私がここにおります
親愛なる兄弟の皆様、召命は絶えずとこしえに新しい日のようです。主は私たちの生活の刻一刻に、召し出しを新たにされています。今日もまた、私たちが初めて召し出しを聴いた時のように、主はペトロに対して言われたとおりを私たちに言われます:「私に従いなさい」(ヨハネ21,19参照)。この常に現在のものである召命を前にして、私たちもまた日々の一瞬一瞬に自身の応えを新たにするよう求められています。そのようにしてのみ、応えは新鮮で若々しくあり続け、私たちの「初恋の方」への贈り物はけっして弱まる事がありません。主の日々の召し出しに注意深く耳傾ける努力を省けるほどに、応えが誤りなく確かになるような年令も、状況も存在しません。なおまた、人間として、そして宗教者として成長する義務を免除されている人はいません(奉献生活69)。召し出しは、それに対する応えと同様に、繊細なものです。その実りである愛のように繊細なものです。耳を傾ければ召し出しは、成長と忠実のプロセスに絶えず霊感を与え、「忠実であることが難しくなる時でも」(奉献生活70)、私たちがキリストへの若々しい愛と情熱を十分に生きるよう強く励まします。
OFM枢機卿と司教の証し
アシジで行なわれた本会枢機卿及び司教と総理事会との会議の後、フラテルニタス紙はその内の数名に簡潔な証しをお願いしました。

フランシスカン司教の霊性に関する考察は、大変興味深いものでした。そうです、イエスがなさったように、そして聖フランシスコが勧めたように、私たちは仕えるために呼ばれたのです。私たちはパドゥアの聖アントニオの手本に従って人々に福音を伝え、信仰教育をしなければなりません。
ブラジルのアラクァイ司教、モンシニョール・セヴェリノ・クラセン:私はブラジルのミ

南アジア・オーストラリア・オセアニア協議会(SAAOC)
南アジア・オーストラリア・オセアニア協議会(SAAOC)の10人の兄弟たちが、6月10日から15日まで協
議会年次会議のためにシンガポールに集まりました。同地区担当総理事の兄弟アンブロジオ・グエン・ヴァン・シも出席しました。会議は入国ビザの取得困難やセキュリティの問題により、直前になって当初の開催予定地パキスタンからシンガポールに変更されました。

最初の2日間は性的虐待の問題についての話し合いと、使徒的書簡「Sacramentorum sanctitatis tutela」の意味合いの学習に専念しました。兄弟アントニー・マローンが、テーマについて多様な考察を発表しました。また、総本部が2005年に出版した「いくつかの『重大犯罪』に関してのガイドライン」が注目されました。会議ではその他の全般的な事案を取り上げると共に、SAAOCの様々の共同体が、養成や財政面や福音宣教の分野でどのように互いに助け合えるかについて焦点を当てました。諸管区長は2006年臨時総集会での建設的な体験について語り、2009年総集会に向けたテーマを提案しました。
総理事はアジア・オセアニア地区の共同体訪問に関する簡単な報告を行ない、兄弟ステファン・ブリス(オーストラリア)と兄弟パスカリス・シュクル(インドネシア)に、過去4年間の協力を感謝しました。参加者全員が、SAAOC会議で体験した分かち合いと協力と兄弟的な友情に感謝の意を表しました。
フランシスカン大学教員のための第三回養成会議-メキシコ
第三回フランシスカン大学教員向け養成会議が、5月上旬にメキシコのハリスコ州グアダラハラで開かれました。テーマは「デモクラシーと寛容と非差別を目指しつつその中で教育する-フランシスカン学校の挑戦」でした。
兄弟的な集いの中で、60人を越える教員や校長・所長、講演者、特別ゲストたちが、多くの体験や、同共和国全体のフランシスカン大学の学生たちに対する日々の働きの結果を考察し、交換し合いました。それは会議やワークショップや学際的な集まりの間に行なわれた非常にハードワークの3日間で、学内での体験だけでなく、取り上げられたテーマが深く掘り下げて検討されました。
第三回会議の間にはっきり浮かび上がってきたフランシスカン大学教員の本当の挑戦は、「すべての大学は、学生の前に愛と理解と慈しみを広くゆき渡らせる事によって、自身が教師であり、証し人であり、非差別の指導者であるよう、命の教育の後継者であるよう、献身しなければならない」という事です。そして、それを召命によって行なうという事です。
SFO全国共同体の設立と全国選挙の集会-ウクライナ
ウクライナSFOの全国集会が2007年6月2日と3日にジトミール市近郊のザリカニーで開かれ、キエフのネオニラ・ベロコン氏が全国会長及びその在職期間中の国際評議員に選出されました。約30人の集会メンバーが、全国補佐と共に出席しました。またSFO国際評議会(CIOFS)の名において、SFO総長のエンカルナシオン・デル・ポゾ氏と、議長団評議員のウィルヘルミナ・ヴィッセル-ペルスマ氏、SFOへの総補佐の兄弟イヴァン・マティッチOFMも出席しました。
集会の始めに、SFO総長がウクライナSFO全国共同体設立を宣言する政令を読み上げ、第61番目の全国兄弟共同体が誕生しました。この新しい共同体は3つの地区共同体で構成され、約1,160人の在世フランシスカンがいて、その内766人が荘厳誓願の宣立者です。共同体の霊的・司牧的世話はフランシスカン・ファミリー(OFM、OFMConv、OFMCap)に委ねられています。
フランシスカン・ユースの第1回国際会議-スペイン
フランシスカン・ユース(ユー・フラ)の第1回国際会議が6月28日から7月5日まで、バルセロナのヴィラノヴァ・イ・ラ・ゲルトルのフランシスカン大学で開かれました。およそ70人のユー・フラ各国共同体代表や、第一会からの補佐と若者、クララ会姉妹1名が参加しました。この国際会議の参加者は、韓国から米国まで、フィリピン、パキスタン、シリア、南アフリカ、カナダ、エルサルバドル、ブラジル、ボスニア-ヘルツェゴヴィナ、クロアチア、スロヴェニア、リトアニア、ポーランド、チリ、パラグアイ、ヴェネズエラ、プエルト・リコ、スロヴァキア、イタリア、ポルトガル、英国、スペイン、アルゼンチンetcを網羅しています。一同は信仰の祭儀や文化、フランシスカン召命ばかりでなく、諸協議会を通して実行される仕事や、教会や社会やフランシスカン的価値に関するグループ・ワークも分かち合いました。同時に、自身のアイデンティティや組織についての規範を統一する事もできました。
参加者の中に、SFO総長のエンカルナシオン・デル・ポゾ氏と、カプチン会総長の兄弟マウロ・ヘーリ(総長協議会代表)、それにSFOへの三人の総補佐すなわち兄弟イヴァン・マティッチと兄弟マルタン・パブロ・ビツェル、兄弟サミー・イルダヤが含まれていた事にも触れておかなければなりません。
カタロニア地方フランシスコ会のサン・サルヴァドル・デ・オルタ管区(管区長の兄弟フランチェスコ・ヴィラが代表)とヴィラノヴァ・イ・ラ・ゲルトルの兄弟共同体は、集会に参加した兄弟姉妹全員を大きな充足感と喜びと共にもてなしました。それは実に主からのすばらしい賜物でした。
東アジア協議会の年次会議-ベトナム
東アジア協議会(EAC)は6月6日から10日まで、ベトナムで年次会議を開き

会議はホーチミン市の管区本部で開かれました。その後、兄弟アンブロジオの郷里であるナ・トラン(ホーチミンから飛行機で1時間ほど北にある)の共同体を拠点として兄弟たちの共同体を訪問しました。一行は地元の兄弟たちやFMMの姉妹たちにも会って、人々の中での彼らのフランシスカンとしての奉仕職について知る事ができました。共産主義体制からのあらゆる制約にもかかわらず、教会は非常に活動的で活気にあふれ、兄弟たちは人々のニーズに手際よく応えています。
前回ベトナムでEACの集まりが開かれたとき、他管区の兄弟たちは修道院に宿泊することができず、ホテルに泊まりました。この数年の間に大きな変化のあったことが伺えます。
EAC会議の主要な決議事項は以下のとおりです:荘厳誓願宣立に向けて準備中の有期誓願者のために、共通の言語と講義要目を求める;フィリピンにEACのミッショナリー・センターを設立する。参加者はベトナム人兄弟たちの手厚い歓待を感謝と共に受けました。
アルバムは、http://ofmjapan4.blogspot.com/ でご覧になれます。
お知らせ-世界のあちこちから
*スペインの29人のOFM殉教者:20世紀スペインの498人の殉教者が、2007年10月28日にローマの聖パウロ大聖堂で荘厳に列福されます。その中にはマドリッド管区の22人の殉教者(兄弟ヴィクトル・シュミラス・フェルナンデスと21人の同志)、グラナダ管区の7人の殉教者(兄弟フェリクス・エシェヴァリア・ゴロスティアガと6人の同志)の、29人のOFMも含まれています。
*貧しい人々、苦しむ人々の中にキリストを探し求める-フランシスカン・ミッションの800年:ドイツのビュルツブルグにあるCCFMC(フランシスカン宣教者のカリスマについての総合講座)センターの兄弟アンドレアス・ミュラーOFMは、フランシスカン・ファミリーの兄弟姉妹たちをシンポジウムに招待します。企画・主催は宣教に関するリサーチ国際研究所と「宣教と宗教の研究評論」紙で、マインツ市のエルバヘル・ホフ・アカデミーと、ボンのフランシスカン・ミッション・セントラルが協働します。シンポジウムは「貧しい人々、苦しむ人々の中にキリストを探し求める-フランシスカン・ミッションの800年」と題され、2007年9月21日から22日までエルバヘル・ホフ・アカデミーで開かれます。PDFフォーマットに添付のプログラムをご覧下さい。申込みは下記宛まで:Irene.Schulmeister@Bistum-Mainz.de
*アイルランドの小さき兄弟たちの学問的遺産を思い起こすために、ルーヴェン大学はアイルランドの「パドゥアの聖アントニオ」カレッジの哲学・神学研究400年記念を祝いました。ルーヴェン大学の歴史上著名なフランシスカンの偉人たちが、一連の発表のテーマとなりました。アイルランド管区の兄弟ヨゼフ・マクマホンOFMが、同大学におけるアイルランド人フランシスカンの存在についての考察に参加しました。他に大変興味深かったのは、「アイルランドの近代新スコラ学と、それが哲学研究に及ぼした影響」でした。「17世紀自然法と成文法に関するアイルランドの急進主義」にはやや陳腐な面がみられました。
*スペインのOFMムルシア神学研究所は、2001年からローマの教皇庁立聖アントニオ大学神学部の提携校となっていましたが、カトリック教育省の認可により、2006年11月21日から同学部に一体化されました。基礎神学の学位取得のために司祭や修道者、キリスト信者が誰でも受講できる2年間の研究講座が、2007-2008学年度に始まります。詳細は下記ウェブページをご覧下さい:http://www.itmfranciscano.org/.
フランシスカン新刊の栞
ブルーノ・J・コロサック著「教理神学の賢人たち」。ゴリスカ・モホリェヴァ・ドルズバ出版、ゴリツィア、2007年。全346頁。兄弟ブルーノ・コロサックOFMの本書は、現代の挑戦に屈する事のないフランシスカン伝統の精神を明らかにしており、現代神学の思想(キリスト論、聖霊論、人間論、教会論、秘蹟論、終末論)に関する考察と観察を取り上げます。こうした考察は、著者がアカデミックな教授活動の中で発展させたものです。
新しいフランシスカン司教

2007年-大胆に聖福音を生きよう!
フランシスコは同時代の人々の深い熱望を集めて、聖福音を人々にもたらす方法を知りました。自身がその時代の人間の苦悩を生きました。そして神への熱情を、人間への熱情と一つに結びつけました。兄弟たちを宣教派遣する事がフランシスコの福音化プロジェクトの一部となっているのは、そのためです。実際、それは教会の歴史において、ミッションについての章を持つ最初の会則でした。ある専門家によると、フランシスコはおそらくもっと観想に心が傾いていましたが、聖福音に従わずにはいられませんでした。そして象徴や言葉によって表わされる生活の証しを通して、人々に近づく事を決意しました。当時の修道生活を尊重しましたが、自身にとってイエスに従うという事は、最後の時の緊急である事を証しして、聖福音を市井のすべての人々にもたらす事ができるように、動きやすい巡業の旅の生活をする事でした。フランシスコの生涯は、死に至るまでの常なる不断のエクソダスでした!
日本管区ニュース
第2回フランシスカン・ピース・マーチ
OFM、OFMconv、FMMの協力によって、第2回フランシスカン・ピース・マーチが行われました。今年の参加者は青年の男性3名と女性2名、スタッフ5名の総勢10名でした。
マーチは8月4日京都のフランシスコの家から始まりました。京都でのプログラムの後はキャンピングカーを使って京都を出発。最初の訪問地は広島。6日の平和記念祭に参列し、津和野の殉教者と山口ザビエル教会を巡礼。九州に入って9日の長崎平和祈年祭に参列。長崎では本原教会に泊まり、10日ピースマーチは現地で解散。その後は希望者だけで天草巡礼へ。最後に熊本の待労院を訪問。12日午後、キャンピングカーは熊本から高速に乗り、13日朝、無事に東京へ戻ってきました。
第2回夏のフランシスカン・バスin北海道
バスは8月5日、東京、群馬、新潟から参加した中学・高校生と青年リーダー達がとともに現地の中高生との交流のために旭川から出発して、釧路、阿寒、摩周湖等を探索しました。総勢は44名(中高生32名。スタッフ&リーダー12名)でした。
8月9日の朝、釧路修道院で感謝ミサを終えて、バスは午前11時に出発。旭川を経由し千歳に向かい、参加者は帰路に着き全日程を終了しました。
4泊5日の旅のかなで、初めて出会う中高生たちが自然体験や分かち合い、交流のプログラムを通じて互いのつながりを深めました。このプログラムは宣教司牧委員会ユースミニストリーチームの企画によるものですが、特に旭川と釧路の兄弟たち、また、信徒の皆様の温かい協力によって実現したものでした。感謝します。
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