合計114人。2010年中に帰天した兄弟は319人でした。

小さき兄弟たちは110カ国に存在しており、その分布は以下のとおりです:アフリカと中東1,100人、ラテンアメリカ3,413人、北アメリカ1,461人、アジア・オセアニア1,301人、西ヨーロッパ4,507人、東ヨーロッパ2,465人。普遍の兄弟共同体は管区100、自治分管区7、総長直属の構成単位7、管区長協議会14、協議会連合3(アジア・オセアニアのFCAO、ラテンアメリカのUCLAF、ヨーロッパのUFME)から成っています。こうした統計的な数字は、私たちの生活の質の評価に最も重要な要素ではありません。けれども私たちが「共同体の存在に意義を取り戻し、『活動』に新たな宣教の献身を取り戻す」(総理事会便覧「再編成と再構築」7)事を望んで選び取る時、それは心に留めておくべき重要な事実です。

クララ会創立800周年記念の全免償

clip_image004OFM総長の兄弟ホセ・ロドリゲス・カルバッリョの要請を受けて、教皇庁内赦院は2011年4月16日付けの宣言書(Prot.503/11/Ⅰ)によりクララ会創立記念年(2011年4月16日-2012年8月11日)の年間を通して全免償を認めました。教会がこの場合のために定める通常の条件をもって、巡礼あるいは信心でクララ会修道院を訪ねる人がいつでも全免償を得られます。クララ会姉妹は全免償を一日に一度得る事ができます。詳しくは日本管区のホームページを参照。

新しい宣教者の派遣-ローマ

総長は2011年5月22日、カプチンの兄弟たちと共にブリュッセルで3ヶ月の養成を終えた兄弟たちに、宣教地への任命書を授与しました。本会の3人の兄弟たちとその派遣先は以下のとおりです:コンゴ民主共和国「アフリカの聖ベネディクト」管区所属の兄弟ピエール・カバンバ・カブルはハイチへ、同国同管区所属の兄弟タデー・ムサス・ブアナシンはモロッコ分管区へ、ボリヴィア「聖アントニオ」管区所属の兄弟フランシスコ・エウヘニオ・フェルナンデス・ゴンザレスは中国へ、それぞれ向かいます。

総長は任命書授与の際に、私たちが宣教者の兄弟共同体である事を思い起こすようにと希望しました。そこでは800年前にサン・ダミアノの十字架上の御方から私たちの創立者に与えられた「フランシスコよ、行きなさい」という最初の命令が、いつもこだまのように響き続けていなければなりません。

リトアニアのSFO全国選挙集会

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リトアニアSFO全国共同体は2011年5月6日から8日まで、首都ヴィリニスで全国選挙集会を開きました。6つの地区共同体を代表しておよそ30人のメンバーが、全国霊的補佐の兄弟サウリウス-パウリウス・ビタウタスOFMと共に出席しました。また全国フランシスカン・ユース(以下ユー・フラ)の代表として、全国会長のヴィルジニア・ミック氏と副会長のモニカ・ミドヴェリト氏が出席しました。SFO国際評議会(CIOFS)議長団代表として、議長団評議員のエワルド・クロイツェル氏と、SFO/ユー・フラへの霊的総補佐の兄弟イヴァン・マティッチOFMも出席しました。

全国集会は5月6日午後、SFOとユー・フラの現状と福音宣教への召し出しについての発表をもって始まり、それに続いて、退任する全国評議会の報告がありました。翌5月7日朝、議員たちはこれからの3年間の優先課題について研究グループに分かれて取り組みました。選挙集会は同日午後行なわれ、新全国評議会が選出されました。全国会長にはネリウス・カパス氏、国際評議員にはアイダス・ジンタラス氏が選ばれました。リトアニアSFO全国共同体は6つの地区共同体からなり、およそ530人のメンバーがいます。ユー・フラは5つの地元共同体に存在し、100人以上のメンバーがいます。この選挙期間中に、新たなSFO共同体とユー・フラの養成に向けた準備も行なわれています。

フランシスカン新刊の栞

ジョン・ワッツ著「優しい水やり:13世紀から20世紀スコットランドclip_image008におけるフランシスカンたち」(原題A Tender Watering: Franciscans in Scotland from the 13th to the 21st Century)。フランシスカン国際研究センター、カンタベリー、2011年。全424頁。「優しい水やり」は、世界中のフランシスカン家族の豊かな歴史に加えて迎え入れるべき作品です。著者は綿密な調査研究を土台に人を惹きつける魅力的な文体をもって、スコットランドに生きた13世紀から現代に至るまでのフランシスカン男女修道者の証しを私たちに紹介します。スコットランドという文脈におけるフランシスカン・カリスマの霊的・司牧的・宣教的な要素に知的要素を合わせて、本書は様々の出来事や人物についての優れた描写と緻密な解釈を通して生き生きとした全体像を示します。この「優しい水やり」はただ単にスコットランドにおけるフランシスカン家族の歴史というにとどまらず、13世紀から現在に至るフランシスカンの歴史と神学と霊性と実践的生活の発展を俯瞰します。公文書資料に基づきつつ、フランシスカン家族の男女メンバーの交流や中世及び現代世界の社会的政治的力について興味深い意欲的な注釈を豊富に盛り込み、共感を込めて書かれた秀作です。下記サイトを御参照下さい:http://www.franciscanbooks.co.uk/

お知らせ-世界のあちこちから

「世界青年の日」がウェブに:教皇ベネディクト16世の招集により2011年8月16日から21日までスペインのマドリッドで開催される「世界青年の日」の全イベントを、下記サイトで見る事ができます:http://www.cetelmon.tv/、 http://www.radiodelapaz.org/

本会兄弟が控訴院高位聴取官に任命:教皇は2011年5月9日、聖地特別分管区の兄弟デヴィッド・マリア・A・イェーガーを教皇庁控訴院高位聴取官に任命しました。兄弟デヴィッドは現在ローマの教皇庁立聖アントニオ大学で教会法の教授を務めるかたわら、教皇庁の東方教会省と聖職者省の顧問及び法文解釈評議会顧問の任にあります。

薬物・アルコール依存症者のリハビリテーション・ホーム(チリ):チリ聖三位一体管区の「ヴェニフォラス」共同体修道院は2011年4月29日、テムコ(同国南部)の司教モンシニョール・マヌエル・カミロ・ヴィアルと管区長の兄弟ロジェリオ・ウーテルスに祝別されました。共同体は兄弟的な生活と働きと祈りを通して、薬物常用やアルコール依存症に苦しむ人々のリハビリテーションの過程に同伴しようと努めています。このプロジェクトは2008年管区会議で承認され、後援者の信徒たちとの協働で実現したもので、当初はこの新たな課題に奉仕するべく十分準備した兄弟マッシモ・カヴェリスⅠと兄弟オマー・ルナ・Cの二人に委ねられました。リハビリテーション・ホーム修道院の所在地はサンチアゴから576キロ南に位置するコリプリのヴェニフォラスで、兄弟たちの昔の学校の中にあります。

ブザンソンでフランシスカン兄弟たちの巡業の旅:長いフランシスカン伝統の町であるフランスのブザンソンで2011年4月25日から5月1日まで、「巡業の旅」週間が実現されました。フランス-ベルギー「三人の仲間」管区と「福者パシフィコ」管区の巡業の兄弟たちのコーディネーターを務める兄弟ジャック・ジュエの指揮の下、一同はしばらくの間共に巡業の生活を体験しました。兄弟ジャックは次のように記しています:「聖霊の学び舎で、私たちは自分を無にする事と回心、それに自分自身及び他者との正しい関係を学びます。自分を中心に置くのではなく、私たちを導いて下さる神を中心に置く事を学ぶのです。巡業の旅は力強い信仰の体験です」。

総事務局に新任補佐:コロンビアの聖信仰管区所属の兄弟アキメド・エキェベリ・カルボネルはローマの総事務局補佐に任命されました。

2011年5月号

クララ会創立800周年記念祭始まる-アシジ

clip_image002クララ会創立800周年記念祭の開会式が2011年4月16日、アシジの聖ルフィノ大聖堂でアシジ司教モンシニョール・ドメニコ・ソレンティノの司式による前夜祭と共に行なわれました。祈りの後で人々の行列が大聖堂を出発し、途中聖クララ創立修道院と聖キリコ修道院、聖コレット修道院でそれぞれ儀式を行ないながらポルツィウンクラに向かいました。ポルツィウンクラでは小さき兄弟会総長がこのようにして集まった人々を迎え、前夜祭を締めくくりました。詳しくはhttp://www.ofm.org/をご覧下さい。

2012年「アンダー・テン」の兄弟たちの幕屋の集会

総長と総理事会はこれまで15年以上に亘って、荘厳誓願宣立後10年未満の「アンダー・テン」の兄弟たちのための幕屋の集会を促進し、主催してきました。1995年スペインのサンチアゴ・デ・コンポステラでの第一回集会から始まり、2001年にブラジルのカニンデ、2007年には聖地でと、現在までに三度の集会が開かれています。これらの集会への積極的な評価に鑑みて、現総理事会は6年間の任期中にこの体験を継続したいと考えました。そして総長は この趣旨で次回の「アンダー・テン」の兄弟たちの幕屋の集会を招集しました。期日は2012年6月2日から10日まで、開催地はメキシコで、グアダラハラ市のザポパン教会で開会し、メキシコ市のグアダルペ教会で閉会します。集会のテーマは「小さき兄弟としてのアイデンティティ」です。総長と総理事会はこのテーマについて、私たちが先の2009年総集会で求められたように私たちの生活様式に忠実に、今ここで「福音の賜物の使者」であるための基本であると考えます。各管区及び分管区から、荘厳誓願宣立後10年未満の兄弟が少なくとも1人は集会に参加する事が期待されます。そのためすべての管区長及び分管区長の皆様に、この集会に参加するのに適した候補者を見極めて下さるようお願い致します(OFM総長の手紙より)。

再編成と再構築

2009年総集会の指令47は、次のように述べています:「総集会は、管区の再編と再構築という問題について、その目的と方法と類型を明らかにしつつ、今後も継続的に検討するように、また、福音的で宣教者的な生活により大きな活力を与えるという視点から、そうしたプロセスを支えるための指針を提供するように、総長と総理事会に要請する」。

総理事会はこの指令に応えるために、こうした再編と再構築のプロセスをすでに完了したか又は現在行なっている最中の幾つかの構成単位の体験に基づきながら手引き書を作成しました。手引き書は2011年1月に開かれた新任の管区長と分管区長の会議の席で発表され、これら新メンバーの貢献によりさらに充実した内容となって出版されました。日本語版PDFはこちら。

「アシジ精神」とイタリアのフランシスカンたち

「アシジ精神」の25周年記念祭(1986-2011)が近づき、地元や地区のイニシアティブが高まりをみせています。記念の集まりは2011年10月27日、教皇ベネディクト16世をアシジに迎えて行なわれます。イタリアのフランシスカン家族協議会のおよそ55人の管区長は、2011年3月21日から26日までパレルモで開かれたその第35回総会を、専ら「アシジ精神:記念と預言」をテーマとして行ないました。

このテーマは兄弟テクル・ヴェトラリによって管区長たちの内省に再度提議されました。同兄弟はアシジのイベントを、そこに招かれた様々の宗教の代表者たちによる巡礼の旅として実現された、平和と対話の体験として語りました。当時の教皇ヨハネ・パウロ二世も代表者たちをこの旅に招き入れつつ、自身も巡礼者としてアシジの聖フランシスコの墓所に向かって歩みました。

平和を祈願して「神の御手の中に民たちの歴史を置く」ために、「共に祈るのではなく、祈るために共にある」という祈りの次元が兄弟ダニロ・サレッツェOFMConv.によって説明されました。

フランシスカン家族の管区長たちはこの記念年の間、イタリアの様々の地域でイベントを共に祝う方法について合意しました。また総会の間に、兄弟ジャンフランコ・グリエコの著書「ベネディクト16世と聖フランシスコ。歴史、神学、要理教育、霊性」が紹介されました。書物は聖フランシスコ、霊性、フランシスカンの諸聖人について教皇在位最初の5年間に出された101の講話を収めており、ヴァチカン出版局とフランシスカン管区長協議会連合の共同編集で出版されます(2011年ローマ)。

フランシスカン霊性研究所の40年-ローマ

フランシスカン霊性研究所(IFS)の活動40周年を記念して2011年4月4日、clip_image004教皇庁立聖アントニオ大学(PUA)で研究デーが開かれました。テーマは「現代の霊的神学のアイデンティティと任務」でした。大学総長の兄弟ヨハネス・B・フレイヤーOFMとIFS所長の兄弟パオロ・マルティネッリOFMCapの挨拶に続いて、ロッサノ・ザス・フリッツ・デ・コルSJ師が「霊的神学:ヴァチカン第二公会議から現在までの評価と展望」と題する提言を行ないました。午前中は「フランシスカン霊性研究所:記念と預言の間で」というテーマで、IFS教授によるラウンド・テーブル・ディスカッションがありました。参加した教授陣は以下のとおりです:兄弟フレデリック・ラウレルOFMCap、兄弟フェルナンド・ウリベOFM、兄弟アルヴァロ・カッチオッティOFM、兄弟レオンハルト・レーマンOFMCap、IFS副所長の兄弟アルベルト・シュムッキOFM。

午後は兄弟パオロ・マルティネッリが「フランシスカン霊性研究所の歴史をたどる」という題で発表し、それに続いて小さき兄弟会総長でPUA理事長の兄弟ホセ・ロドリゲス・カルバッリョとカプチン小さき兄弟会総長の兄弟マウロ・ユーリが、「フランシスカン霊性研究所のミッションとは何か」というテーマで講話しました。

その後以下の出席者から相次いで挨拶や証しの発表がありました:コンヴェンツァル小さき兄弟会総長の兄弟マルコ・タスカ、律修第三会総長の兄弟ミカエル・J・ヒギンズ、国際フランシスカン協議会-律修第三会(CIF-TOR)議長の兄弟ジェームズ・プグリシ、フランシスカン・レリジャス・ムーブメント(MoReFra)議長のマザー・カルメン・シマローリSCMR、元IFS学生のSr.ロゼーラ・バイマFMM。またこの研究デーのために兄弟マルコ・フィンコOFMCapの発案で、「フランシスコの足跡」と題する写真展が催されました。

フランシスカン新刊の栞

clip_image006*ジャンフランコ・グリエコ著「ベネディクト16世と聖フランシスコ。歴史、神学、要理教育、霊性」(原題Benedetto XVI e San Francesco. Storia, Teologia, Catechesi, Spiritualità)。ヴァチカン出版局、ローマ、2011年。全300頁。

ベネディクト16世は実にフランシスカン的な教皇です。2005年10月12日の一般謁見の際に、教皇は詩篇121とフランシスカンの「平和と善」という挨拶について評して「私たちの魂は皆いくらかフランシスカン的です・・・」と述べました。本書に収集された教皇ベネディクト16世によるフランシスカンの考察は、ただ神学者教皇のフランシスカン「選集」を紹介するだけでなく、聖フランシスコに従う人々や、聖人の時空を超えたメッセージに惹きつけられる善意の男女のために、特に教皇の「フランシスカン的提案」を示す事を目的としています。

*ギルバート・カヴァゾス・ゴンザレスOFM著「母の愛より大きく:アシジの聖フランシスコと聖クララの霊性」(原題Più grande dell’Amore di una Madre: La Spiritualità di clip_image008Francesco e Chiara d’Assisi)。スクラントン大学出版、スクラントン(USA)、2010年。全308頁。

アシジの聖フランシスコと聖クララの生涯については様々の研究があります。けれども「母の愛より大きく:聖フランシスコと聖クララの霊性」と題された本書は、二人の聖人の霊性を、初めて家族関係という文脈で捉えて研究したものです。著者は中世イタリアの家族という文脈でのフランシスコとクララの家族について、綿密に研究する事から始めます。そして両聖人の書き物を精読し、二人が神の体験を理解するために、如何に多様な家族関係から引き出された表現を用いているかを解説します。フランシスコとクララが13世紀の公衆のために書いたという事を考慮して、著者は現代のフランシスカン読者のために、両聖人の霊性を日々の生活へのメッセージと共に読み解く事を提案します。本書は徹底された網羅的な参考文献と豊富な補遺とに裏うちされており、その事は、深く愛され賛美されてやまない二人の聖人についてのこのユニークな専門書の価値を、さらに高める要素となっています。

*ピーター・フォブスOFM著「信仰の道:ローマ。永遠の都の巡礼者への案内書」(原題Glaubenswege: Rom. Ein Pilgerführer für die Ewige Stadt)。パウリヌス出版、トリール(ドイツ)、2011年。全120頁。

本書は単に観光だけでなく、巡礼者としてローマを訪れたいと思う人々に向けて書かれています。世界中の他のどの地よりも、永遠の都での巡礼者体験は、その芸術と歴史とに出会う事を通して実現されます。本書は多色刷りの数多くの写真や素描を通してそれを解説する事で、私たちに非常に多彩な提案をします。そして最終的には、キリスト教の歴史上重要な意義を持つ人々に関連した史跡を載せています。

お知らせ-世界のあちこちから

イタリア語講座:教皇庁立聖アントニオ大学(PUA)は養成と勉学総事務局の統轄で「尊者・兄弟ガブリエル・M・アッレグラ」国際共同体の主催により、イタリア語イタリア文化講座を開講します。講座は2011年8月29日から9月23日までの月曜日から金曜日まで(9:00AM-12:20PM)の総計80時間、メルラナ通りの同大学でイタリア語ネイティブ話者の教授陣の指導の下、受講者のレベル毎に小グループで行なわれます。

講座期間中に城壁の外の聖パウロ聖堂を始め聖カリストゥスと聖セバスティアノの地下墓所やヴァチカン美術館へのガイド付き見学と、ヴァチカンでの教皇の一般謁見が予定されています。講座終了時には修了証書が授与されます。

受講料は教科書と教材、見学費用を含めて450ユーロです。申し込み締め切りは2011年7月5日です。詳しくは「兄弟ガブリエル・アッレグラ」共同体tel. 0670373686; fax. 0670373614; e-mail: sinke@libero.it又はPUA総事務局antonianumsegr@ofm.org; tel. 0670373502; fax: 0670373604にご連絡下さい。

リマの聖フランシスコ公文書館から-ペルー:リマの聖フランシスコ公文書館のニュースレター第36号が、電子版と紙の両方の形で刊行されています。これは多数の歴史研究家と公文書館員と協力者たちの働きによるもので、聖フランシスコ・ソラヌス帰天400周年を記念して文化に貢献する事を目的として実現されました。ニュースレターはリマのフランシスコ美術館の歴史的プロセスを記録しており、フランシスカン家族や研究者たちを始め最新のニュースや重要なイベントを知りたいと思う多くの人々にとって関心深いトピックが収められています。電子版は無料で下記サイトからダウンロードできます:

http://issuu.com/prensafranciscanaperu/docs/bolet n archivo n 36 – l?viewMode=magazine

フランシスカンと社会的なコミュニケーションの手段―ペルー:ペルーの十二使徒管区の兄弟たちは、社会的なコミュニケーションの手段をいっそう活用しています。「平和と善」、「偉大な王の使者」、「クララ会の声」等の公報や、サンタローザ・ラジオ放送(www.radiosantarosa.com.pe)、テレビのJN19チャンネル(www.jn19tv.com)、PaxTV(www.paxtv.org)がその例で、フランシスカンの思想を伝え、兄弟たちや管区の様々のイニシアティブや活動を知らせる方法として役立っています。

管区は自身のウェブサイトhttp://www.12apostoles.org.pe/も持ち、リマのフランシスコ美術館と同市の地下墓所のサイトも開いています。

(http://www.museocatacumbas.com/)先頃「ペルー・フランシスカン・プレス」はブログを起こし、ニュースや最近のイベントについての評論に加えて、PDFフォーマットで典礼公報とリマの聖フランシスコ公文書館ニュースレターも掲載しています:http://prensafranciscanaperu.blogspot.com

第6回ブラジルのフランシスカン・マーチ:ブラジルのフランシスコ会「イエスのみ心」分管区は2011年7月24日から8月1日まで、アシジの贖宥を求めて第6回フランシスカン・マーチを主催します。行進はサンパウロ市の「ガルサのルルドの聖母」小教区から始まり、同市のフランカの「アシジの天使の聖母」修道院でのゆるしの典礼と免償をもって終わります。詳細は下記サイトをご覧下さい:http://www.vocacaofranciscana.blogspot.com/

教皇庁評議会に本会兄弟任命:教皇は2011年4月14日、PUA教会法学部の学部長を務める兄弟プリアモ・エツィを、教皇庁の法文解釈評議会顧問に任命しました。

総長がタイの宣教地区訪問

小さき兄弟会総長の兄弟ホセ・ロドリゲス・カルバッリョは2011年4月12日から15日まで、総理事の兄弟パスカリス・シュクルofmと共にタイの宣教地区を訪問し、宣教地区で働く兄弟たち全員と志願者及び有期誓願者に、ランサイの地区本部で会いました。共同体はホスピスを運営しており、現在HIV患者12人(タイ人10人、アフリカ人1人、英国人1人)の世話をしています。総長たちはバンコクで司教区の大司教と会い、同地のフランシスカンたちの存在と、宣教地区と司教区の将来的な協働の必要性について話しました。プラチュアプではカプチンのクララ会や教会委員会、それに宣教地区への入会希望者と会いました。また宣教地区評議会との会議が開かれ、その際にはビルマの宣教地区議長も出席して両共同体の協働の必要や誓願者と志願者の養成、より多くの宣教者の必要等、双方に関わるテーマについて話し合いました。現在タイの宣教地区には7人の荘厳誓願宣立者がおり、その内3人がパキスタン出身、3人がインド、1人がスペイン出身です。そして有期誓願者4人、志願者5人、入会希望者18人がいます。

総長がベトナム管区訪問

clip_image010 本会総長の兄弟ホセ・ロドリゲス・カルバッリョは2011年4月8日から12日まで、総理事の兄弟パスカリス・シュクルと共にベトナムの聖フランシスコ管区を訪問しました。そして管区理事会や修道院長たちを訪ねると共に管区の兄弟たちに総集会の総括文書「福音の賜物の使者」を贈り、フランシスカンのアイデンティティについて語りました。養成担当者と養成中の兄弟たちには、現代の養成が直面する課題について話しました。サイゴンのクララ会姉妹たちにはフランシスカン的・クララ的アイデンティティについて、またクララ会創立800周年記念祭の開始について話しました。最後に総長はマリアの宣教者フランシスコ修道会に、フランシスカン家族内の協働について話しました。こうしたすべての会議は、その後に引き続き活発なディスカッションが行なわれました。

総長はサイゴン大司教区の枢機卿大司教にも会い、同国における本会と教会の状況や、特にアカデミックな養成分野を含めてフランシスカン管区と司教区の協働の必要について話し合いました。ベトナムの聖フランシスコ管区はアジアで最も活躍し発展している構成体の一つです。現在153人の荘厳誓願者がおり、その内94人が司祭、41人がブラザーの兄弟、18人が神学生です。そして有期誓願者48人、修練者16人、献身者1人、志願者26人、入会希望者64人がいます。

2011年4月号

幸いなるかな、アレルヤ!

clip_image002御復活祭です!「マリヤよ、ゆく道で偉大な朝にあなたは何をみたのでしょう」。そして私たちはかつて罪びとであった人の口から、こう聴きます-「主は墓を出て復活されました」。兄弟姉妹の皆様、遠く或いは近く至るところからこの信仰を公に宣べましょう、「キリストはほんとうに復活された!」(ルカ24:34)。そして同時に、復活された御方が、ご自身が「生きている者と死んだ者との審判者として、神によって定められた者であることを、民に宣べ伝え、かつ証言するように」(使徒行録10:42)と私たちを召し出されたミッションを、新たな情熱と共に引き受けましょう。 (総長の2011年復活祭の手紙より。)

霊性と諸宗教間対話のカテドラル落成式

モンシニョール・ルイジ・パドヴェスOFMCapを追悼するカテドラルの落成式が3月4日から5日まで、教皇庁立聖アントニオ大学(PUA)で行なわれました。モンシニョール・ルイジ・パドヴァスはトルコのアナトリアの使徒座代理区長で、2010年6月3日同国内で暗殺されました。このカテドラルの重要な関心分野は、諸宗教間の対話の架け橋としての神の探求と、多様な修道体験に向き合う中でのキリストと聖霊における神の体験、世界の諸宗教間の関係性と共存との歴史です。そして中東におけるキリスト者の存在に特別の注意が払われます。それはモンシニョール・パドヴェスの大切なテーマであっただけでなく、その存在が東方のキリスト者-特に聖地の-及びイスラムと関わるフランシスカン伝統にとって、重要な要素となっています。

clip_image004落成式の金曜日朝には、本会総長でPUA理事長の兄弟ホセ・R・カルバッリョやカプチン会総長の兄弟マウロ・ユーリ、聖座へのトルコ大使ケナン・グルソイ氏など学術と修道の諸権威が迎えられました。講演者は教皇庁諸宗教評議会議長のジャン・ルイ・タウラン枢機卿と、聖地特別分管区長の兄弟ピエルバッティスタ・ピッザバラでした。この落成式の際に、モンシニョール・パドヴェスの最後の企画となった「アナトリア・キリキア・カッパドキアのキリスト教徒の第一回シンポジウム」も実現する事ができました。これは故人によって企画され2010年6月23日から29日までトルコで開催される予定でしたが、その早すぎる死のために延期されていたものです。

「聖地」誌が刊行90周年

聖地特別分管区の隔月刊行「聖地」誌が、2011年1月・2月号誌をもって刊行90周年を迎えました。同誌はそれを記念して、オンラインhttp://www.edizioniterrasanta.it/から有料ダウンロードできる新たな電子版も開始しました。

「聖地」誌はイタリアの巡礼者に聖地についての最新のニュースを知らせる事を目的として、1921年エルサレムで始められました。そして時代と共に歩みを進め、新たなコミュニケーションの手段に適応してきました。

2006年からは64頁のカラー版隔月誌となり、イエスの地を深く心に留める著名な専門家やジャーナリストたちとの協働を生かしてきました。オンラインhttp://www.terrasanta.net/でも運営されており、読者が中東での最新のニュースを日常的に知り、網羅的で新しいコンテンツにアクセスできるようになっています。

COMPIの財務管理養成セミナー

clip_image006 イタリア・アルバニア管区長協議会(COMPI)は2月28日から3月1日までアシジで、管区と共同体の会計担当者に向けて財務分野のセミナーを開き、この分野を担当するおよそ135人の兄弟たちが協議会の諸管区から出席しました。席上、聖座財務部局長のヴェラシオ・デ・パオリス枢機卿と、本会総会計の兄弟ジャンカルロ・ラティから充実した内容の提言がありました。講演者は各地元の会計担当者の数や最新の電子会計技術について、また教会とフランシスカン霊性と互恵的財務の新たなビジョンという枠組みにおける、貧しさと富への掘り下げた理解について発表しました。「預言者的」フランシスカン財政を創出するために、総会計は会計担当者各自が自分のものとすべき幾つかの指針を次のように示しました。1)個人的・共同体的な「sine proprio」(何も自分のものとしないこと)と「お返しすること」、2)管区や修道院を越えた普遍的共同体への帰属意識、3)地道で本質的な生活様式、4)働く恵みの維持と発展、5)すべては共同体のものなので管理運営を透明にする事、6)管理運営への兄弟全員の参加、7)聖所の保全と尊厳、8)経済的連帯を表わすための財貨の共有、9)自己譲渡と内的・外的な分かち合いの方法としての共通基金の活用、10)倫理的生活を選び取る事。それには法の尊重、被雇用者への公正、浪費に対する用心を始めとして、「家族の善き父」の姿をよき財務管理者の模範として心に留める事が含まれる。

このセミナーは、フランシスカン霊性に照らして考えるべき財政に関わる事柄として、「会計分野の透明性と連帯と倫理の問題について諸共同体を教育するための、初期及び生涯養成計画の作成」を促した2009年総集会の指令第54番に応えて行なわれました。出席した会計担当者はセミナーの内容に満足の意を表わしただけでなく、今回と同様のフランシスカンの財政というテーマでまた別の養成会議も開きたいという希望を語りました。

対話についてのセミナー-フィリピン

本会の対話の奉仕委員会は2011年2月20日から26日までフィリピンのセブ島で、アジアにある二つの協議会の共同体を代表する兄弟たちに向けて、養成会議を主催しました。二つの協議会とは東アジア協議会(EAC)と南アジア・オセアニア協議会(SAOC)で、ほぼ全ての共同体の代表と地区理事が出席しました。会議は祈りと出席者の紹介をもって始まり、続いてフィリピンとより広いアジアという文脈の中で修道的・文化的・教会的現実についての分析と内省が行なわれました。参加者は偉大な宗教と古い文化の揺籃である、この広大で複雑な大陸の現実に取り組みました。世界の人口の61%が同大陸に居住し、その85%は非キリスト教徒ですが、そこには深い福音的価値があります。同時に暴力と紛争と過激主義と貧困があります。出席した兄弟たちはそれぞれの国での対話の体験と挑戦と希望のしるしを分かち合いました。対話の奉仕委員会は対話の様々な次元すなわち「フランシスカン的」、「エキュメニカル」、「諸宗教間」、「異文化間」の各次元について、4つの手引き書を発表しました。また参加者たちは、現実にキリスト教徒とイスラム教徒間の対話が実践されている場所を訪問する事ができました。そしてそれに基づいたグループ・ワークや分かち合い、全体セッションを通して、アジアにある二つの協議会の共同体における近い将来の優先的な取り組みを示した総括文書が作成されました。これらの取り組みは以下のとおりです:地域の主要な信仰と文化の存在に従って方向づけされた幾つかの「対話のセンター」を、諸構成単位の中に設立する;初期養成と生涯養成において対話の文化を促進する;平和のための対話を促進する;アジアの人々が体験している文化的・政治的・社会的・経済的問題に向き合う。

さらに参加者たちが優先的に担うこれらの取り組みに加えて、本会の対話の奉仕委員会の連携の上でフランシスカン家族との協働を得つつ、管区長や分管区長たち、福音宣教事務局に向けた提案がありました。セミナー終了後、対話の奉仕委員会は近々行なわれる取り組みと担当者の指導的役割の向上を考慮して例会を開きました。

ブリュッセルで宣教者養成の新期講座

宣教者養成のための新期講座が2011年3月1日からブリュッセルで始まりました。新しく受講者7人を迎え、その内の3人は小さき兄弟、4人はカプチンの兄弟で、ミッションの目的地はハイチ、モロッコ、中国です。養成担当責任者の兄弟ジャンフランチェスコと修道院長の兄弟ディディエがミッションについての集中講座を用意しました。そのテーマには教会から出された公文書や、フランシスカンの特色を示す宣教者の霊性、福音化するミッションの本質的側面、受講者がこれから数ヵ月のうちに派遣される土地についての知識などが含まれます。現在ブリュッセルの共同体には、上記の兄弟たちに加えて主任司祭の兄弟ジャン-ランと助任司祭の兄弟ベンジャミンがいます。講座期間中に(3月-5月の講座はフランス語、9月-11月は英語)、共同体は養成チームを充実させるためにコンベンツァルの兄弟とカプチンの兄弟も迎える予定です。

兄弟ステファン・ブリスOFMが表彰-バンコク(タイ)

clip_image008前オーストラリア管区長の兄弟ステファン・ブリスは2011年2月、タイのバンコクで開かれたフランシスカンズ・インターナショナル(FI)の地区担当者会議を締めくくる聖体祭儀においてその働きを表彰されました。これはバンコクに根ざしたFI担当室の設立に向けた、同兄弟の惜しみない尽力に対するものです。現在担当室は太平洋を囲むアジア全域のフランシスカン家族に奉仕しています。

兄弟ステファンは表彰に謝意を述べると共に、共にこの夢の実現のために働いたすべての人々と喜びを分かち合いたいと語りました。そして今年すでに3年目を迎えたこの担当室が、アジアの人々のために奉仕を続けていけるようにと希望しました。詳細は下記サイトをご覧下さい: http://www.franciscansinternational.org/

フランシスカン新刊の栞

*セッツェの聖カルロ著「わが人生」(原題La Mia Vita)。ポルツィウンクラ出版、2011年。全328頁。

clip_image010 セッツェの聖カルロ(1613-1670)は学者でも識者でもなく、貴族でもありませんでした。農民の息子に生まれ、自身が述べるように学校で「多少の読み書き」を学びました。22歳の時にフランシスコ会士になり、直ちに熟練のいらない単純な労働をするように呼ばれました。けれども神の息吹を受けて、「書きたい」という自身の内なる深い願望を自覚するようになりました。彼が文化的遺産として私たちに残した書き物は、現代にあってもなお驚くべき深い霊性と知恵を表わしています。特に自伝である本書にそれが顕著です。セッツェの聖カルロは自身の困難や恐れを隠す事なく、個人的な体験から得た多くの模範をもって内的生活の原理について教え、解説します。本書は「魂で体験した神を知り、愛する」というキリスト者生活を生きた聖カルロの神秘体験へと、私たちをいざないます。

*パオロ・マルティネッリ著「神のへりくだり。聖体祭儀:主の現存の神秘」(原題 L'umiltà di Dio. Eucaristia: mistero di una presenza)。ポルツィウンクラ出版、2011年。全80頁。

clip_image012受肉と復活祭と聖体における主の現存の神秘は、神のへりくだりを通して強く深い絆で結ばれています。神は私たちのために小さくなられ、ご自身を質素なパンの内に差し出されました。著者は福者フランシスコ・スピネッリの「聖体祭儀の会話」を通して、この賜物の全体像を描き出します。それは祭儀の豊かさ、聖体礼拝の価値、ミッションへの献身です。本書はあらゆる人々に約束された愛の偉大な計画の探求へと、読者を導きます。フランシスカン書籍案内サイトhttp://www.libreriafrancescana.it/をご参照下さい。

お知らせ-世界のあちこちから

アシジの聖クララの記念祭始まる:アシジの聖クララが自身を奉献してから800周年を迎える記念祭が、2011年4月16日から8月11日まで行なわれます。4月16日は聖ルフィーノ大聖堂で晩祷が行なわれ、その後聖クララの奉献800周年記念祭を開会するためにポルツィウンクラに向かって行進が出発します。詳しくはhttp//www.ofm.org/をご覧下さい。

列福・列聖担当総申請部に新しい副部長:メキシコのミチョアカン「聖ペトロ聖パウロ」管区所属の兄弟ルイス・マルティン・ロドリゲス・ムニョスは、総理事会により本会の列福・列聖担当総申請副部長に任命されました。

第9回グレッチオ会議:ローマのアラコエリ文化センターと同市の使徒聖ペトロ聖パウロ管区、アブルッツォ州シエナの聖ベルナルディノ管区、それにPUA中世及びフランシスカン研究上級研究所の共催により、第9回グレッチオ会議が2011年5月6日から7日までリエティのグレッチオの聖所「Oasi Gesù Bambino(なぐさめの幼な子イエス)」で開かれます。テーマは「リエティ谷におけるフランシスカンの旅路」です。詳細及び予約は下記アドレスまたはサイトをご覧下さい.

info@centroculturalearacoeli.it   http://www.centroculturalearacoeli.it/

ベラルーシのSFO全国選挙集会: ベラルーシのSFO全国選挙集会が2011年2月25日から27日まで、ベラルーシ共和国グロドノ市のドズィウィアトフカ地区にあるレデンプトール会の教区ホールで開かれました。集会には25人の議員と9人の霊的補佐が出席しました。開会のミサはグロドノの司教モンシニョール・アレクサンドル・カズキエヴィッツが司式し、集会に出席した霊的補佐全員が共同執行しました。選挙はSFO総長のエンカルナシオン・デル・ポゾ氏が議長役を務め、SFO国際評議会(CIOFS)議長団評議員のミシェル・アルトメイエ氏が同伴、ポーランドSFOへの全国補佐の兄弟アロジ・パンチザックOFMが総補佐協議会代表として出席しました。選挙の結果マリア・エトル氏が全国会長に選出されました。集会にはフランシスカン・ユースから若者のグループも出席しました。

ベラルーシのSFOは34の地元共同体からなり、会員は516人で、その内491人は終生誓約を宣立しています。会員の多くはグロドノ教区に住んでいます(約390人)。フランシスカン・ユースの共同体は3つあり、42人の会員がいます。

2011年2月号

クララ会創立800周年記念祭

clip_image002「フランシスコ会第一会の創立記念祭のこだまが、今日に至るまでなお私たちの耳に生き生きと響いています。そして今、私たちは2012年に目を向け、聖クララが800年前にポルツィウンクラで自身を奉献した事を主に感謝します。この記念祭は栄光に満ちた過去の記念ではなく、進んで教会に奉仕する意思を新たにする大きな推進力を、自身の歴史から引き出すための大切なイベントです。クララ会の皆様方は聖霊が歴史の中に蒔き広めたしるしを観想する事で世界と関わる奉献された女性として、貧しく十字架につけられ復活されたイエスに従い、何一つ自分のものとせず、従順と貞潔の内に福音を生きるようにと聖霊に召し出されました。皆様はクララ的カリスマの保護者です。そして神の声に耳を傾け、こんにちもなお現代の人々の心に愛の言葉で語りかけます。その言葉は神の住まわれる存在の根源へと深く降りていきます(第一会及び律修第三会総長協議会の手紙)。

典礼祭儀用資料提供のお願い

親愛なる兄弟の皆様、主が皆さまに平和をお与え下さいますように!

総理事会は本会の観想生活委員会の中にOFM典礼委員会を設ける事を決定しました。典礼委員会は、本会全体とクララ会の諸聖人の祝いのためのミサ典書と朗読用聖書とを、様々の言語で準備する作業を委ねられます。さらに委員会は総理事会から時課の典礼の補遺と、管区と共同体の様々の祭儀及び主要な祈りの時間の典礼書とを準備する事も依頼されています。

修道会全体が共通の典礼テクストを使用する事は、本会特有の長年の豊かな伝統である典礼祭儀や聖人と福者の記念の祭儀に関して、共通の一つの心を明確かつ有効な方法で形成するための一助となるでしょう。それは共同体と兄弟たちの生活の非常に重要な様々の時間をふさわしく評価し、同伴するための道具となるはずです。それゆえ現在管区や協議会に存在する資料、それもできれば権限のある権威すなわち典礼秘蹟省に認可されたものの収集にご協力下さいますよう、皆様にお願い致します。

私たちが探している資料は以下のとおりです:

1) 皆様の管区所属の第一会・第二会・第三修道会・在世会の聖人と福者のためのミサ式文(ラテン語または現地国語)。

2)皆様の管区所属の聖人と福者の時課の典礼用テクスト(賛歌、交唱、答唱、朗読etc)。

ž3)管区または協議会の典礼の一部をなす臨時の祭儀と儀式。

これらの資料はすべて2011年5月31日までに、典礼委員会委員長を務める総理事の兄弟フリオ・セザール・ブナデル(総本部在)宛にお送り下さい。e-mailアドレスはjbunader@ofm.orgです。

皆様のご協力を感謝しつつ、お送り下さる資料が総本部に到着するのを待ち望みながら、この機会をとらえて皆様に平和と善をお祈り致します。

OFM総長 兄弟ホセ・ロドリゲス・カルバッリョ

兄弟の帰天

clip_image004兄弟ジョン・アベラOFMが2010年12月19日午前9時30分、御父のみ元へと旅立ちました。兄弟ジョンは心筋梗塞のために3週間ほどローマの聖ペトロ病院に入院していましたが、心臓の疾患が肝不全を引き起こし、それに糖尿病の合併症と肺水腫、高血圧が加わって早すぎる死という結果に至りました。56歳でした。

兄弟ジョンは1954年マルタのラバトに生まれ、1972年マルタの使徒聖パウロ管区で初誓願を宣立、1978年司祭に叙階されました。エルサレムで神学を学び、ヨルダンで兄弟ミカエル・ピシリッリョOFMと共に様々の考古学活動に協力して骨身を惜しまず働きました。また聖所に巡礼する信者のグループに付き添い導きました。1997年からはローマのOFM総本部広報担当室の室長として献身的に働きました。大変親しみやすい親切な人柄で、彼の元を訪ねてくる兄弟たちの求めにいつでも応える用意がありました。

葬儀のミサは60人以上の共同執行者の参加の下、2010年12月20日午後5時30分から総長によってローマ総本部で行なわれました。その後彼の母と兄弟の住むマルタへ遺体が移送されました。主よ、永遠の安息を私たちの兄弟ジョン・アベラに与え、絶えざる光を彼の上に照らしたまえ。彼の安らかに憩わんことを。

アマゾン・プロジェクト

2010年8月に開かれたラテンアメリカOFM管区長協議会連合(UCLAF)集会はアマゾン・プロジェクトを深く考察して、総理事会に簡潔な提議の文書を送りました。総理事会は同年9月の会議で検討した結果その内容を良しとしましたが、より大きな連帯と具体化が必要であると判断しました。そしてプロジェクトの多くの面が体験や観察や、アマゾン地域の現実に組み入れられた共同体の内省によっていっそう明確にされると認識しながらも、以下の措置を取るよう提言しました:

clip_image0061)兄弟ネストル・イナシオ・シュウェルツをコーディネーターとして兄弟フリオ・セザール・ブナデル、兄弟マッシモ・テドルディ、兄弟ジョセフ・ロザンスキーから成る委員会を組織する事。上記の兄弟たちはこのプロジェクトを本会全体に知らせ、会全体がそれに関わるようにするための方法と手段を用意する事を任務とする。 2)UCLAFの兄弟が6月までにこのプロジェクトに就くようにするため、総長からの手紙を全管区長、全分管区長、全協議会議長に送付する事。 3)以下の二段階から成る養成に指名された兄弟たちのために、その全道程を準備する事。この養成はUCLAFの監督評議会の同伴と指導をもって進められる。二段階とは、すでにある存在に組み入れられる期間と、より体系的な養成とを指す。 4)プロジェクトを始めるために新たな共同体を作り、それによって現在の存在を強化しつつ、アマゾンにおけるミッションと、豊かな協働と連帯のネットワークとをもってプロジェクト全体を内側からうち立てていく事。 5)本会に委託されている代牧区の会議が9月に総本部で開かれる際、このプロジェクトを議題の一つとして提出する事。 6)UCLAFの監督評議会は共同体の場所、経済的支援、新しい宣教者の養成の方法と担当者等についての諸面を明確化しなければならない。

フランシスカン新刊の栞

*「クロアチア語版フランシスカン人名辞典」(原題Hrvatski Franjevački Biografski Leksikon)。 Hoško Emanuel – Kapitanović Vicko (Urednici), Leksikografski zavod Miroslav Krleža i Vijeće。クロアチア及びボスニア・ヘルツェゴヴィナ・フランシスカン出版。ザグレブ、2010年。全590頁。

長い準備期間と多大な努力を経て、素晴らしい百科事典的手引き書が完成しました。本書はフランシスコ会会員についておよそ1,000項目を見出し語として立項しています。これらの会員たちはその活動によって修道会や教会、自身の共同体、さらには芸術、学問の分野に確かな貢献をしてきました。さらに辞典は伝記資料、会と地域の構成員、養成、諸機能、フランシスカンがクロアチアに到着してからの年代表を収めています。辞典内ではフランシスカン一人ひとりが修道会の所属によってではなくその活動を基準として一つの欄を割り当てられています。小さき兄弟、コンヴェンツァル、カプチン、第三修道会、フランシスカン姉妹が等しく紹介され、本書を完全なものとしています。この労作はフランシスカンが歴史を通してクロアチアの大地に果たしてきた大きな役割を、如実に浮き彫りにしています。

*コンスタント・J・ミュウズ並びにクレア・レンキン共著「中世から現代に至るアシジのフランシスコとクララの解釈」(原題Interpreting Francis and Clare of Assisi from the Middle Ages to the Present)。

clip_image008本書は2010年12月8日オーストラリアのメルボルン近郊ボックスヒルのヤラ神学連合の聖パスカル図書館で発表されたもので、フランシスコとクララの原初の姿が数世紀を通してどのように解釈されてきたかを明らかにします。実際に、中世の弟子たちの生活や近代の人々の抱く共感、さらにはアーサー・ボイドなどの現代芸術家を始めとする私たちの同時代人の賛美を通して、著者はフランシスコとクララのメッセージと模範の恒久不変の特性を描き出します。また本書は協力者の長大なリストを載せており、その中にはフランシスカンの理想を生きるために召し出された人々を含め、こうした貴重なフランシスカン史の資料の作成に貢献してきた、国際レベルで名を知られる卓越したフランシスカン史の著述家たちの名が見出せます。本書の注文は下記アドレスにご連絡下さい:info@broughtonpublishing.com.au

お知らせ-世界のあちこちから

教皇庁で働く兄弟たちの集まり:総長は2010年12月16日、聖座で働く兄弟たちを総本部に招きました。総長や総理事会と互いに知り合い分かち合う和やかで有意義な会合に続いて、一同は共に晩祷の祭儀を行ない、その後夕食とレクリエーションを楽しみました。

教皇庁で働く本会の兄弟たちは総数8人で、最高裁判所に1名、ローマ控訴院に1名、教理省に1名、福音宣教省に1名、国務省に1名、司教省に1名、奉献・使徒的生活会省に1名、内赦院に1名です。総長を含めて他に14人の兄弟が教皇庁の諸事務局と協働しています。兄弟たちに宛てた招待状の中で総長は次のように述べました:「聖座での皆様の働きは、私たち全員が誓願を立てた会則によって求められている同じ教会の足元に在るための、特別に恵まれた道となっています」。

clip_image010PUAに環境科学の国際修士課程創設:学際的な学術コースとして、ローマの教皇庁立聖アントニオ大学(PUA)の哲学部に環境科学の修士課程が創設されました。この修士課程は環境についての大きなテーマに国際的レベルで取り組むために、大学自身の学術組織の協働に加えて他の大学や研究機関とも協力しながら進められます。

フランシスカン的観点による養成の修士課程:PUAフランシスカン霊性研究所は、毎年イタリア語でフランシスカン養成の修士課程を開講しています。この養成はフランシスカン家族の養成担当者向けに、特にフランシスカン人間学に基づいて養成の道程の原理とダイナミクスについての理論的・実践的な知識を提供する事を目的としています。2007年から現在までに19人の小さき兄弟たちが修士課程に参加し、そのほぼ全員が今も初期養成に携わっています。費用や日程表、講座概要についての詳細は下記ウェブサイトをご覧下さい:http://www.antonianum.eu/

新任管区長及び分管区長の会議: 新たに選出された管区長及び分管区長の年次会議が2011年1月17日から28日まで総本部で開かれ、総数19人の管区長と分管区長が出席しました。講演者から活性化やリーダーシップ、運営、統治について多くの助言がありました。管区長たちは総長と総理事に個人的に会い、総本部の諸事務局や担当室とも知り合う事ができました。

ペトロポリス・フランシスカン神学研究所の入学受付:ブラジルのペトロポリス・フランシスカン神学研究所(ITF)は2011年度の入学登録を受け付けます。また「福音宣教修士課程」用の専門講座も開講します。これは本会の優先課題の一つと考えられています。修士課程は関心のある全ての管区に門戸を開いています。詳細はwww.itf.org.br/をご覧下さい。問い合わせはsecretaria@itf.org.brにご連絡下さい。

教皇ベネディクト16世にドイツ語版「フランシスカン源泉資料集」を献呈: 2010年12月22日の一般謁見の際、ドイツ語版源泉資料集の著者の一人である兄弟レオナルド・レーマンOFMCapは教皇ベネディクト16世に「Franziskus-Quellen」を贈り物として献呈しました。教皇は喜ばれ「私はイタリア語版はすでに持っていますが、今ドイツ語版でテクストを読む事ができます」と述べました。

PUAの大学及び大学理事長の祝い日: 毎年恒例の教皇庁立聖アントニオ大学(PUA)の大学及び大学理事長の祝いが1月18日、同大学講堂で行なわれました。今年の祝いは17日と18日の2日間にわたり「平和の礎としてのエキュメニズム」と題する国際セミナーという形をとりました。この題に従って1月18日は「平和の構築における宗教の役割」というテーマに専念しました。セミナーはPUAとベニスのエキュメニカル研究所、アトンメントの小さき兄弟連合センターによって進められました。イベントはラウンドテーブル・ディスカッションで締めくくられ、総長の兄弟ホセ・ロドリゲス・カルバッリョの閉会の挨拶をもって終了しました。

「シエナの聖ベルナルディノの列聖プロセス」についての研究セミナー:レティツィア・ペレグリーニ著「シエナの聖ベルナルディノの列聖プロセス」(クアラッキ出版、ローマ)の刊行に際して、PUAのフランシスカン及び中世高等研究所の主催により2011年3月25日15時30分から同大学Aホールで研究セミナーが開かれます。詳細はwww.antonianum.eu/medieval.htm又はE-mail sssmf@pua.antonianum.euuをお使い下さい。

福音の賜物の使者

福音化するミッションは、聖職者だけでなく、全教会に与えられた使命です。様々な使徒職がある中で、すべてのキリスト者は神の国の福音を宣べ伝えるために自分を派遣しておられる主の命令に応えなければなりません。教会を正しく理解するということは、多様なカリスマと使徒職の基本が洗礼という共通の条件から生まれていることを認めることなのです。それゆえに、私たち小さき兄弟は、信徒と共に力を合わせて福音宣教を推進するように求められていると感じています。それこそは、神の教会に対する神の賜物であるである福音に正しく《応える》ことにほかなりません。このようにして、信徒は、伝えられた信仰を守り、実践し、公言するという権利と義務を行使します。信徒は、特権によるのではなく、ましてや人手不足を補うための手段としてでもなく、本来、福音宣教者なのです。その結果、私たちは「教会論的な会話」を始めなければならなくなっています。それは、いまだに一部の兄弟たちの間に広がっている聖職者偏重主義のメンタリティを克服する助けとなることでしょう。教会のモデルが司祭と聖職者の使徒職にのみ基づくものであったなら、信徒と共に行なう福音宣教(shared evangelization)の入る余地などなかったでしょう。なぜなら、福音宣教を信徒と共にするということは、ある種の安全を進んで放棄し、権力と行動の余地を譲渡する潔さを意味するからです。それゆえに、そのような「お返し」は、聖霊が働いておられることの具体的なしるしであり、そうしたしるしの預言的な発明者になれるかどうかは、私たち小さき兄弟次第なのです(第25節)。

日本管区お知らせ

☆修練者の兄弟持田隆浩の初誓願式:ミサ、3月21日(月)11時、さいたま修道院。どなたでも参加できます。

☆兄弟元田勝哉の司祭叙階式:3月26日(土)13:30 田園調布教会

――お詫び――

「フランシスカン家族典礼暦 ・2011年度」の訂正。以下のページに誤りがあります。訂正お願いします。

誤:2010年3月 → 正:2011年3月 (以下、4月から11月まで各ページの2010年を2011年に直して下さい。