2008年6月号

アフリカ・プロジェクトの25年

「アフリカ・プロジェクト」を始めるために最初の兄弟たちが1983年4月19日アフリカに到着してから今年で25周年を迎え、2008年4月19日ナイロビで記念祭が行なわれました。1983年当時、兄弟ジョン・ヴォーンの「アフリカは私たちを呼んでいる」というアピールに続いて、様々の管区から28人のボランティアが、すぐに対応可能である事を表明してケニアに到着しました。兄弟たちはウェストランド地域のコロニアル・ハウスに落ち着くとスワヒリ語の勉強を始め、その後まもなくスブキア・ヴァレーに二番目の共同体を開きました。数日後には他の兄弟たちがウガンダ、ルワンダ、タンザニアに到着しました。

clip_image002「アフリカ・プロジェクト」開始記念の祝典は、小さき兄弟たちの新しい存在と召命の恵みに感謝する祭儀と共に、フランシスカン家族の「ポルツィウンクラ」修道院で行なわれました。祭儀はナイロビ名誉大司教のモンシニョール・ラファエル・ンディンギが司式し、ナイロビのフランシスカン家族を構成する様々の修道会のメンバーが出席しました。

最初の「アフリカ・プロジェクト」は現在アフリカの聖フランシスコ管区となり、6月末に幕屋の集会をもって同じく25周年記念を祝います。総長も出席し、当時の宣教者たちも招かれています。

OFMの新しい典礼暦

本会の新しい典礼暦が2008年2月16日典礼省に承認され、2008年3月15日に総長の政令によって公布されました。
  新しい典礼暦は、多くの人々が願う一つの要求に応えるものです。すなわち、会の始まりから現在に至るまで、様々の歴史的時代の様々の共同体に生きた本会の聖人と福者を祝う事ができるようになります。
  そのため、個々の聖人や福者の記念にふさわしいテクストを一つの「ミサ典書」と「時課の典礼(聖務日課)」にまとめる必要があります。諸共同体の権威は、管区ですでに承認され使用されているテクストを総書記局下記宛に御送付下さい:secgen@ofm.org

SFO全国集会-リトアニア

リトアニアのSFO全国選挙集会が2008年4月11日から13日まで、クレティンガ市内の小さき兄弟会修道院で開かれました。
  4月12日午前中は、次期3年間の全国兄弟共同体の優先課題について小グループで内省しました。同日午後はリトアニアの新全国評議会と新全国会長の選挙が行なわれ、会長にアルギマンタス・アンジュリス氏が選出されました。元全国会長のネリウス・ツァパス氏は国際評議員に再選されました。聖カシミール管区長の兄弟アステュス・クンギスOFMの司式による荘厳な聖体祭儀をもって、一日が締めくくられました。
  4月14日午前中SFOのウィルヘルミナ・ヴィッセル-ペルスマ氏と兄弟イヴァン・マティッチは首都ヴィリニュスで管区長及び管区理事会と会談し、世界各地を含め特にリトアニアのSFOとフランシスカン・ユース(以下ユー・フラ)について情報と状況を分かち合いました。同日夜に兄弟イヴァンはヴィリニュスのユー・フラとその全国補佐の兄弟アルギルダス・マラカウスキスOFMに会いました。
  リトアニアには6つの地区兄弟共同体に32の地元SFO共同体があり、約500人のメンバーがいます。またヴィリニュス、クレティンガ、クライペダ、カウナス等の都市に一貫して堅実なユー・フラの存在があり、霊的補佐に支援を受けつつ、2009年8月にリトアニアで開催される第5回ヨーロッパ・ユーフラ会議の準備を進めています。この会議は2つの理由で重要です。まず第一に、リトアニアのユー・フラは、2001年ポルトガルで開かれた第2回ヨーロッパ会議に数名の若者たちが参加したおかげで生まれたからです。そして第二に、2009年にはヨーロッパのユー・フラがリトアニアのユー・フラと一緒に、フランシスカン・カリスマの誕生800周年記念を祝うからです。

国際幕屋の集会

第一会とTORの総長は、1209年の原始会則認可による小さき兄弟会創立800周年を記念して、国際幕屋の集会を準備しました。集会は2009年4月15日から18日まで開かれます。開催地はアシジで、集会期間の一日はローマを訪ねて教皇に迎えられ、その手の中に私たちの誓願を新たにします。OFM、OFMCap、OFMConv、TORの兄弟たちと他のフランシスカン家族のメンバーが参加します。人員器材諸々の調達・輸送・整備等の後方実務に関する指示を含めた完全なプログラムが、まもなく送付されます。このイニシアティブに対する皆様のよい返事をお待ちします。詳細は下記サイトをご覧下さい:www.capitolostuoie2009.org/

お知らせ:世界のあちこちから

在世フランシスコ会の新会則認可30周年:在世フランシスコ会は1978年6月24日の教皇パウロ6世による新会則認可から30周年を迎え、2008年11月15日から22日までハンガリーで行なわれる選挙総集会の式典の準備を進めています。

フランシスカン・ユース60周年記念:フランシスカン・ユースは1948年の誕生から今年で60周年を迎えます。それはその霊的旅路において、また教会と社会における若者の特別のミッションにとって、非常に大切な記念の祝典です。これに加えてユー・フラは、フランシスカン家族の一員として、家族全員と共にすべてのレベルでフランシスカン・カリスマの800周年記念を祝う準備をしています。

兄弟グァルベルト・ジスモンディの聖書解説書完成:フランシスコ会リグリア管区の兄弟グァルベルト・ジスモンディはインターネット上で、「旧約・新約聖書解説書」を「カトリック教会要理」と共に完成させました(イタリア語)。解説書は英語とスペイン語でもまもなく完成します。このイニシアティブは非常に大きな成功を収めており、同兄弟のサイトとブログは多くの閲覧者を得ています。アドレスは下記の通りです:http://www.eticaescienza.eu

http://tecnoscienzaetica.blogspot.com/

*14世紀の教会が再開:リトアニアの聖カシミール管区にある14世紀のフランシスカン教会が、60年ぶりに礼拝用に再開され、聖ゲオルグの祝日の典礼の際に新たに聖別されました。教会はソヴィエトの占領中は閉鎖され、デパートになっていました。

*兄弟マッシモ・レスキグリアンの講演:アシジ熾天使管区の前管区長で養成担当者の兄弟マッシモ・レスキグリアンは、ローマの大法官公館にある内赦院で、初期養成後の若い司祭と修道者の霊的指導について講演しました。集まりは内赦院長のジェームス・フランシス・スタフォード枢機卿と運営理事のモンシニョール・ジャンフランコ・ジロッティOFMConvが座長役を務め、裁判所の高位聖職者やローマの聖座大聖堂の聴罪司祭が出席しました。教皇庁のラテラノ聴罪司祭団やヴァチカン大聖堂の聴罪司祭団で働く仲間たちもその一員でした。生涯養成と最新化の講座は聴罪司祭に向けて毎月開かれます。

*ブリュッセルの宣教者共同体:ブリュッセルの宣教者共同体は4月26日から30日まで、ナルボンヌ(フランス)のコンヴェンツァルの仲間たちに迎え入れられました。このコンヴェンツァルは最早信仰を持たないかあるいは信仰を実践しない人々のただ中にある新しい福音宣教共同体の中で、10年間生活しています。本会のミッションにおける福音宣教の重要性の故に、ブリュッセルの共同体全員が、仲間からヨーロッパでの福音の伝え方を学ぶために出かけました。それは他の大陸でも用いる事ができる方法です。