
<病気の兄弟>
ロシアから8月初めに休暇帰国していた兄弟ニコラス根本昭雄神父は、9月以来、多剤耐性菌結核のために東京複十字病院に入院しています。12月6日現在、意識は戻り少し安定していますが、依然として危険な状態が続いています。お祈り下さい。
<帰天した兄弟>
エルサレムから10月初めに休暇帰国していた兄弟アンジェロ春山勝美神父は、直腸癌のために東京聖母病院に入院して抗ガン剤の治療を受けましたが、11月30日に帰天しました。 5月20日のエルサレム通信(イコンに見る「救いの歴史」)が最後のメッセージになりました。お祈り下さい。
聖福音を守る
総長によって招集された第二回生涯養成担当者(モデラトール)国際会議が、10月13

SFO全国選挙集会-タンザニア

集会には兄弟エルテール・ムレマOFMCapと兄弟フェストゥス・ムガンガOFMの2名のSFO全国補佐が、ユー・フラ全国補佐の兄弟ウィリアム・ムチュングジOFMCapや数名のSFO地区補佐と共に参加しました。一同はダルエスサラーム大司教のポリカルプ・ペンゴ枢機卿の訪問を、大きな喜びと共に受けました。大司教は聖体祭儀を司式した後、集会代表団を訪問しました。
集まりの第一日目は養成に専念し、ジェニーと兄弟イヴァンが聖エリザベトの生涯について講演しました。第二日目は19の地区共同体と辞任する全国評議会からの報告が発表され、続いて共同体の状況について活発な話し合いがありました。そして自身のアイデンティティについてより深く理解する事と、修道会になおいっそうの帰属意識を持つ事の大切さが浮き彫りにされました。参加者はまた、ユー・フラ全国会長のベンジャミン・ガスパー・マラガ氏の報告を大変高く評価し称賛しました。
選挙は9月19日に行なわれ、ロレント・ムタレムワ氏が全国会長と国際評議員に選出されました。全国評議会の議員も同時に選出されました。タンザニアSFOは2008年に創立75周年記念を祝う事になっており、現在170の地区共同体に3,000人のメンバーがいます。ユー・フラも126の地区共同体に2,000人のメンバーがおり、その心強い存在が注目されました。
ハンセン病根絶に立つフランシスカン-ブラジル
世界ハンセン病撲滅デーの1月28日、ブラジルのフランシスカン「無原罪の御宿り」管区は、ブラジル国内の5つの州にあるすべてのフランシスカン教会で展開されている「ハンセン病原菌根絶に立つフランシスカン」プロジェクトの第2周年記念を祝いました。兄弟ヨハネス・バールマンが情報と教育プロジェクトのコーディネーターを務めています。ブラジルは世界でもハンセン病患者の増加率が最も高い国の一つで、毎年50,000件の新罹患症例を出しており、2006年ジュネーブにおいて、国内のハンセン病を2010年までに根絶する旨の公約に署名しています。疾病の初期診断の徹底と共に、原因の制圧と無罹病地域の増加が期待されています。
南スラブ協議会の養成途上者と担当者の会議-クロアチア
ボスニア管区とクロアチア内の3つの管区、ヘルツェゴヴィナ管区、スロヴェニア管区で構成さ

午後は総長と諸管区長との会議があり、その間若い兄弟たちは兄弟マッシモ・フサレッリと、人間的養成と教育に頼む事の重要さや、兄弟的生活のための訓練、個人的レベル及び司牧活動の場としてのインターネットの使用、マスメディアを使った養成等について対話の機会を持ちました。兄弟フサレッリは、小さき兄弟としての私たちの生活における聖福音の優先という枠組みで講話をしました。10月6日夕、兄弟たちはシベニコの司教の司式で全員荘厳に夕べの祈りを捧げました。その後総長は町の聖フランシスコ像を祝別しました。日曜日朝には聖地特別分管区長が、中東の複雑な現実下にある聖地の現状と合わせて本会のミッションを紹介しました。兄弟ピエルバッティスタとの対話によって、この分かち合いと本会の宣教の真珠をもっと私たちのものとして感じようというアピールの時間は、大変豊かなものになりました。会議は兄弟マッシモの司式による聖体祭儀をもって閉会しました。出席者の多様さや分かち合い、現代世界でもうちょっと大胆に召命を生きようという努力のおかげで、大変充実した集まりでした。
お知らせ-世界のあちこちから
*教皇庁立聖アントニオ大学と教皇庁立「国際マリア学」アカデミー並びに国際スコトゥス委員会は2007年11月8日木曜日ローマで、ヨハネ・ドゥンス・スコトゥスをたたえるイベント「学究者伝」を開催します。プログラムは下記サイトに掲載中です:http://www.ofm.org/fraternitas/articles/accademia.doc
*教皇庁立「国際マリア学」アカデミーは2007年11月8日木曜日から10日土曜日までローマで、「マリア学教員及びマリア学に関心ある人々の集まり-マリア学指導の新たな方法と方向性への提案」を開きます。詳細は下記サイトをご覧下さい:http://www.ofm.org/fraternitas/articles/accademia.doc
*教皇庁立聖アントニオ大学の中世及びフランシスカン研究高等研究所は2007年11月19日月曜日から23日金曜日まで、フランシスカン公文書館職員に向けて公文書館員学講座の第二段階を行ないます。詳細は下記サイトをご覧下さい:http://www.antonianum.eu/
*殉教したスペインの小さき兄弟29人の列福:スペインで1934年から1936年の間に行なわれた信仰迫害の中で「信仰上の憎しみ」によって殺害され、本年10月28日ベネディクト16世によって列福された498人の殉教者の中に、マドリッド管区とグラナダ管区の29人の小さき兄弟たちがいます。神のしもべヴィクトル・シュミラス・フェルナンデスとマドリッドの21人の仲間たち、神のしもべフェリックス・エシェヴァリア・ゴロスティアガとグラナダの6人の仲間たちです。皆、恵みと自由の「新しい日」への愛のために犠牲となりました。
*兄弟ルカ・ワディング(1588-1657)帰天から350年:11月18日には、有名なアイルランド人フランシスカンの兄弟ルカ・ワディングに思いを致さなければなりません。ワディングは1588年10月16日アイルランドのウォーターフォードに生まれ、1657年11月18日ローマで帰天しました。フランシスカン思想の最も偉大な創立者の一人であるルカ・ワディングは、高い評価を受けた著作を残しています。中でも特に「小さき兄弟会年代記」は、彼に本会近代史の「父」という称号をもたらしました。当時の本会総長の兄弟ベニーニョ・ダ・ジェノヴァ(1618-1625)は、フランシスカン家族の歴史を再構築するために公文書や重要な古写本をローマに送るよう全管区に要請しました。ワディングは総長の推し進めたこのイニシアティブに応えてローマの聖イシドロ修道院に隠棲し、収集された文書の研究に残りの人生を捧げました。彼はフランシスカン大学者の著作の原文校訂版作成に活発に協働し、現代においてもなお「フランシスカン年代記編者の王」とみなされています。ローマの聖イシドロ修道院で帰天、同所に埋葬されています。
*オーストリアの新管区:ザルツブルグに本部を置く聖レオパルド新管区が2007年10月21日に設立され、シエナの聖ベルナルド管区と福者エンゲルベルト・コランド管区は廃止されました。*枢機卿の任命:教皇ベネディクト16世は2007年10月17日水曜日の謁見中、11月24日の教皇枢密会議において枢機卿を任命する旨発表されました。私たちの仲間であるイタリア「聖痕の聖フランシスコ」管区の兄弟ウンベルト・ベッティもこれに含まれます。
フランシスカン新刊書の栞
兄弟フランシスコ・カストロ・ミラモンテス著「謙遜の知恵:日常生活の霊性(原題La sabiduría de la humildad. Espiritualidad de la vida cotidiana)」。サンパブロ出版、マドリッド、2006年。全182頁。海に近い大自然のただ中にある聖アントニオ修道院と、若きフランシスカンの兄弟フランシスコが、一連の物語を紡ぎ出します。それは読者に、幸福は日々の生活の中で、そして存在の根本へ立ち返る中で、すなわちまさしく神がその愛の力を通して御自身を現わされる場の中で育つのだという事を教えます。謙遜はそのようにして、生活の真の希望に変わります。
兄弟ロベルト・バシッチOFM著「800年間続いた奇蹟(原題Čudež, ki traja 800 let)」。フランシスカン出版、リュブリャラナ、2007年。全360頁。本書は祝祭的な視点を持っており、聖霊からフランシスコに示された生活様式がイノセント三世に承認されて1209年に始まったこの「奇蹟」の結実を、読者が観想するのに役立ちます。第二部では、非常に多様な表われ方でスロヴェニアの地に実を結び始めたフランシスカン・カリスマの800年間の歴史を辿る事によって、この「奇蹟」の状況を説明しています。それは命の川の流れのように、実り豊かな歴史と文化と人々の霊性の流れのように、決して途絶える事がありませんでした。
2007年:大胆に聖福音を生きよう!
帰属意識:もう一つ重要な要素で、こんにち私たちの国際的な兄弟共同体が聖福音を生きるのに必須であると私が考えるもの、それは「帰属意識」を築く事です。誓願を通して、私たちは神と教会と全世界の前で、自由に自分の意思で自身が神の「もの」であり、ただひたすら神だけのものであると言いました。そして力強く「私たちは心からこの身をこの兄弟会にゆだねます」と言い、会則と会憲に従って共同の交わりの生活を導かれる事を約束しました。私たちを一つに結びつけるものから再び始めなければ、私たちは対話をする事さえできないでしょう。自身に問うてみましょう:私たちは本来誰のものでしょうか。そして実際に誰に属しているでしょうか。神に?日々築かれる共同体に?あるいは単に自分自身に?個人的で排他的な自己実現に?私たちは絶対的な優先事項として自己中心的な仕事に帰属していないでしょうか。私たち一人ひとりに、真剣に誠実に答える責任があるのです!