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2008年6月号

アフリカ・プロジェクトの25年

「アフリカ・プロジェクト」を始めるために最初の兄弟たちが1983年4月19日アフリカに到着してから今年で25周年を迎え、2008年4月19日ナイロビで記念祭が行なわれました。1983年当時、兄弟ジョン・ヴォーンの「アフリカは私たちを呼んでいる」というアピールに続いて、様々の管区から28人のボランティアが、すぐに対応可能である事を表明してケニアに到着しました。兄弟たちはウェストランド地域のコロニアル・ハウスに落ち着くとスワヒリ語の勉強を始め、その後まもなくスブキア・ヴァレーに二番目の共同体を開きました。数日後には他の兄弟たちがウガンダ、ルワンダ、タンザニアに到着しました。

clip_image002「アフリカ・プロジェクト」開始記念の祝典は、小さき兄弟たちの新しい存在と召命の恵みに感謝する祭儀と共に、フランシスカン家族の「ポルツィウンクラ」修道院で行なわれました。祭儀はナイロビ名誉大司教のモンシニョール・ラファエル・ンディンギが司式し、ナイロビのフランシスカン家族を構成する様々の修道会のメンバーが出席しました。

最初の「アフリカ・プロジェクト」は現在アフリカの聖フランシスコ管区となり、6月末に幕屋の集会をもって同じく25周年記念を祝います。総長も出席し、当時の宣教者たちも招かれています。

OFMの新しい典礼暦

本会の新しい典礼暦が2008年2月16日典礼省に承認され、2008年3月15日に総長の政令によって公布されました。
  新しい典礼暦は、多くの人々が願う一つの要求に応えるものです。すなわち、会の始まりから現在に至るまで、様々の歴史的時代の様々の共同体に生きた本会の聖人と福者を祝う事ができるようになります。
  そのため、個々の聖人や福者の記念にふさわしいテクストを一つの「ミサ典書」と「時課の典礼(聖務日課)」にまとめる必要があります。諸共同体の権威は、管区ですでに承認され使用されているテクストを総書記局下記宛に御送付下さい:secgen@ofm.org

SFO全国集会-リトアニア

リトアニアのSFO全国選挙集会が2008年4月11日から13日まで、クレティンガ市内の小さき兄弟会修道院で開かれました。
  4月12日午前中は、次期3年間の全国兄弟共同体の優先課題について小グループで内省しました。同日午後はリトアニアの新全国評議会と新全国会長の選挙が行なわれ、会長にアルギマンタス・アンジュリス氏が選出されました。元全国会長のネリウス・ツァパス氏は国際評議員に再選されました。聖カシミール管区長の兄弟アステュス・クンギスOFMの司式による荘厳な聖体祭儀をもって、一日が締めくくられました。
  4月14日午前中SFOのウィルヘルミナ・ヴィッセル-ペルスマ氏と兄弟イヴァン・マティッチは首都ヴィリニュスで管区長及び管区理事会と会談し、世界各地を含め特にリトアニアのSFOとフランシスカン・ユース(以下ユー・フラ)について情報と状況を分かち合いました。同日夜に兄弟イヴァンはヴィリニュスのユー・フラとその全国補佐の兄弟アルギルダス・マラカウスキスOFMに会いました。
  リトアニアには6つの地区兄弟共同体に32の地元SFO共同体があり、約500人のメンバーがいます。またヴィリニュス、クレティンガ、クライペダ、カウナス等の都市に一貫して堅実なユー・フラの存在があり、霊的補佐に支援を受けつつ、2009年8月にリトアニアで開催される第5回ヨーロッパ・ユーフラ会議の準備を進めています。この会議は2つの理由で重要です。まず第一に、リトアニアのユー・フラは、2001年ポルトガルで開かれた第2回ヨーロッパ会議に数名の若者たちが参加したおかげで生まれたからです。そして第二に、2009年にはヨーロッパのユー・フラがリトアニアのユー・フラと一緒に、フランシスカン・カリスマの誕生800周年記念を祝うからです。

国際幕屋の集会

第一会とTORの総長は、1209年の原始会則認可による小さき兄弟会創立800周年を記念して、国際幕屋の集会を準備しました。集会は2009年4月15日から18日まで開かれます。開催地はアシジで、集会期間の一日はローマを訪ねて教皇に迎えられ、その手の中に私たちの誓願を新たにします。OFM、OFMCap、OFMConv、TORの兄弟たちと他のフランシスカン家族のメンバーが参加します。人員器材諸々の調達・輸送・整備等の後方実務に関する指示を含めた完全なプログラムが、まもなく送付されます。このイニシアティブに対する皆様のよい返事をお待ちします。詳細は下記サイトをご覧下さい:www.capitolostuoie2009.org/

お知らせ:世界のあちこちから

*在世フランシスコ会の新会則認可30周年:在世フランシスコ会は1978年6月24日の教皇パウロ6世による新会則認可から30周年を迎え、2008年11月15日から22日までハンガリーで行なわれる選挙総集会の式典の準備を進めています。

*フランシスカン・ユース60周年記念:フランシスカン・ユースは1948年の誕生から今年で60周年を迎えます。それはその霊的旅路において、また教会と社会における若者の特別のミッションにとって、非常に大切な記念の祝典です。これに加えてユー・フラは、フランシスカン家族の一員として、家族全員と共にすべてのレベルでフランシスカン・カリスマの800周年記念を祝う準備をしています。

*兄弟グァルベルト・ジスモンディの聖書解説書完成:フランシスコ会リグリア管区の兄弟グァルベルト・ジスモンディはインターネット上で、「旧約・新約聖書解説書」を「カトリック教会要理」と共に完成させました(イタリア語)。解説書は英語とスペイン語でもまもなく完成します。このイニシアティブは非常に大きな成功を収めており、同兄弟のサイトとブログは多くの閲覧者を得ています。アドレスは下記の通りです:http://www.eticaescienza.eu

http://tecnoscienzaetica.blogspot.com/

*14世紀の教会が再開:リトアニアの聖カシミール管区にある14世紀のフランシスカン教会が、60年ぶりに礼拝用に再開され、聖ゲオルグの祝日の典礼の際に新たに聖別されました。教会はソヴィエトの占領中は閉鎖され、デパートになっていました。

*兄弟マッシモ・レスキグリアンの講演:アシジ熾天使管区の前管区長で養成担当者の兄弟マッシモ・レスキグリアンは、ローマの大法官公館にある内赦院で、初期養成後の若い司祭と修道者の霊的指導について講演しました。集まりは内赦院長のジェームス・フランシス・スタフォード枢機卿と運営理事のモンシニョール・ジャンフランコ・ジロッティOFMConvが座長役を務め、裁判所の高位聖職者やローマの聖座大聖堂の聴罪司祭が出席しました。教皇庁のラテラノ聴罪司祭団やヴァチカン大聖堂の聴罪司祭団で働く仲間たちもその一員でした。生涯養成と最新化の講座は聴罪司祭に向けて毎月開かれます。

*ブリュッセルの宣教者共同体:ブリュッセルの宣教者共同体は4月26日から30日まで、ナルボンヌ(フランス)のコンヴェンツァルの仲間たちに迎え入れられました。このコンヴェンツァルは最早信仰を持たないかあるいは信仰を実践しない人々のただ中にある新しい福音宣教共同体の中で、10年間生活しています。本会のミッションにおける福音宣教の重要性の故に、ブリュッセルの共同体全員が、仲間からヨーロッパでの福音の伝え方を学ぶために出かけました。それは他の大陸でも用いる事ができる方法です。

2008年5月号

数字に見るOFM兄弟共同体

2008年もほぼ半分が過ぎようとする今、概観ながら私たちの「状況」を知っておくのがよいでしょう!2007年12月31日現在、私たち小さき兄弟の総数は15,030人(前年比226人減)です。詳細は以下の通りです:志願者614人(総数に含まれない);修練者387人;有期誓願宣立者1,603人;荘厳誓願宣立者12,033人(司祭10,228人、終身助祭69人、神学生456人、ブラザーの兄弟2,180人);枢機卿の兄弟6人、司教/大司教101人。帰天した兄弟301人。

小さき兄弟たちは世界110カ国に散らばっており、その分布は次の通りです(括弧内数字は前年比):アフリカと中東1,088人(+12)、ラテンアメリカ3,609人(-117)、北アメリカ1,616人(-16)、アジア・オセアニア1,301人(+29)、西ヨーロッパ4,917人(-129)、東ヨーロッパ2,499人(-5)。

普遍的兄弟共同体は、管区103、自治分管区7、従属分管区13、連合1、宣教地区19、管区長協議会14、協議会連合3(アジア・オセアニアのFCAO、ラテンアメリカのUCLAF、ヨーロッパのUFME)という構成になっています。

数字は私たちの生活の質を語るものではありませんが、重要なメッセージを含んでいます。それは私たちについて、また私たちの家族について語っています。そして私たちが直面しなければならない挑戦、すなわち私たちのカリスマの「可視性」、召命の司牧的な世話、文化の促進、私たちの生活とミッションに質を与える方法を共に求めるのに必要な協働等を理解するための一助となります。

福者ヨハネ・ドゥンス・スコトゥス帰天700周年にあたって

イタリア南部におけるスコトゥス哲学:

clip_image002スコトゥスの帰天700年(1308-2008)を記念して、スコトゥス思想の広がりに光を当てる事を目的とした国際会議が、カステラーナ・グロッテのスコトゥス研究センターの主催で3月25日から28日まで開かれました。イタリアを始め各国の様々な大学から、以下の多数の発表者が出席しました:ローマのセラフィクムのオルランド・トディスコ氏、ケルンのドゥンス・スコトゥス・アカデミーのヘルベルト・シュナイダー氏、ローマのマリア学アカデミーのステファノ・チェッキン氏、ランドルフォ・カラッチオロについて発表したフライベルグ大学のウィリアム・デュバ氏、兄弟ディオメデ・スカラムッツィの人物像を例証した研究センター長の兄弟ジョヴァンニ・ラウリオラ。会議の山場はサレルノ大学のフランチェスコ・フィオレンティノ氏による提言で、フランシスコ会士アルンウィックのグリエルモの仕事が明らかにされました。グリエルモは1329年から1333年までの間ジョヴィナッツォ(BA)司教として、教皇ヨハネ22世とナポリ国王ロベルト・ダンジョ及びその妻サンチアの間に起こった争いを仲介役としてとりなし、スコトゥスの帰天後わずか10年から15年で、南イタリアでその学説の存在を立証しました。

アジアとオセアニアにおける私たちの存在

アジアは本会の最初のミッションの一つでした。東方を訪ねたフランシスコを始め、13世紀の数多くのフランシスカン使徒たちによる中国・モンゴルへの旅(カルピネのヨハネ、モンテコルヴィノのヨハネ、ポルデノーネのオドリコ・・・)から現代に至るまで、7世紀が過ぎました。現在、兄弟たちは19カ国に散らばり、EAC(東アジア協議会)とSAAOC(南アジア・オーストラリア・オセアニア協議会)の2つの協議会を構成しています。この地域では1989年から2006年までの間にメンバーが325人増加しました。スリランカやタイ、ミャンマー、東チモールのように新しい兄弟共同体が生まれており、後者2つは新しい宣教地区です。2006年に設立されたミャンマーの共同体はベトナム、韓国、インドネシア出身の4人の兄弟たちで出発し、志願者1人と入会希望者5人が加わりました。東チモールの共同体は2008年にインドネシア管区の従属宣教地区として正式に設立され、11人の荘厳誓願宣立の兄弟と7人の修練者、16人の志願者がいて、すでに前途有望な共同体となっています。東チモールのように、長期にわたる戦争と政情不安によって疲弊し荒廃した国における本会の存在は、すでに大変重要で心強いものとなっています。

フランシスカン新刊の栞

(1)アルバロ・カッチオッティ/マリア・メッリ共著「カピストラノのヨハネと教会改革」(原題Giovanni da Capestrano e la riforma della Chiesa)。フランシスカン叢書出版、ミラノ、2008年。全186頁(イタリア語)。 1456年帰天した兄弟カピストラノのヨハネの出来事は、現代に対して並外れて大きな力を持っています。彼の姿は私たちに、根拠が無い上に一元化された解釈や、さらには無意味な固定概念を見直して乗り越え、おそらくは退けるよう求めています。安直な「帰納的」判断と狭量な道徳主義を回避して、この小さき兄弟の著作の中にキリスト教の壮大な計画を浮き彫りにした諸学者からの寄稿を、本書は丹念に取りまとめています;壮大な計画は修道的でしたが、同時に、教会を改革するという目的のために中央ヨーロッパの諸修道会を動員するにあたって政治的にならざるを得ませんでした。

(2)ピエトロ・メッサ著「フランシスコとポルツィウンクラ:『小さく貧しい教会』から天使の聖母聖堂へ」(原題Francesco e la Porziuncola. Dalla “chiesa piccola e povera” alla Basilica di Santa Maria degli Angeli)。ポルツィウンクラ出版、2008年。全504頁(イタリア語)。 「小さく貧しい教会」ポルツィウンクラは、兄弟フランシスコの出来事において重要であるばかりでなく、兄弟たちの中の「兄弟性」の確立において、そして小さき兄弟たちの歴史においても重要でした。それ故に、アシジの小さな田舎の教会が目撃した様々の出来事について本格的な深い知識を得る事は、800年の時を隔てて、これらの出来事の深い意味のみならずその出来事が数世紀の間ずっとどのように記憶され、再現され、祝われてきたかを理解しようと努める人々すべてにとって、必要不可欠の条件です。実にこの「ポルツィウンクラから天使の聖母聖堂へ」は、数世紀にわたる長い旅路です。それはまた「創立時の様々の出来事は連綿として続く歴史そのものでもある」という事が認識できる道程と言えるでしょう。

2008年4月号

福者ヨハネ・ドゥンス・スコトゥス帰天700周年に際して

clip_image006[4]神のみ言葉は結晶化した命題の堆積ではありません:それは生きた言葉です。それは神の真理であり、従ってその理解と意義は尽きる事がありません。み言葉は歴史の中に現れ続けるダイナミックな力で、内省と体験と教会の歴史的推移を通して強められます。私たちを「真理の充満」へと導く聖霊の現存は同時に、常に新しく創造的な理解をもって読み解き、忠実さをもって、人間のあらゆる危うい妥協を回避した解釈をするよう鼓舞します。ヨハネ・ドゥンス・スコトゥスはこうした成長途上の真理に特別の注意を払ってうち込み、見解を系統立てて述べる事ができました。けれどもそれは、真理についての知識がいっそう明確になり容認できて定義可能となるような、聖書学と権威ある教父学の堅固な論証に裏付けられていました。無原罪の御宿りと聖母被昇天については、数世紀にわたる研究と考察と観察を経てこの目標が達成されました。こうした真理は他の信仰の真理と完全に調和しており、直接そこから生まれたものです。

今回の列聖

教皇ベネディクト16世は2008年3月1日ヴァチカンで行なわれた教皇召集による枢機卿会議において、本年10月12日に4人の福者を列聖する事を発表しました。その内の二人はフランシスカン姉妹で、コロンビアの「罪びとの救いの聖母フランシスコ修道女会」創立者の福者マリア・ベルナルダ・ブトラー(1924)と、インド・クララ会の福者・無原罪の御宿りのアルフォンサ(1946)です。二人の列聖申請は、本会の列福列聖手続き担当総申請部に委ねられていました。

アマゾニアの福音宣教とミッションについてのセミナー

アマゾニアの福音宣教とミッションについてのセミナーが、2月11日から15日までブラジルのマナウス市で開かれました。セミナーはブラジル協議会とアマゾニア「聖ベネディクト」分管区、それに福音宣教総事務局の主催で、この地域にある本会の二つの協議会のための、一つの宣教者プロジェクトを検討し設立する事を目的としました。出席者は、世界の指導者たちが地球という惑星の生命にとって非常に重要なかなめの地と考えるこの地域の、現地から示された課題について考察しました。エコロジー的な均衡や飲料水の問題に加えて、様々の先住民族と地域の文化が今、断絶や貧困や、彼らを手段として利用し無視しあるいは排除しようとする経済・社会政策によって脅かされています。セミナーの出席者は将来激化が予想される紛争地域でもあるこのアマゾニアを、「忘れ去られた修道院」の一つとして境界の地と定義づけました。現実に大規模畜産業者の利欲が数千エーカーに及ぶ森林を消滅させ、数百もの先住民族村落を排除しています。先住民の権利を守るために多くの人命が犠牲にされており、2005年2月にはカトリック宣教師のドロシー・スタング氏が暗殺されました。セミナーの練り上げたミッション・プロジェクトは管区長に提出されます。

ブリュッセルの新しい宣教者

ブリュッセル(ベルギー)のノートルダム・デ・ナシオン国際共同体は3月3日、OFM海外宣教総モデラトールの兄弟ヴィンチェンゾ・ブロカネッリの出席を得て、フランス語話者の新しい宣教師グループを3か月間の準備と宣教師同伴のために迎え入れました。今回のグループはインド、イタリア、ポーランド、コンゴ民主共和国出身の6人のカプチン会宣教者で、ガボン、ベニン、コンゴ-ブラッザヴィル、スイスでの宣教に派遣されます。この講座には以下の2人の小さき兄弟たちも参加します:シチリア(イタリア)出身の兄弟ロリス・ダレッサンドロはコンゴ-ブラッザヴィルの宣教地区に、そしてエル・サルバドル出身の兄弟カルロス・オマール・デュランはハイチでのミッションに派遣されます。新任宣教者に向けた準備講座の主な目的の一つは、フランシスカン合同の多文化の兄弟共同体を体験し、宣教のヴィジョンと霊性を得る機会を提供する事です。

兄弟ヴィンチェンゾ・ブロカネッリはブリュッセルでの養成活動が、よいフランシスカン宣教者を育成するためにフランシスカン家族の4つの修道会(OFM、OFMConv、OFMCap、TOR)の総長に望まれたものである事を述べました。宣教者は各自の修道会及び派遣地の具体的な固有の諸側面について、準備を仕上げる予定です。

JPIC国際評議会の会議-フィリピン

本会JPICの国際評議会会議が2008年2月18日から25日まで、フィリピンのセブで開かれました。評議会は13の協議会のJPIC責任者と活性化委員会、ローマ担当室で働く2人の兄弟、関連総理事で構成されています。

すでに2007年9月から2008年2月の間に諸大陸会議が開かれて、先の総集会後に遂行された仕事の評価と次期総集会に提示する優先課題の指摘という作業が行なわれており、今回の国際評議会でその報告が発表されました。会議では特にアジアの現実と主要な宗教、それらとJPICとの関係について強調点が置かれました。また養成事務局と福音宣教事務局との協働-特に後者に注目して-というテーマで一日が設けられました。別の一日には幾つかのワークショップが以下のテーマに取り組みました:「社会分析と時のしるしの読み解き」、「貧しい人々の視点から聖書を読む」、「社会運動との協働」。会議の参加者は貧しい地域や、人権と尊厳ある生活を求める闘いの場を訪ねる事で、フィリピンの人々の現実と兄弟の司牧の仕事の状況をより深く理解する事ができました。最後に評議会は2009年の総集会に向けて幾つかの提案を作成すると共に、本会におけるJPICの将来の仕事に向けた優先課題とそのための計画を定めました。

SFOとユー・フラへの霊的補佐のための養成講座-ボスニア・ヘルツェゴヴィナ

ボスニア・ヘルツェゴヴィナとクロアチアのSFOとユー・フラ(フランシスカン・ユース)への霊的補佐の第二期養成講座が、2008年2月19日から21日までボスニア・ヘルツェゴヴィナのヤイツェ・ローヤルシティで開かれました。約80人のSFO/ユー・フラへの霊的補佐が出席し、大変積極的に活発に講座に参加しました。

第二期養成講座の目的は、先頃クロアチア語で出版された「SFOとユー・フラに対する霊的補佐の手引」を紹介する事でした。これはSFOへの霊的補佐協議会がイタリア語で初版を刊行して以来、初めての他言語版です。

養成講座はポドミラチェにある有名な洗礼者聖ヨハネ教会での、共同司式による荘厳な聖体祭儀をもって終了しました。

聖パウロの足跡を辿って-トルコ

兄弟ルベン・ティエラブランカと養成と勉学総書記の兄弟マッシモ・フサレッリの指導の下で、プグリアとモリゼ管区からの16人の兄弟たちと3人の教区司祭のための「最新情報」講座が、2008年1月24日から2月5日までトルコで開かれました。その目的は教皇ベネディクト16世の布告したパウロ年の間に、「聖パウロの足跡を辿って・・・東方教会との出会い」という意義深い体験をする事でした。一同は異邦人の使徒の回心の祝日にその生誕地タルススを訪れたり、総主教バルトロメオ一世に会ったりする機会を得、またエキュメニカルな祈りの集まりや、兄弟テクル・ヴェトライと兄弟グウェノレ・ジュセットとの特別な会議を通して見聞を広める等喜びに包まれて、この期間を恵みの時としてすごしました。

SFOとユー・フラへの霊的補佐のための養成講座-チェコ共和国

チェコ共和国とスロヴァキアのSFOとユー・フラへの霊的補佐の養成講座が、2008年2月28日から3月1日までチェコのスワティ・ホスティン教会で開かれました。講座は総補佐協議会がチェコ共和国とスロヴァキアの補佐協議会と協働で主催し、テーマは総補佐により以下のように提示されました:「SFO公文書についての知識の重要さ」(兄弟アマンド・トルヒッリョ・カノTOR)、「SFOへの共働霊的補佐」(兄弟マルタン・ビツェルOFMConv)、「『SFOに対する霊的・司牧的補佐のための規則』の発表」(兄弟イヴァン・マティッチOFM)、「現地共同体における霊的補佐の役割」(兄弟サミ・イルダヤOFMCap)、「フランシスカン・ユースとその霊的補佐」(兄弟イヴァン・マティッチOFM)。

フランシスカン新刊書の栞

*パシフィコ・セッラ著(Viator,5)「東洋における福音-初代中国大陸司教の小さき兄弟モンテコルヴィーノのヨハネ」(原題Il Vangelo in Oriente Giovanni da Montecorvino, frate minore e primo Vescovo in terra di Cina)。ポルツィウンクラ出版、アシジ、2008年。全200頁(イタリア語)。

13世紀に教皇イノセント4世とフランス国王ルイ9世は、フランシスコ会士とドミニコ会士をたびたび元王朝のフビライ・ハン朝廷に派遣しました。それは本当に宣教するためというよりは、情報を収集し外交的接触を始めるための派遣使節でした。派遣された人々の中にはカラコルムに到着した兄弟ピアン・デル・カルピーノのヨハネ(1245-47)や、フランドル出身の兄弟ルブルクのグリエルモ(1253-55)、そして特に、他の兄弟たちの助けを得て1294年カンバリック(現在の北京付近)に到着した兄弟モンテコルヴィーノのヨハネがよく記憶されています。

モンテコルヴィーノは1328年に帰天するまで中国にとどまりました。教皇クレメンス5世は1307年に彼を北京大司教と東洋総大司教に任命しています。昨年帰天した愛国教会所属の北京の司教モンシニョール・ミカエル・フ・ティエシャンは、この称号を誇りとしました。モンテコルヴィーノのミッションは大成功ではありませんでしたが、個々に分散した形で一定の成功を収めました。上長への報告の中で、彼は「6,000の洗礼を授け、150人の子供たちを学校で養成した」と記しています。

clip_image008[4]*ジュリー・ハンナ著・姉妹キアラ・アマータ挿絵「小さきフランシスコ(子供のための5つのパズル)」。フランシスカン・ミッションズ、ウォーターフォード(USA)、2007年。心は健全さを保つために、身体と同様に訓練を必要とします。パズルをするのはよい訓練で、「小さきフランシスコ」は啓発的な思想で心を満たしておく事を目的としています。この小さな本のパズルには、一つ一つに有益なメッセージがあります。パズルを完成させて、心を成長させましょう。フランシスカン国際図書館ウェブサイトをご覧下さい:http://www.libreriafrancescana.it/

お知らせ-世界のあちこちから

*福者ヴァラノのカミラ・バッティスタの記念祭:クララ会姉妹の福者ヴァラノのカミラ・バッティスタの生誕550年(1458-2008)記念祭が、2008年3月16日イタリアのカメリノで始まりました。祝いは2009年6月2日まで行なわれ、その間PUAの中世及びフランシスカン研究上級研究所との協働で様々の文化的行事が催されます。中でも特に強調点が置かれるのは、オブセルヴァンテスの女性フランシスカンを取り上げた第4回「研究の日」で、「福者カミラ・バッティスタ・ヴァラノとカメリノの聖クララ修道院」と題されています。この記念祭に関連して、A・ガッティッチ監修2007年シスメル出版(フィレンツェ)の「福者ヴァラノのバッティスタ-福者モグリアノのピエトロの幸いな帰天」が出版されています。詳細はカメリノの聖クララ修道院下記サイトをご覧下さい:clarissecamerino@tiscali.it

*ヨゼフ・ラツィンガーの著書の研究会議:ヨゼフ・ラツィンガー著「聖ボナヴェントゥラ:歴史の神学」についての研究会議が、2008年2月26日火曜日に聖アントニオ大学で開かれました。以下は、バルバラ・ファスデ・モットーニ氏の述べた重要な結びの言葉からの引用です:「聖ボナヴェントゥラの歴史の神学に関するヨゼフ・ラツィンガーの著作は、[・・・]あるテクスト無しには生まれなかったでしょう。それはクアラッキの兄弟たちの作成した校訂版のおかげと言えます。クアラッキの兄弟たちは数十年にわたる準備と全ヨーロッパの図書館にある古写本の調査研究の後、1880年から1902年まで20年かけてボナヴェントゥラの著作全集を製作し、出版しました。[・・・]。私たちはここで、今となっては誰もその名に言及しない、けれども神学の研究と発展に量りしれない奉仕を捧げた1800年代のフランシスカンたちに感謝し、彼らに思いを致さなければなりません:兄弟ファンナのフェデレは、苦しい仕事と骨折りのために衰弱し、生涯の夢であった著作全集の第一巻さえ印刷の実現を見る事なく、1881年に44歳で帰天しました。生涯の最期の日々には自分を共同研究者たちが働いている大きな研究室に移してもらい、『やっとの事で病床から書き物机に行っては、心に浮かんだ事柄で協力者たちに伝える価値のある事を書き記す彼の姿がたびたび見られた』との事です。彼の仕事を引き継いだ兄弟イグナス・ヘイラーと、1800年代後半のフランシスカン研究の偉大な保護者であった本会副総長の兄弟ポルトグルアロのベルナルディノのおかげで、私たちは校訂版プロジェクトと、今日私たちを迎え入れてくれたこの聖アントニオ大学の建物という恩恵を受けています」。

clip_image010*DVD「祈りに声を合わせて」:DVD「祈りに声を合わせて」は、ナイロビ(ケニア)の貧しい人々へのフランシスカン家族の献身を紹介しています。ナイロビの兄弟たちは貧しい地域に住んでハンセン病患者やエイズ患者を訪ね、ストリート・チルドレンに食べ物と避難所を提供し、社会の隅に追いやられた若者たちに付き添い、他の宗教のメンバーと集まりを分かち合っています。ナイロビ市の50を越えるフランシスカン共同体の携わる社会的、霊的な慈善活動は、長いリストになります。けれども聖フランシスコの精神をもって兄弟姉妹たちの実行する仕事の大部分は、表てに現れず隠れたままです。DVDは、フランシスカン・センターのポルツィウンクラ・オフィスで入手できます(英語可):ffakenya@gmail.com

*クアラッキの兄弟編集者が割引価格を用意:クアラッキの兄弟編集者は、2008年9月30日までカタログにある全書籍を表示価格から50%割引きます。詳細は下記まで:quaracchi@ofm.org & ウェブサイト: http://www.fratiquaracchi.it/

*アゴスティノ・ジェメッリが100年前に司祭叙階:ロンバルディア管区の小さき兄弟たちとカトリック聖心大学の発起による「研究の日」が2008年3月14日、同学創立者の小さき兄弟アゴスティノ・ジェメッリ(1878-1959)の司祭叙階100年を記念して、ミラノの聖アントニオ聖堂で開かれました。兄弟アゴスティノは他に3つの在世研究所と出版修道院「Vita e Pensiero」、それに人々の典礼養成のための協会「Opera della Regalita di Nostro Segnore Gesu Cristo」を創設し、文化と教会の分野での多元的なイニシアティブの発案・推進者でもありました。その故に本会と教会の20世紀の歴史上傑出した人物となっています。

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2008年3月号

フランシスコとクララ:記念と預言-アシジ

聖クララ修道会連合(OSC)の全議長の集まる会議が2008年1月26日から2月6日までアシジで開かれました。会議の主な目的は、姉妹たちが互いをよく知りあう事、フランシスコとクララの意義深いゆかりの地を共に巡礼する事、サンダミアノのクララ会創立800周年を祝うためのプロセスを計画する事、その他の重要なテーマについて考察する事でした。詳細は下記サイトをご覧下さい:
http://www.ofm.org/events/index.php

福者ヨハネ・ドゥンス・スコトゥス帰天700周年記念に際して

スコトゥスの学説の第二の側面は、いまだ聖書にはっきりと明確に表わされておらず教会教導職によっても決定されていないこれらの真理についての、深い研究と正確な知識を尊重しています。この真理についての知識は、どんな場合でも必然のレベルに達するまで絶え間ない進歩と発展を続けており、その故に教義上の定義の対象となっています。
聖霊が私たちを導き、真理のあらゆる面を悟らせて下さる(ヨハネ16,13)というキリストのお約束を心に刻んで、ドゥンス・スコトゥスは公正に「人類の進歩の内に、真理についての知識は絶えず成長する(in processu generationis humanae semper crevit notitia veritatis)」事を明らかにし、そう述べる事を喜びとしました。
ロシア・カザフスタン宣教地区会議

ロシアとカザフスタンの総長直属「聖フランシスコ」宣教地区会議が、2008年1月19日から25日までアシジの天使の聖母聖堂を中心に開かれました。同宣教地区には現在28人の兄弟がおり、その内25人が会議に出席しました。総視察者で会議の議長を務める兄弟ペトロ・ザンを始め総理事の兄弟シメ・サマッチ、海外宣教総モデラトールの兄弟ヴィンチェンゾ・ブロカネッリも出席し、総長が開会時と閉会時に出席しました。

総長は開会の辞の中で、創立の恵みを祝うために本会が歩んでいる旅程について思い起こし、「宣教地区のプロジェクト」とその課題を提示しました。会議のメンバーは養成の最も重要な側面や財務管理について検討し、次期3年間の献身の計画を立てると共に、宣教地区の固有の規則を見直しました。
19日の開会式は天使の聖母聖堂で教区民と共に行なわれ、25日の閉会式はポルツィウンクラのチャペルで総長による派遣式と共にとり行なわれました。

会議の間に宣教地区総会も開かれ、アシジ熾天使管区の兄弟グイド・トレツァーニが宣教地区責任者に、また兄弟ダヴィド・ガー(北米)、兄弟ドミニコ・キム(韓国)、兄弟ボグミル・ベドナルスキ(ポーランド)が評議員に、それぞれ選出されました。同宣教地区には5つの兄弟共同体があり、その内3つ(サンクトペテルブルグ、ノヴォシビルスク、ウスリスク)がロシアに、2つ(アルトマイとタルディコルガン)がカザフスタンにあります。そして今回、4人の現地出身の有期誓願の兄弟が初めて会議に出席しました。新しい志望者の到着を迎えて、修道会をその土地に根付かせる事が次の3年間の優先任務となりました。

イタリアの福音宣教

「主は新たな宣教の活性化のために、道々私たちにミッションについて話して下さった。そしてなお今も話して下さっている」。福音書のエンマウスの弟子のページに触発されたこの指標に導かれて、イタリア管区長協議会(COMPI)の諸管区海外宣教担当者(モデラトール)が2008年1月31日と2月1日にローマの聖アントニオ大学に集まりました。全般的なテーマは「全ての管区は会全体のために」で、モデラトールを普遍的な兄弟共同体の宣教ビジョンに開放する事によって協議会内の宣教の活性化を再始動する事が、具体的な目的とされました。

第一日目はエンマウスの方法を使って分かち合いを行ない、次にフランシスカン・ミッションの現在のビジョンを深めました。

第二日目には宣教の活性化のイニシアティブについて、共通の方法と手段と道具を分かち合いました。その後集会は協議会レベルで二つのイニシアティブを承認しました。その一つは、「諸国の民の中での宣教」に関するより現実的で緊急のテーマを明確にして吸収するために、管区モデラトールに向けて勉学と養成の全国会議を主催する事です。関心のある他の兄弟たちも参加できます。二番目のイニシアティブは、フランシスカン・ミッションの本質的側面を有効なイメージとテクストで紹介する、現代的で非常に実践的な委員会を準備する事です。

なお出席したモデラトールは、1309年から北京の初代司教と全東洋の総大司教を務めた「モンテコルヴィノのヨハネ」について、その祝聖700周年を記念して出版される新しい学術書の印刷費用を自分たちで負担する旨表明しました。同書は兄弟パシフィコ・セッラによる広汎な歴史的研究の結実で、近日ポルツィウンクラ出版から刊行されます。

ヨハネ・ドゥンス・スコトゥスの祝い-イギリス

無原罪の御宿り管区はヨハネ・ドゥンス・スコトゥスの司祭叙階記念を祝います。司祭叙階は1291年3月17日英国ノーサンプトンの聖アンデレ修道院で、リンカーン司教のモンシニョール・オリヴァー・スットンの手に行なわれました。今回記念の祝いは2008年3月15日ノーサンプトン「聖母聖トマス」大聖堂でノーサンプトン司教のモンシニョール・ピーター・ドイルの司式によるミサと共に行なわれます。
他の祝典として、スコットランドでは枢機卿大司教による祝いの典礼がそれに続きます。2008年12月8日にはロンドンのウェストミンスター大聖堂で枢機卿大司教の司式によるミサが行われます。またスコトゥス生誕地のドゥンスでも記念の祝典があります。スコトゥスとその周囲の状況について、またスコトゥスとキリストの第一義性についての出版物がすでに刊行されており、本年は以下の出版が予定されています:「スコトゥス:その生涯と著作」、「オクスフォード伝統とドゥンス・スコトゥス」、「スコトゥスと被造物の歌」、「ドゥンス・スコトゥス:社会・政治哲学」。

福音宣教修士課程-ブラジル

教皇庁立聖アントニオ大学(PUA)の理事会は2007年12月1日、「福音宣教修士:現代の状況とフランシスカンの展望」と題されたプロジェクトを承認しました。修士課程の講座はブラジルのペトロポリスにあるPUA付属フランシスカン神学研究所(ITF)で行なわれます。その目的は現代における福音宣教の体験に質を与えると共に、この体験を第二ヴァチカン公会議後のラテン・アメリカの伝統という文脈の中で、福音宣教的・フランシスカン的観点から体系的に考察する事です。ITFは福音宣教についての神学的考察に関して、本会やフランシスカン家族や教会の期待に一致した特定の講座の設置に取り組みます。同講座は特にラテン・アメリカのフランシスカン家族の兄弟姉妹を始めとして、福音宣教の問題に関心を持つ世界各地のすべての人々に開かれています。全360時間で授業とセミナーと研究グループから成り、2009年の開講を予定しています。詳細は3月から下記ウェブサイトに掲載中です:http://www.itf.org.br/

聖フランシスコの会則への貢献

アルプス以北フランシスカン協議会(COTAF)のOFMドイツ語話者管区(ドイツ、オーストリア、スイス)の兄弟たちによる「フランシスカン研究ワークショップ」チームが、1999年以来フランシスカンの諸テーマについての学問分野に取り組んでいます。来る2009年の記念祝典に鑑みて、この度聖フランシスコの会則に関する出版物の第一巻がドイツ語で刊行されました。同書は会則を読み込むための鍵を提供し、兄弟フリオ・ミコOFMCapによるスペイン語の会則注解を総合して、聖書と教皇による最初の会則解釈の勅書(1230:”Quo elongati”)とに照らして聖フランシスコの会則をよりよく理解しようと努めます。

会則について様々な言語で記された豊富な伝記は、より深い研究への出発点を私たちに示します。本書はこのような方法で、時を隔てた1955年にローター・ハドリックOFMやカエタン・エッサーOFMを含む諸著者の著作を編集した有名な「Werkbuch zur Regel」(会則入門書)を再び取り上げ発展させています。チームは現在第二巻に取り組んでいます。

「会則と生活:聖フランシスコの会則への貢献Ⅰ」(原題Regel und Leben. Materialien zur Franziskus-Regel I)。フランシスカン研究ワークショップ編。全150頁。ミュンスター、2007年。ドイツ語。

フランシスカン新刊書の栞

*ヨゼフ・ラツィンガー編「聖ボナヴェントゥラ『歴史の神学』」(原題San Bonaventura La Theologia della storia)。全253頁。ポルツィウンクラ出版、ローマ、2008年。すでに聖ボナヴェントゥラの思想の古典と考えられている著作が、歴史に対する聖人の考察の刺激的な側面像を提示します。13世紀の「キリスト教社会」の文化的宗教的側面の研究と、その文脈においてフランシスカニズムのミッションについて、また哲学・神学思想の役割について起こった議論の分析とを通して、主題が解明されていきます。それはヨーロッパ文明の非常に重要な位相を理解するために不可欠の貢献です。本書は2008年2月26日ローマPUAで発表されました。

*フランシシスコ・マルティネス・フレスネダ編「アシジのフランシスコと平和」(原題Francisco de Asis y la paz)。全171頁。シスネロスPPC、マドリッド、2007年。本書は二つの部分に分かれています。第一部はアシジのフランシスコによる最も有名な教義と平和のしるしについて、また平和の人としての在り方の源となる基本的な態度について取り上げます。第二部は、私たちの師父の活動から体系的な方法で引き出された諸相に注目します:平和の力としての神への信仰について、また生活を通してイエスとフランシスコから教えられた、平和の価値を伝えるキリスト者にしてフランシスカンである共同体についての考察が示されます。平和は文化の内に、そしてその内の教育の中に形成されなければなりません。それは平和の文化から政治へと渡され、政治はやがて平和を社会化し、普遍化するという責務を遂行するでしょう。

*フランク・M・レガOFS著「アシジの聖フランシスコとイスラム教徒の回心」(原題St. Francis of Assisi and the Conversion of the Muslims, Tan Books & Publishers, 2008/12)。全152頁。本書は聖フランシスコの旅路について、エジプトのスルタンとの出会いと、スルタンを唯一の真の信仰への回心に導こうとするフランシスコの努力の実話を語ります。聖人の視点から見た聖痕、フランシスカンたち、聖クララ、十字軍についての伝記要約が含まれます。現代の誤ったエキュメニズムの時代において、本書は不可欠の書物と言えます。詳細は下記サイトをご覧下さい:http://www.thepoverello.com/
*ウェブサイト「フランシスカン国際図書館」をご覧下さい:
http://www.libreriafrancescana.it/

お知らせ-世界のあちこちから

*2009年総集会に向けて:
総理事会は2009年総集会総書記の兄弟フランシスコ・パットンに会い、総集会に向けた準備を実地に進めるための手配について計画を立てました。会議では、2008年5月の諸協議会議長の会議期間中に予定される総集会のテーマについて、一日かけて専念し準備が進められました。その後、ブラジル無原罪の御宿り管区の兄弟ワルテル・デ・カルヴァロJrとインド聖トマス管区の兄弟ガブリエル・マシアスが総集会の副書記に、また熾天使管区の兄弟ジャンパオロ・マソッティが広報担当書記に任命されました。次期総集会の準備委員会メンバーには書記兼コーディネータの兄弟フランシスコ・パットンと総理事の兄弟アンブロジオ・グエン・ヴァン・シ、副書記の兄弟ワルテル・デ・カルヴァロJr、ブリュッセル宣教センターの兄弟ダミアン・イザベルが任命されました。総理事の兄弟ヤカブ・ヴァルナイと書記の兄弟フランシスコ・パットンは総集会議事運営規則の改訂委員会を組織します。

*SFOとユー・フラへの霊的補佐のための養成講座-イタリア:
「SFOとフランシスカン・ユース(ユー・フラ)への霊的補佐:教会及びフランシスカン家族との交わりを支援して」というテーマを掲げて、霊的補佐に向けた養成講座が2008年1月21日から25日までアシジの天使の聖母聖堂で開かれ、イタリア全土からSFO/ユー・フラへの霊的補佐およそ80人が出席しました。講座は全国補佐協議会の兄弟ファブリジオ・チアンピカリOFM、兄弟ジョルジオ・モロシノットOFMConv、兄弟ダニエレ・グエラOFMCap、兄弟フェルナンド・スコッカTORの主催でした。

講座には以下の4名の総補佐が招かれ、各人が次の順で様々なテーマを検討しました:兄弟サミ・イルダヤOFMCap「召命の識別とSFOの同伴における補佐の貢献」、兄弟アマンド・トゥルヒッリョ・カノTOR「教会共同体と市民社会へのSFOの組み入れ」、兄弟イヴァン・マティッチOFM「フランシスカン・ユースと霊的補佐」、兄弟マルタン・ビツェルOFMConv「一つの在世フランシスコ会への協力関係と補佐」。1月24日午後は、兄弟フェルナンド・スコッカTORの提示した「ハンガリーの聖エリザベト:妻であり母にして奉献された方」というテーマに専念しました。

イタリア管区長協議会(COMPI)議長の兄弟マリノ・ポルチェッリOFMとSFO全国会長のジュゼッペ・ファイラ氏、ユー・フラ全国会長のマウラ・ムルジア氏の講座出席と提言が、大変感謝されました。

新任管区長
1)兄弟パウロ・長谷川潤、日本聖殉教者管区長に選出。
2)兄弟マウロ・ヴァレヨ・ラゴス、ペルーの聖フランシスコ・ソラヌス管区長に選出。

2008年2月号

モンシニョール・ルイス・フラヴィオ・カッピオOFMの断食

ブラジルのバッラBA司教区司教のモンシニョール・ルイス・フラヴィオ・カッピオOFMは2007年クリスマス前、祈りの内に24時間の断食をしました。これは総額40億ドルに達する費用をかけて聖フランシスコ河(ブラジル)の水路を一部変更しようという、連邦政府の巨大プロジェクトを告発したいと願っての振舞いでした。フランシスカン司教は40年間にわたって、河とその河岸に生活する貧しい人々の救済に献身してきました。人々にとって聖フランシスコ河は命の源となっています。司教は地域の大変貧しく悲惨な現実を熟知しており、他の調査機関と共に、水の問題を解決するためのもっと単純で効率もよく低コストで済む代替案を示しています。実際にはモンシニョール・カッピオは、自然の富みを搾取するための巨大プロジェクトと強力な金融集団とにくみする社会的経済的発展のモデルを告発しているのです。こうしたモデルは貧しい人々に何も実質的な心配りをせず、環境に甚大な被害を及ぼします。ブラジル司教協議会はその司牧評議会を通して、この振舞いを「人間と被造物の尊厳への敬意を表す態度であり、環境と調和して生きる人間の可能性に対する自覚である」と判断しました。小さき兄弟会総長は兄弟的な親近の気持ちを表明し、兄弟司教の振舞いに、水路変更の巨大プロジェクトによって被害を受ける人々への司牧的熱意と社会的な思いやりを認めました。24時間の断食の後、モンシニョール・ルイス・カッピオは連帯を表明したすべての人々に感謝の手紙を書き、河川の破壊と、あらゆるものを利益に変えようとする者たちの弱者いじめとに対する闘いを続けるよう要請しました。

福者ヨハネ・ドゥンス・スコトゥス帰天700周年記念に際して

ドゥンス・スコトゥスは、神が御自身について私たちに顕して下さった事すべてを固く信じていました。しかしそれと同時に、たとえ信仰を持たない者の場合であっても、信仰の真理が人間の理性に届き、理解され、受け入れられるようにするため、理性を通して可能な限り信仰の真理を知りたいと願いました。例解や深い研究、知的レベルでの希釈等は、人間の理性を通した信仰の真理の矛盾ない本質のみならず、信仰の真理と理性との完全な整合性を実証して、すべての人に受け入れられるようにしようとするスコトゥスの心の努力に他なりません。
ここに彼の差し出した祈りがあります:「私たちの神である主よ、最初にも最後にもあなたがたたえられますように。あなたのしもべが信仰によって最も確かだと信じるものを、理性を通して実証する方法をお示し下さい」(第3章)。

本会記念祭に向けた刊行物-ローマ

本会の創立800周年記念祭(2009)を間近に控え、OFM総本部は総長の出席を得て二冊の書物の出版に賛同しました:「賛美と祝福-聖フランシスコの祈り」(兄弟ルイジ・ペルジーニ編、9ヶ国語)と、「国境なきフランシスカン-世界における小さき兄弟のミッション」(兄弟ヴィンチェンゾ・ブロカネッリ編、8ヶ国語)です。
この二冊の出版物は、フランシスコの「心」と本会の宣教の叙事詩を広く知らせると共に、何よりも、聖フランシスコをより深く知り(祈り)、すべての兄弟たちが宣教者精神を取り戻す(ミッション)ための道具となるようにという希望から編まれました。どちらの本も優雅なグラフィックスと美しい写真が織り込まれて大変魅力的なものになっており、豊かなフランシスカン霊性を味わいたいと願う人への贈り物としても最適です。

詳細は直接出版社下記宛に御連絡下さい:
Éditions du Signe: 1, rue Alfred Kastier-Eckbolsheim, B.P. 94, 67038 Strasbourg, Cedex 2, France (tel.: +33 3 88789191; email:  info@editionsdusigne.fr)

SAAO協議会の「養成と学問」担当管区書記の会議-シンガポール

南アジア・オーストラリア・オセアニア(SAAO)協議会の「養成と学問」担当管区書記の会議が、2008年1月5日から9日までシンガポールの地元分管区で開かれました。会議には養成と学問総書記の兄弟マッシモ・フサレッリも出席しました。参加者は互いに非常に異なった地理的文化的な文脈の下にある、様々の共同体の養成の状況を分かち合いました。アジアとオセアニアの諸共同体には召命によい応えがあり、養成担当者の養成と識別にもいっそうの努力が注がれています。多文化多宗教という文脈は、キリスト教徒の存在と活動や、修道生活の提案に特別の挑戦をもたらしています。オーストラリアとニュージーランドの現況は西欧諸国と同様です。会議では、養成と学問総事務局と協議会の主催で2009年1月12日から30日までインドのバンガロールで開かれる「アジア養成担当者向け養成講座」の最終調整に加えて、共同体間のよりよい協働の方法が検討されました。また参加者は会議の間にシンガポール聖アントニオ分管区の二人の修練者の着衣式と、同分管区の一人の修練者と東ティモールからの二人の修練者の初誓願式に出席しました。

「世界青年の日2008」に際したフランシスカン・ユース国際会議-シドニー

世界中のフランシスカン・ユースが、2008年7月15日から20日までシドニーで開催される第23回「世界青年の日」(WYD)に向けて準備を進めています。すでに伝統になっているとおり、WYDの前にフランシスカン・ユース(ユー・フラ)国際会議が開かれます。今回は7月12日から15日までシドニーのパディントンにある「アシジのフランシスコ」小学校で行なわれます。
プログラムや登録申し込みについての案内と、特にこの会議のために用意されたユー・フラに関する資料が下記のウェブ・ページに掲載されています:www.ciofs.org/wyd2008 詳細は下記アドレスに御連絡下さい:gifra@ciofs.org
尚、ユー・フラ国際会議の主要な講演者は、ホンデュラスのテグシガルパ大司教のオスカー・アンドレス・ロドリゲス・マダリアガ枢機卿です。

アマゾン河流域の現状に関するセミナー(マナウス)-ブラジル

2007年8月に開かれたブラジル協議会の管区合同福音宣教事務局会議において、アマゾン河流域の現実に関する幅広い考察のためのセミナーを開催する事が決定されました。セミナーでは、エコロジー的、社会・文化的、修道的、教会的な観点から見たこの広大な地域の特質について、また福音宣教と「正義と平和と被造物の統合」の視点からみた教会とフランシスカンの存在の挑戦とその可能性について、小さき兄弟の存在について考察し、他のイニシアティブの探求についても考えます。セミナーの主要な責任はブラジルのアマゾニア州にある聖ベネディクト自立分管区が、福音宣教総事務局(SGE)と協働で担います。福音宣教管区書記、管区の海外宣教モデラトール、ブラジル協議会とボリヴァリア協議会の一部管区長(特に当該地域の共同体の)がその任に当たります。小さき兄弟会に委託されている、アマゾン河流域の代牧区の参加も求められています。セミナーのテーマは「私たちの挑戦:アマゾン流域を私たちの修道院(クロイスター)にする」で、2008年2月11日から15日までブラジル・アマゾニア州都のマナウスで開かれます。問い合わせは分管区長の兄弟ホアン・シュヴァイテル下記宛まで:
joaoofm@hotmail.com

フランシスカン新刊書の栞

*「彼方の眺望―フランシスカン・オブセルヴァンテス運動における女性知識人と聖女」(原題Uno sguardo oltre Donne, letterate e sante nel movimento dell’Ossservanza francescana)。AA.VV.ポルチウンクラ出版、2007年。全2004頁。
この巻はたくさんの声の織りなすハーモニーを通して、フランシスカンの歴史上非常に豊かな、けれどもほとんど未研究のページにおける女性の貢献について深く掘り下げます。イタリア語。

お知らせ-世界のあちこちから

*「中世フランシスカン」の修士課程開講:教皇庁立聖アントニオ大学の中世及びフランシスカン研究高等研究所とLUMSA大学の文学・哲学部は、「中世フランシスカン:歴史、哲学、神学」の修士課程を開講しました。開講記念講義「兄弟フランシスコと聖福音:文字と霊の間に」の中で、アンドレ・ヴォーシェ教授は次のように述べました:「『小さき兄弟の生活様式』は、聖福音のテクストの文字に対する霊的忠実以外の何物でもありません。それはキリスト者の行ないのかなめ石として、また兄弟たちが遵守し実践する事のすべてを量るべき尺度として考えられます。
「アシジのポヴェレッロは、会則を『霊的に文字どおり』遵守することの熱心な支持者でした。それは個人と共同体の霊的進歩に役立つ限りにおいてですが」。ヴォーシェ教授による提言のテクストは「Frate Francisco」74号(2008)に発表されます。
*教皇が兄弟アドリアノ・ガルーチOFMを教理省顧問に任命:兄弟アドリアノは現在教皇庁立ラテラノ大学の教会論講師を務めています。
*イタリアのペサロで「小さき花の地(La Terra dei Fioretti)」コンサート:聖フランシスコのマルケ到着(1208)800周年記念祭の開始を祝って2007年11月26日、兄弟アルマンド・ピエルッチ作曲による「小さき花の地」コンサートが、ペサロの小さき兄弟会「洗礼者聖ヨハネ」教会で世界初演されました。これは聖フランシスコと初期の仲間たちのマルケでのエピソードに着想を得た楽曲で、「小さき花」の第42章から53章が含まれており、メゾソプラノとバリトンにオーボエとオルガンで演奏されます。コンサートには修道会関係の名士や政界の著名人を始め多くの人々が出席しました。
*本会の新任総書記任命:総理事会は兄弟ショーン・コリンズ帰天の後、現在本会の副総書記を務める兄弟エルネスト・カロル・シエキエルカ(ポーランド「アシジの聖フランシスコ」管区)を総書記に任命しました。
*顕彰式:2008年1月16日水曜日教皇庁立聖アントニオ大学及び大学理事長の祝い日に、ウンベルト・ベッティ新枢機卿の神学上の業績をたたえる顕彰式が行なわれました。
*クララ会「ペルージャの聖アグネス」修道院(イタリア)はアシジ神学研究所並びに教皇庁立聖アントニオ大学「中世及びフランシスカン研究高等研究所」と協働で、2008年1月18日一冊の書物を発表しました:題は「ウンブリア・サルディニア諸クララ会の『アシジの聖クララ』連合-生活様式としての聖福音:クララの規則に耳傾けて」。当日はアッティリオ・バルトーリ・ランジェリ、パオロ・マルティネッリ、サラ・ドナタ・イセラ、キアラ・クリスティアナ・モンドニコの諸兄弟姉妹が本書について提言を行ないました。
*新任の管区長・分管区長の会議:新任の管区長と分管区長の年次会議が2008年1月14日から22日までローマ総本部で開かれ、20人の管区長と分管区長が出席しました。それは小さき兄弟会の活性化に向けた自身の責任を、兄弟間で分かち合う会議でした。管区及び分管区の共同体の活性化や運営について、講話者から多方面にわたる多くの助力が寄せられました。参加者は総長と総理事に個人的に会い、また総本部の様々の事務局や担当室で行なわれている仕事について知る機会を持ちました。
会議は総長の司式による聖体祭儀で始まり、帰天した兄弟たち-総書記のショーン・コリンズ(アイルランド管区)、アロイジオ・ロルシェダー枢機卿(ブラジル)、モンシニョール・セバスチアノ・アシス・フィゲイレド(ブラジル)、モンシニョール・ホセ・ゴメス・ゴンザレス(スペイン)、ネヴェロノ・ロレンソ・ティアゴ(ブラジル)の魂の安らぎを願いました。
*本会兄弟が「人道プロジェクト(Proyecto Hombre)」協会の会長に:カルタヘナ管区(スペイン)の副管区長の兄弟ヘスス・ヘルナンデス・マルティンは、スペイン「人道プロジェクト(Proyecto Hombre)」協会会長に任命されました。同協会はスペインに23年前設立されたNGOで、薬物依存の予防と治療・リハビリに献身しています。公的認可を受けた26のセンターで構成され、スペイン全土の80%にわたって12のプログラムを展開しています。近年ニーズの進展と方針の変化によって対応の多様化が起こっており、特に若年層を始めとして多様な人々に合った多種の個別的なプログラムを実行中です。

2008年1月号

第40回世界平和の日

パウロ6世によって1968年に始められた伝統に従い、新年の最初の日は「世界平和の日」となっています。すべてのキリスト教徒と善意の男性女性が人類の最大の善すなわち平和と呼ばれるものへの内省と祈りを求められる日です。
この年月の間に取り上げられてきたテーマは、内省のためだけでなく特に実働の最前線に到達するため、すなわち「わたしはあなたたちに平安を残し、わたしの平安を与える。わたしは、世が平安を与えるようには与えない。心を騒がせることも、恐れることもない」(ヨハネ14,27)と言われたキリストの言葉に従って理論から実践に至るために、幅広い分野への有効な提案となっています。
けれども人間は平和を恐れているようにみえます。平和は戦争よりも負担がかかるために恐れを生じるのです。平和は、私たちにとって余分な不要物を意味するものの断片を与える事に矮小化されず、心からの回心を要求します。
平和は言葉によってではなく、行ないによって築かれます。平和について一年にたった一日だけ考えればよいのではなく、又そうあってはなりません。平和を毎日思わなければなりません。そして「世界平和の日」は一年365日、閏年には366日続かなければなりません。
平和の築き手になりましょう!

福者ヨハネ・ドゥンス・スコトゥス帰天700周年にあたって

福者ヨハネ・ドゥンス・スコトゥスの帰天700周年に際して、その著作と生活から湧き出る内省のための幾つかの要素を紹介する事は、私たちの知性と内的生活にとって必須かつ有益と思われます。
彼の非常に豊かな教義から現れる第一の側面は、神と信仰の真理をより深く知り、何よりも無限の愛をもって私たちを愛して下さった神の愛に魅了されたいと願う、精妙博士の切なる思いです。以下の「De primo Principio」第一章に書かれているような、神への温かい祈願が湧き出てくるのは、まさしくこの憧れからに他なりません:
存在するものすべての第一原理が、主のみ心にかなうすべてのものを信じ、味わい、表現する賜物を与えて下さいますように。そして私たちの心を主への観想に引きあげて下さいますように。あなたこそが真の存在であり、全き存在です。主よ、あなたが私たちに示されたまさにその定義から始めて、私たちの生来の知性がどこまで真の存在を、すなわちあなたを知る事ができるのか、私が見出せるようお助け下さい。その定義をあなたはこう言われました、「わたしはある。わたしはあるというものだ。」

フランシスカン研究所-日本

中世フランシスカン神学の公文書研究を進めるためのフランシスカン研究所が、日本に誕生しました。日本でこうした研究所が開かれるのは初めての事です。兄弟ヨアキム・前川登と兄弟ステファノ・福田誠二を始め、他の小さき兄弟たちやフランシスカン家族の専門家、信徒の学者によって研究者チームが組織されています。その中にはフランシスカン思想に関心を寄せるノン・クリスチャンも数人含まれます。研究所はすでに「フランシスカン研究」という題の書物を三巻刊行しています。同書は様々の研究資料を載せており、その範囲は聖フランシスコから聖クララ、ボナヴェントゥラ、ウベルティノ・ダ・カザーレ、オッカム、ドゥンス・スコトゥスに及び、多岐にわたります。現在スコトゥスの「序章」の日本語訳が進行中です。古来の高貴な文化の国において、それは興味深いイニシアティブです。フランシスカニズムはこの地で諸文化間・諸宗教間対話の貴重な構成要素となるでしょう。

宣教者の派遣-ローマ

ブリュッセルのノートルダム・デ・ナシオン国際共同体で行なわれた第7回宣教者養成講座が、2007年11月30日に終了しました。新しい宣教者グループの構成員は、インド出身でガーナとドイツに派遣される8人のカプチンの兄弟と、2人のコンヴェンツァルの兄弟、それにヴェトナム出身でビルマの共同体に派遣される兄弟パウロ・グエン・タン・ハイと、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ出身で東アフリカの聖フランシスコ管区に派遣される兄弟ジュロ・トカリッチの2人の小さき兄弟です。養成講座は英語で9月から11月までの3カ月間行なわれ、霊的黙想と個人的同伴をもって終了しました。
宣教者はフランシスカン合同チームによって養成され、三つの修道会の海外宣教総書記が最終評価に参加しました。そして、講座はすでに数年間宣教派遣された者にとっても大変建設的で充実した体験だったと判断されました。出席者全員が、このようなフランシスカン合同の宣教者養成を継続する事の重要さを確信しました。

ラテン・アメリカの宣教者会議

ラテン・アメリカの小さき兄弟たちの第一回宣教者会議が、2008年4月13日から19日までアルゼンチンのコルドバで開催されます。総合的な目的は、私たちの福音宣教のミッションの再建をラテン・アメリカから行なう事です。
会議は以下の三点に焦点を当てます:①歴史的記憶に基づいて、ラテン・アメリカでの福音宣教に対する宣教者の自覚を取り戻す;②すべての共同体において生活を活性化し、福音宣教の新しい形を得る;③私たちに固有のものである「諸国の民の間」での宣教者の召命を呼び起こす。
南アメリカ大陸に存在する様々の共同体の兄弟たちや信徒のフランシスカンが、代表基準に従って会議に招かれます。このイニシアティブは、同じ2008年にエクアドルのクィトで宣教者会議(CAM3-COMLA8)を行なうラテン・アメリカ教会と、「創立の恵み」800周年を祝う本会の旅路の中で行なわれます。それはまた、ラテン・アメリカにおけるフランシスカンの存在に新しい宣教のダイナミズムを与えるために、「派遣されて宣教する使命を帯びた兄弟共同体(Fraternity-in-mission)」の豊かさを再発見したいと願う、大きく広がった望みの中で行なわれるものでもあります。
プロジェクトは、大陸の全協議会からの代表と総本部代表とで構成された委員会によって企画されました。詳細は下記サイトをご覧下さい:
http://www.congresomisioneroofmla.blogspot.com/

フランシスカン新刊書の栞

*ホセ・アントニオ・メリノ著「ヨハネ・ドゥンス・スコトゥス-その哲学的神学的思想入門」(原題Juan Duns Escoto Introdución a su pensamento filosófico-teológico)。キリスト教作家叢書、マドリッド、2007年。全191頁:精妙博士として知られる哲学者にして神学者のヨハネ・ドゥンス・スコトゥスは、中世の最も偉大な思想家の一人で、未来に対する深い直観を持っています。その帰天(1308年)から700年の記念祭は、深遠な思想を最も差し迫った存在の問題に一致させる方法を知っていたこの非凡な師の生涯と知的メッセージを、私たちに思い起させてくれます。人格と人体について、また無限としての神についての哲学テクストや独創的な形而上学の概念はもちろんの事、キリスト中心主義、マリア学、道徳に関する神学論文も非常に現実的です。本書はスコトゥスの主要な哲学・神学論文を熱意を込めて明確に概括しており、スコトゥスに関する国際的考察に顕著な貢献をすると共に、スペイン語話者文学の大きな空白を埋める役割をも果たしています。

*グルツェゴルツ・ウィトルド・サラモンOFM著「ヨハネ・ドゥンス・スコトゥスにおける直観的良心の概念」(原題Koncepcja poznania intuicyjnego u Jana Dunsa Szkota)。フランシスカン研究叢書、ニエポカラノフ、2007年。全208頁:著者の兄弟ウィトルドはポーランドのリュブリノ・カトリック大学哲学科卒業後、ローマ聖アントニオ大学の中世及びフランシスカン上級研究所に在席し、現在はスコトゥス委員会委員を務めています。本書は福者ヨハネ・ドゥンス・スコトゥスの豊かな哲学的遺産の中心をなすテーマについての、入念な学術研究の結実と言えます。著者は人間の良心に関する精妙博士の思想を、広漠な歴史的・哲学的文脈に据えて描き出し、最後にこの点について数人の現代著述家の解釈を紹介しています。テクストはポーランド語で、出版社(wof@niepokalanow.pl)から入手できます。

お知らせ-世界のあちこちから

※ 総集会の総書記決定:総理事会は2009年5月23日から6月21日までアシジで開かれる本会の次期総集会の総書記に、トレント(イタリア)の聖ヴィジリオ管区の兄弟フランチェスコ・パットンを選出し任命しました。前回2003年の総集会に引き続き二度目の任命です。
※ フランシスコとクララ-記念と預言:聖クララ修道会(OSC)連合の全議長の集まりが、2008年1月26日から2月6日までアシジで開かれます。会議の主な目的は、姉妹たちに互いをよく知り合い、フランシスコとクララの意義深いゆかりの地を巡礼する機会を提供する事、クララ会創立800周年に先立って記念祭の計画を立てる事、幾つかの重要なテーマを考察する事です。
※ クララ会のチャペル再開-ナポリ:ナポリ大司教のクレチェンツィオ・セペ枢機卿は2007年12月1日、歴史的なジェス・ヌオヴォ広場中央にあるクララ会チャペルを再開し、荘厳な祭儀の中で贖い主キリストとトロサ司教の聖ルドヴィコ・ダンジュ(聖クララ聖堂と、現在はクララ会姉妹が居住する小さき兄弟会の昔の修道院建立者の兄弟)に捧げました。
※ 「尊者・兄弟ガブリエレ・M・アッレグラ」兄弟共同体-ローマ:「尊者・兄弟ガブリエレ・M・アッレグラ」フランシスカン国際兄弟共同体は兄弟たちの交流を進めるために、現実の正確な「家族年鑑2007-2008.記録・名簿・計画」についてメンバーが行なう慣例の「エレンカス」を拡大する事に決定しました。その目的は、共同体の内外両方でコミュニケーションと知識と兄弟的交わりの道具となる事で、まずプレゼンテーションと短い紹介から始まります。続いて昨年2006-2007学年度の共同体生活に関する記録と統計的データが示され、次にこの共同体の構成メンバーのデータを記載した名簿と、それに関連する本年度2007-2008年の統計データが発表されます。さらに共同体生活の全般的な予定と日程表、時間表に加えて、生涯養成のプロセスに向けた教材が紹介されます。最後に、共同体がこの新しい一年の間に歩みたいと願う旅程の議事一覧が示されます。詳細は下記サイトをご覧下さい:
http://www.ofm.org/fraternitas/articles/libro.pdf
※ 在世フランシスコ会員の列福:この度列福されたのは、1896年イタリアのカゼルタのマルチアニゼに生まれ、1962年帰天した神のしもべジャコモ・タグリオーネです。同氏は1921年から在世フランシスコ会員となり、「受難の使徒」会の創立者でもあります。16歳の時重症の脊髄性変形関節炎にかかり、1919年の深刻な霊的危機の後、ピエトレルチナの聖ピオの決定的な助けによって、自身の身体の完全麻痺を主に選ばれた者の特別の恵みとして見るようになりました。彼はその模範の力を通して、病床に臥す人々に、日々の交わりと主の十字架から得たフランシスカンの「完全な喜び」の秘密を教えました。列聖省の神学顧問は、彼の実践した徳の英雄的資質について好意的な判断を下しました。